転職活動に有利な時期ってあるの?転職するのに損をしないベストなタイミングを紹介

転職に有利な時期とタイミング

転職市場は、いつでも情報が満載というわけではありません。1年を通じて企業活動を見てみると、転職者が多い時期、人手不足になりやすい時期、社内がバタバタと忙しい時期などがあります。

企業が忙しい時期には、採用面接などを行っている余裕もなくなるため、実はあまり求人情報を出すことはありません。

求人情報が出やすい時期、出にくい時期というのがありますので、その時期を見極めないと、条件の良い求人情報を逃してしまうことも。

とはいえ、求人情報が多く出るような時期というのは、転職者が多い時期でもあり、より良い求人には応募者も殺到しますので、採用される確率が低くなるというデメリットもあります。

では、どのタイミングで転職活動を行えば良いのでしょうか?ここでは、転職のタイミングについてご紹介していきます。

一般的に、どんな時に中途採用者を探し始めるのか?

企業が中途採用者を探し始める理由は、

  • 事業拡大による人員確保
  • 退職による欠員補充

などが、一般的です。

事業拡大の時期は、企業によって違いがありますので、「この時期が狙い目」と言える季節などがありません。企業情報や、業界情報、経済情報などに目を光らせ、アンテナを張って情報を仕入れるしかありません。

ですが、退職者の欠員補充であれば、ある程度の時期を絞ることが出来ます。

ボーナス支給後は退職者が増える

大手企業などの場合、ボーナスが支給されないということはありません。その為、転職を考えている方は、必ずと言っていいほど、ボーナスを受け取った後に、退職願を提出します。

その為、夏のボーナス後、または冬のボーナス後に退職者の欠員補充のための求人が増加します。

特に夏のボーナス後は、新卒者が退職しやすい時期でもあります。入社して3か月、そろそろ仕事への自信を無くし、現実逃避したくなる時期でもあります。早い方だと、GW後から出社しなくなるケースもあります。

その様な新人の退職を補充する場合には、「未経験OK」の求人も出易くなります。

以上の事から、この時期の転職活動は、様々な業種・職種の求人が出てきますので、より多くの求人情報への応募が出来て、より良い条件の仕事への転職のチャンスでもあります。

ですが、多くの転職者が同じように考えて行動しますので、採用倍率が高くなる可能性もあります。

新年度前の駆け込み採用

意外と多いのが、3月頃です。本来なら、新卒者の入社式や社員研修の準備期間でもあり、人事部としても忙しく、本来なら中途採用に時間を割く余裕はありません。

ですが、4月に入ってしまうと、今度はその新卒者の入社式・新人研修・その後の配属先の決定など、3月以上に忙しくなり、それが終わると直ぐ、次年度の新卒採用の準備に入ります。

また、4月には新たな組織体制が始まりますので、中途採用はそれまでに終わらせておきたいという、企業側の思いもあります。

よって、3月に中途採用の求人が増加します。

求人情報が増える時期=転職者が増える時期

多くの方がボーナスを貰ってから辞めようと思い、転職活動を行います。その結果、ボーナス後の求人情報数も増加しますが、同時に転職者も増加します。

中には、退職前に転職先を決めている方もいます。ですが、多くの方が転職先を決めずに退職し、転職活動を始めます。

その為、求人情報が増える時期は、採用の倍率が高くなる傾向にあります。

この時期に、他の転職者から抜きん出て採用されるためには、事前準備が必要となります。

別のページでもご紹介している通り、自己分析やキャリアの棚卸し、企業分析など、しっかりと行っておきましょう。

転職をする際に有利になる時期とは?

求人情報が増える時期は、確かに多くの求人への応募が出来るという点で、ベストタイミングかもしれません。ですが、人によっては必ずしもその時期がベストタイミングとは言えないこともあります。

