履歴書のTOEICスコアの書き方とは?何点から書くべきなのか解説

履歴書のtoeicスコアの書き方

TOEIC(国際コミュニケーション英語能力テスト)は、アメリカの非営利団体が実施している民間資格であり、公的資格と同様の信頼性の高い資格です。

しかし、この資格は、企業が転職希望者を採用するにあたって重視する企業と重視しない企業があります。

転職希望者がこの資格のスコアを履歴書に記載すべきかどうか(有利になるかどうか)を考察してみました。

TOEICのスコアは何点以上で履歴書に書くべきか

この問題は、転職希望者が自由に決めるべき問題、換言すると自己責任です。スコアが高い場合には、採用者側に好印象を与えるでしょう。

採用する際の有力な材料になることは考えられます。そこで、履歴書に何点くらいからの点数を記載すべきかが問題となるのです。

企業によって異なる

どのような企業であるか、また企業がどの程度英語力のある人材を採用しようとしているかによって異なります。

TOEICは、英語の能力テストであり、日常業務で英語を必要としない企業であれば、履歴書に記載しても採用者側では重視しないケースが多いです。

問題点は、本人の人間性や他に所有している資格があるかどうかです。

こちらを採用者側は重視します。

反対に、企業が海外展開中である、あるいは海外進出の可能性のある企業であれば、高いスコアの人材でなければ採用しないでしょう。

つまり、履歴書には、「TOEICで○○点以上の得点があったと書くべきである」という不文律はありません。

自分が転職しようとする企業や企業内でのセクションがどの程度の英語力を要求しているのかを見極めるべきであり、あくまでも自己責任・自己判断の問題です。

日常業務で英語を必要としない企業であれば600点以上

あくまでも一般論ですが、大学新卒者の場合、「日常業務で英語を必要としない企業では、600点以上」です。

明確な根拠はありませんが、以下の2点が、「600点以上」の理由であると推量します。

(1)TOEICの平均スコアが590点。
(2)ETSの公式サイトでは、「TOEICスコアとできることの目安」で、読解能力・会話能力の最低基準は600点です。

参考 公開テスト 平均スコア・スコア分布 一覧TOEIC Listening & Reading Test

しかし、前述のように、企業は、転職希望者に期待している英語力は流動的です。

「595点以下の人は、履歴書に記載してはならない」と固定的に考えるべきではありません。

自分の英語力(ここでいう英語力とは、読む書く聴く話すの総合力のことです)が企業が期待しているレベルに達しているかどうかが問題であるということです。

一流企業や人気企業であれば必要最低点数は700点

企業は、大卒新入社員に対して平均で600点を期待しているため、すでに社会人として就業経験のある人に対しては、それ以上を期待するのは当然のことです。

一流企業や人気企業は、日常業務で英語が常用されている場合が多くなっています。

このような企業に転職を希望する人は、600点以下の点数の場合には記載すべきではありません。一流企業や人気企業で海外に飛躍しようとする転職希望者は、700~750点が最低ラインです。