重要プロジェクトにかかわっている場合の転職のタイミング

企業内のあるプロジェクトにかかわっている場合、そのプロジェクトの途中で抜けるのは、企業だけでなくそのプロジェクト内の全ての人に迷惑をかけてしまいます。

場合によっては、社外のクライアントや協力企業などにも迷惑をかけてしまいます。

迷惑をかけながらの退職は、良い評判を生まず、悪い評判は社内を超えて広まる可能性があり、ともすれば、応募先企業にも知られてしまう可能性もあります。

退職する場合には、周りに迷惑をかけず、円満に行うことが大切です。

プロジェクトにかかわっているなら、そのプロジェクトがひと段落するタイミング、終わるタイミングに転職するのがベストと言えます。

転職のための資格取得を目指している場合の転職のタイミング

希望する職種や業種で必要とされる資格、持っていると有利になる資格など、現在取得に向けて勉強中なら、資格を取得してから転職することをおススメします。

退職後に資格取得を目指せば、勉強する時間も出来ますので、有利に思えます。ですが、企業に認めてもらえるような資格は、難易度が高いこともあり、簡単に取得できません。

もしかしたら、何度も受験する可能性もあります。

現在の仕事を退職し、資格取得をめざし、取得してから転職というスケジュールの場合、収入減を絶たれてしまい、また、仕事のブランクが開いてしまうという、2つのデメリットがあります。

よって、現職を辞めてから資格取得ではなく、在職中に資格を取得し、転職先を見つけ、それから退職というのが、ベストタイミングと言えます。

昇進の話しが出ている場合・昇進が見えている場合の転職のタイミング

より良い条件での転職を考えるなら、昇進後がおススメです。

特に、もうすぐ昇進できる、内々の話しで昇進が確実視されているなど、目の前に役職が見えている場合、昇進してから足し良くした方が、転職先での評価が変わってきます。

但し、この場合は昇進後1~2年、役職者・管理者としての経験を積む必要があります。

確かに、平社員というよりも、役職が付いている方が、転職では有利に働くこともあります。ですが、企業側が求めているのは、その役職名ではなく「マネジメント能力」です。

何人の部下を持ち、どれくらいの期間それらの部下をまとめてきたのか、どの様な采配を振るったのかなど、管理職・役職者としての仕事の実績です。

その為、昇進したら1年以上は転職を我慢しましょう。

そんなに待てないという場合は、昇進前に転職しましょう。但し、昇進後の転職より評価が下がるということは、忘れないように。

お金を借りる予定がある場合の転職のタイミング

ローンを組んで買い物をする場合や、銀行からお金を借りる予定がある場合、転職後ではローンが組めなかったり、お金が借りられなかったりします。

ローン会社も銀行も、お金を貸す以上安定した収入が条件となります。その為、転職して間もない人や、失業者にお金を貸すことはありません。

在職年数が長い今の会社にいるうちに、お金を借りる・ローンを組むなどしておきましょう。

競争率の低いうちに転職をしたい場合の転職のタイミング

求人情報が増える時期は、転職者も増加しますので、当然競争倍率が高くなります。その為、中には競争倍率が低い時期に転職を考える方もいるようです。

5月、11月~1月などは、採用活動が減少する時期ですので、狙い目です。

確かに求人情報は減少しますが、全くないというわけではありません。この時期に、敢えて求人を出している企業も少なくないのです。

理由として、

  • 転職者が増える時期は、採用に時間がかかりすぎるというデメリット
  • 応募者が多いと、書類選考に時間をかけられないというデメリット
  • 求人情報が他の企業の求人情報に埋もれないというメリット
  • 求職者が少なければ、一人一人の選考に時間をかけられるというメリット

等があり、実は企業側にとっても時期がずれている方が、メリットがあるようです。

特にこの時期の求人の場合、「急募」が多く、スキルよりもタイミングで採用される可能性が高い傾向にあります。

また、このような企業の多くは、中小企業やベンチャー企業ですので、それらの企業を狙っているのなら、この時期での転職がおススメと言えます。

転職活動を始める時期はいつがおすすめ?

例えば、夏のボーナス支給後が転職に良いタイミングだからと言って、そこから転職活動を始めたのでは、かなり遅く、大した準備もないまま転職活動を始めることになります。

この時期に転職をしたいのなら、その前から準備をする必要があります。

遅くてもGWの時期には、転職準備を始めましょう。

応募書類を作成や、自己分析やキャリアの棚卸しをするには、時間がかかりますし、じっくり取り組む必要もあります。

よって、長期の休暇があるGWや、年末年始、お盆休み、シルバーウィークに、転職準備を始めるのがおススメです。

短期で転職先を決められる方と、長期間かかる方が居ますので、一概には言えませんが、転職活動期間は最低でも3か月は見ておきましょう。

よって、夏に転職するなら年末年始かGWの時期、冬に転職するなら、お盆休みかシルバーウィークの時期に転職準備を始めます。

年代別の転職に有利な時期・タイミング

年代別によっても、転職のベストタイミングが違います。転職市場において、年代というのはかなり重要な要素です。年代によって求められるスキルが違うという点でも、重要です。そこで、年代別にどの時期に転職するのが良いのか、順にみていきましょう。