日常業務で英語が常用語に近いのであれば750~800点以上が望ましい

ビジネス雑誌の英語特集記事に、新卒の大学生が履歴書に書くべきTOEICスコアについて見ていきましょう。

英語を日常業務で使うことが多い職場の場合には、750点以上あるいは800点以上という表記がインターネットのウエブサイト上の就活情報欄でも目立ちます。

これらには、明確な根拠はありません。

しかし、今はインターネット全盛時代であり、インターネットのページから必要な情報を収集し分析しなければなりません。

また、職場で同僚と英会話をしたり、顧客に外国人がいる時代です。

採用する企業側としては、新入社員に期待する英語力としては、800点以上のスコアを期待するのは当然と言えます。

実際、職場で英語を使う場合には、企業の規模や海外の英語圏でどの程度事業展開をしているかによって要求される英語力には差があります。

企業のホームページをチェック

有名企業の中には、就職活動する人に対して、期待する英語力としてTOEICスコアを提示しているところがあります。

たとえば、日産自動車は730点、全日空は600~700点です。この基準以下では採用基準を満たさないというわけではありません。

入社までに、このレベルに英語力を引き上げておいてもらいたいという希望の数値です。

これは、新卒大学生に対しての希望数値であり、転職希望者に対しては、さらに高い点数が期待されているのは当然のことです。

転職希望者は、このことを心得ておくべきです。

TOEICスコアを提示していない企業もかなりありますが、その場合、転職希望者は、他業種のサイトを参考にするなど、情報収集を幅広く深く行うべきです。

転職エージェントも参考する

転職エージェントは、転職希望者にとっては情報の宝庫です。ありとあらゆる業種・職種の求人情報が多数存在しています。

一定以上の英語力が要求される職場、あるいは英語力のある人を優先的に採用する職種の求人欄には「TOEIC○○点以上またはそれ以上のレベルの方を優先的に採用します。」「TOEIC○○点以上で資格手当てを支給します。」といった記載、あるいは類似した記載が複数見られます。

転職希望者は、転職サイトを注意深く見るべきです。企業経営者が、転職希望者に対して、どの程度の英語力を期待しているのかがわかります。

点数が平均点以下なら記載しない方が良い?

それでは、何点以上であれば履歴書に点数を記載すべきでしょうか。

前にも述べたとおり判断に迷う問題ですが、ひとつの指標になるものが平均スコアです。

まず、公式サイトでTOEICの平均スコアや得点分布を確認します。その数字が平均点よりも高い場合には、履歴書に記載すべきであり、平均すると560~580点です。

参考 公開テスト 平均スコア・スコア分布 一覧TOEIC Listening & Reading Test

この点数よりも低い場合には、業種や職種には関係なく履歴書には書くべきではありません。

標準偏差値とは、平均点からどの程度の偏りがあるかを示す数字であり、±1標準偏差値に全受験者の68%が含まれていると考えるべきです。つまり、平均スコア+標準偏差値が高い場合には、上位16%以内ということになります。

事例を挙げると、第220回の場合、平均スコア586.8+標準偏差値167.2=754です。754点以上であれば、多少でも自信を持って履歴書に記載すべきでしょう。

TOEICを履歴書へ記載する方法

TOEICのスコアを就活する企業にアピールするのであれば、もちろん履歴書やエントリーシートにその事実を書き入れなくてはなりません。

ただし、記入する際にも「どの部分に記載すると効果的なのか」「どのように記載すればよいのか」など順守してなくてはならない点もあります。

そこで、TOEICのスコアを履歴書へ適正に記すときの大事な点を3項目に分類して見ていきましょう。

自身の英語のスキルを有効的及び実用的に訴求するためにも、ポイントを押さえて記載してください。

TOEICスコアは履歴書の「資格」欄へ記入

TOEICは資格試験のひとつにあげられているため、応募書類の中では「資格欄」に書きこむことがベストです。

記載するときには、「日付」と「正式名称」までをしっかり書き記すことを必ずチェックしてください。

詳細については次の項で詳しく見ていきますが、そもそもTOEICと一括りに言っても「TOEIC 公開テスト」「TOEIC IPテスト」の2つが存在します。

TOEIC公開テストは、決められた日程、会場で試験が行われ個人で申し込むテストです。

約3週間後にオンラインの結果発表、受験から約4週間後に公式認定証が郵送されます。一般にTOEICと言うと、公開テストを指すことが多いです。

TOEIC  IPテストは団体受験であり、学校または企業が10人以上の受験者を集め試験を実施します。

結果は約5営業日後にスコアレポートとして主催団体に提示されるのです。

また、TOEICについては資格欄以外のところに記載してはいけないという決まりがあるわけではありません。特技や趣味として「英語」をピックアップする場合にTOEICを使うというパターンもあります。

その場合には、資格欄以外を使用することも有効です。

「日付」+「テストの正式名称」+「点数」の順で記載

2016年  8月   TOEIC IPテスト      650点取得

2017年  9月   TOEIC 公開テスト     700点取得

資格の欄には、上記のように記載してくだい。日付、テストの正式名称、点数の順番です。

その際、スコアの後ろに「取得」のフレーズを記載することを忘れないようにしましょう。もちろん記載していなくてもスコア自体は伝わりますが、イメージという面では違いが出てしまうかもしれません。