20代前半が転職に有利な時期

大学卒業後、1年~3年の求職者を一般的に「第二新卒」と呼びます。

この年代の方は、社会人経験が浅く中には正社員経験がない方もいます。ですが、若いという点で新卒者と同等と考えられ、将来性を期待されていますので、「未経験」として採用される確率も高くなります。

第二新卒とは 第二新卒とは?いつまで?転職しやすい理由と意外な転職事情について解説

また、正社員経験がある場合も、経験を積んだ年長者に比べ、色に染まっていないという特徴も併せ持っています。

近年、新卒採用での人員確保が難しく、第二新卒に期待をかける企業が増えてきています。

そこで、おススメの転職時期は、ある程度の社会人経験を積み、ビジネスマナーなどが身に付いてきた頃、入社2~3年目です。

第二新卒の転職方法 失敗しないために知りたい第二新卒の転職方法と転職を成功させるためのポイント

20代後半が転職に有利な時期

ハローワークの年代分類では、20代前半と同じ「若年層」に入る年代です。

ですが、同じ若年層であっても、大学卒業後5年以上たっていますので、ある程度の仕事の実績を見られる傾向にあります。同時に、将来性を見てもらえる可能性が残っているのも、この年代です。

また、5年以上の社会人経験があるということから、ビジネスマナーもしっかり身に付いて、社会性もあると判断されますので、「転職的定期」でもあります。

30代に入ると、マネジメント能力なども求められるようになりますし、業界によっては採用される可能性も低くなりますので、30歳になる前までに転職するのがおススメです。

20代の転職方法 20代の転職を成功させるためのポイントとは?プロが語る転職方法

30代が転職に有利な時期

ハローワークの年代分類では、35歳未満が「若年層」と言われます。ですが、多くの企業では30歳を過ぎると、専門性とマネジメントなどを重要視するようになり、採用に関しても厳しい目で見られるようになります。

とはいえ、現在30代の方の新卒採用率が低かったこともあり、多くの企業でこの年代の人材不足が深刻化しています。

よって、30代での即戦力人材の需要も増えてきているのが実情です。

以前には35歳限界説なども出ていた転職市場ですが、今なら35歳以上でも、その実績と積んできたスキルによって、即戦力として採用される可能性は高くなっています。

30代の転職 30代の転職を成功させるコツと注意点とは?プロが教える転職方法

40歳以上の場合が転職に有利な時期

40歳を過ぎると、多くの企業で人材が足りていますので、余程のスキルや特殊な能力が無い限り、転職が難しい状況です。

転職市場において、年齢層が高くなれば高くなるほど、求人数が減少し、転職できる確率は低くなります。

中高年でどうしても転職をしたいのなら、中高年の転職に強みを持っている転職エージェントへの登録をお勧めします。

因みに、筆者が以前に教えていた求職者の中で、60歳で転職を叶えた方もいます。これまでの経験を認められ、割と大きな企業へ転職されました。

金銭的に損をしない転職の時期・タイミングとは?

転職活動には、お金がかかるものです。また、在職中に転職先を上手く見つけたとしても、貰えるものはしっかりと貰って、退職したいですよね。

そこで、金銭的に損をしないタイミングを検証してみましょう。

ボーナスで損をしないためには?

多くの転職希望者が考えるのが、「ボーナスを貰ってから辞めたい」です。

ですが、タイミングによっては、転職先企業でボーナスが貰えない可能性もあります。

企業によって、「在職○か月以上」が支給条件になっていることもあります。その為、転職した時期がその要件を満たせない時期だった場合には、ボーナスは支給されません。

この「在職○か月以上」は、多くの場合6か月以上となっています。その為、例えば、夏のボーナスを貰ってから退職し、新しい転職先に入社しても、冬のボーナスは支給されない可能性があります。

ですが、12月までに入社していれば、翌年の夏のボーナスは確実に貰えます。

また、黒字企業の場合には決算賞与というものもあります。この場合、入社数か月でも支給される可能性があります。決算の時期によって、支給される時期も変わりますので、企業の決算時期も、転職時期として考慮すると良いでしょう。

失業給付金で損をしないためには?