履歴書や応募書類を見た時の印象では、このような細やかな表記がポイントとなります。

顔や声が見えない書類ですが、ポイントを押さえて書くと大きなアピールポイントとなることでしょう。

2年以内に取得したTOEICスコア書き記す

TOEICのスコアに有効期限は定められていません。しかし、就職活動に関しては「2年以内のもの」を使うのが慣例になっている場合が多いです。

「資格として新しいもの」というような背景は考えられますが、そのほかの事情として「認定書の再発行の期限」が考えられます。

「TOEIC公開テスト」の試験結果を知らせる認定書に限っては、試験日から2年以内であれば再度発行してもらえるのです。

就活の相手企業によっては、認定書を提示しなければならないかもしれません。

その場合に対応できるよう、2年以内のスコアを使用するようにすると良いでしょう。

なお、IPテストに於いては、実施団体に問い合わせる必要あるため注意が必要です。

TOEIC以外の英語資格を記載するのを忘れずに

TOEICとは別の英語に関係した資格を取得しているという人もいるでしょう。

取得している英語関連の資格はTOEICに限らず、必ず記載します。

TOEIC資格以外の英語関連資格としては、「実用英語技能検定(英検)」などが一般的です。

TOEIC以外の資格のレベルが低い場合には、記載することをためらってしまうケースがあるかもしれません。

しかし、ためらう理由はなく、TOEIC以外で良い成果が出せているのならば、そこにゴールするまでの取り組みをアピールできます。

自身の英語力に限らず、何ごとに対しても頑張れるということのアピールポイントにもなるのです。

セルフプロデュースの表現要素として、ぜひTOEIC以外の資格も上手に活用するようにしてください。

履歴書の資格欄の書き方 履歴書の資格欄はどう書けばいい?書くべき資格と書くべきでない資格とは

虚位の申告は即座に知られてしまう

「TOEICで望み通りのスコアが取得できずに、履歴書にはいくぶん上乗せして記載したい」といった思いにかられる人もいるかもしれません。

しかし、当然のことながら虚位のスコアを記載することは止めましょう。内定を手にしたタイミングでスコアの認定証の提出が不可欠になるという可能性もあり、虚位のスコアを伝えていたことが判明すれば、内定取り消しになる可能性が高いです。

また、入社してからTOEICの受験を行う企業も存在しています。

TOEICスコアの虚位申告は、就業後にスコアを信じた会社の期待を裏切ることになるため、正確に記載しましょう。

履歴書の嘘 履歴書に嘘を書いたらどうなる?バレる理由と想定される処罰

「TOEIC公開テスト」と「TOEIC IP」を混同しない

上記したように、TOEICには「公開テスト」と「IPテスト」という2つの種類があります。

「公開テスト」と「IPテスト」では受験形態が相違しており、「公開テスト」は決められた試験会場で、「IPテスト」は学校や企業などで受験することになります。

さらには、発行される認定書も相違しており、TOEIC IPテストの認定書には顔写真が添付されていません。

TOEICの公式見解では、どちらでも能力に差が生じるものではないとされています。そのため、「どちらでも良いのでは」と思うかもしれません。

しかし、意外なところに注意点があります。企業によっては「公開テストのスコアのみを認める」という場合もあるのです。

志望している企業が、TOEICスコアの評価をどう捉えているのかというところは、事前に把握しておいた方が良いでしょう。

まとめ

合格していない資格を履歴書に虚位申告をすることは言語道断ですが、TOEICのスコアは何点であろうとも記載してはいけないということはありません。

しかし、わざわざ低い点数を記載して「英語はあまり得意ではない」と思われてしまうことは避けるべきです。

履歴書に記載して十分にアピールできるスコアは、最低でも600点以上です。

英語を必須としている企業で、即戦力として仕事をこなさなければならない場合、750点程度以上がベストであるといえます。

例として取り上げたように、就活の相手先企業の業種や職種によって、記載すべきスコアは異なるのです。

さらに、新卒・転職によっても異なります。

自身のレベルを再確認し、情報収集をして、TOEICスコアを履歴書に記載するかどうか判断しましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。