「失業手当」または「失業保険」というのを聞いたことがあるでしょう。退職後、ハローワークで手続きをすると支給される給付金です。

多くの企業では、給与を支払う時に社会保険料や雇用保険料を、総支給額から算出した額を差し引いて、従業員に支払っています。

この「雇用保険料」の積み立てによって、失業給付金が支給されます。

支給される期間や額は、勤続年数や支払われていた賃金によって変わってきます。また、支給開始時期も、退職理由によって違います。

例えば、自己都合退職の場合、ハローワークで手続きを行い、説明会に出席した後、3か月ほど支給を待たなければなりません。ですが、会社都合による退職の場合は、説明会後支給されます。

在職期間による支給日数の違い

被保険者期間 給付日数
1年未満 支給されない
1年以上10年未満 90日
10年以上20年未満 120日
20年以上 150日

在職期間による支給日数の違いは、上表の通りです。

つまり、新卒1年目は退職しても失業給付が貰えません。2年目以降に退職して初めて、90日分支給されます。

また、10年未満と10年以上では30日もの支給日数に開きがあり、同様に、20年未満と20年以上でも30日もの開きがあることが判ります。

つまり、およそ10年務めているのなら、10年以上になるまで待って退職した方が、支給される額が多くなるということです。

特に、退職前に転職活動を行っていなかった場合、退職後の収入手段はこの失業給付ということになります。より長く支給されれば、それだけ余裕を持って転職活動を行えるということでもあります。

詳細は、ハローワークのHPに書かれていますが、判り辛いので、社会保険労務士などのHPで確認すると良いでしょう。

参考 求職者給付に関するQ&A東京ハローワーク 参考 失業給付 - 基本手当受給の流れ河社会保険労務士事務所(富山)

業界別:転職に有利な時期

求人が増えやすい時期について、最初にご説明をしました。但し、これはあくまでも一般的な話で、企業や業界によって、それが必ずしもベストタイミングとは言い切れません。

基本的に、退職希望者の多くは確かにボーナス支給後に退職願を提出します。ですが、それぞれの企業によって繁忙期があり、その繁忙期には人手が欲しいため、引き止められたり、退職するタイミングを逃したりします。

そして、閑散期になると、退職希望者が増加します。閑散期であれば、企業側から引き止められる可能性が低くなるからです。
この繁忙期と閑散期は、例えば企業内であれば部署によって変わります。また業種によっても違いがみられます。

部署による繁忙期と閑散期

人事部

基本的に1年を通して忙しいが、新卒採用が本格化してくる時期と、新卒者が入社し各部署に配属されるまでは、繁忙期となります。

経理部・財務部

決算期は人手が必要となるほど忙しくなります。また、決算後にはその報告書類の作成と、株主総会などによる決算内容の報告がありますので、その準備にも追われます。決算期が終われば、多少時間が出来ます。

業界による繁忙期と閑散期

保険業界

基本的に通年忙しいのが、保険業界ですが、多くの方が保険を見直したり、切り替えたりするのが、新入学・就職の時期と言われています。その為、3月から4月が忙しい時期と言えます。

不動産業界

不動産業界が忙しくなるのは、一般企業の人事異動の時期です。つまり、12月から3月の頃です。特に2月・3月は、大学進学による一人暮らしが増えますし、就職によってアパートを探す人が増えるため、繁忙期となります。夏場に引っ越す方は少ないので、夏は閑散期になります。

ブライダル業界

結婚の時期が繁忙期で、結婚が少なくなる時期が閑散期です。つまり、春や秋に結婚する方が多いので、この時期が繁忙期です。

旅行業界

多くの方が旅行に行く時期、つまり長期休暇が多い時期や、結婚が多い時期は、繁忙期です。それ以外は閑散期です。

繁忙期に向けて閑散期に求人情報を出す企業も多いので、その時期を見誤らないよう、業界情報をしっかりと調べておきましょう。

最後に

転職のタイミングは、人によって違いがあります。また、狙っている企業や業種・職種によっても、求人情報が出てくる時期が違います。

このタイミングを逃さないよう、しっかりと見極める必要もあります。

そのタイミングを逃さないためには、それまでにしっかりと転職準備をしておく必要もあります。日頃から、自分のキャリアやスキルについて、棚卸しをしたり、自己分析をしたりと、自分研究をしておきましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。