OEM営業ってどんな仕事?向いている人・収入・向いている人を解説

OEM営業とは

OEMという言葉を聞いたことはありませんか?

OEMとは、「Original Equipment Manufacturer」の略で、直訳すると、「オリジナル器具・用具の製造業者」という意味になります。

日本の製造業においては、「企業のオリジナル製品を製造する」という意味になります。

今回は、そのOEMの営業についてご説明します。

OEM営業とは?

オリジナルキャラクターを保有している企業や、オリジナルブランドを保有している企業などの製品は、その保有している企業が製造しているわけではありません。

例えば、ファッション業界では、有名ブランドのプレタポルテなどは、そのブランドが自社製造しているのではなく、その下に服飾を大量生産する工場が有ったり、バッグを製造する工場が有ったりします。

特に、世界中に店舗を展開し、大量に商品が必要となるような場合、その製造を請け負う企業が必要となり、ブランド企業としては発注をしなければならなくなります。

OEM営業は、その様なブランド企業に対し、「自分の工場で作らせて欲しい」と営業活動を行い、受注を取ります。

そして、製造から納品まで、全工程でブランド企業とのやり取りを行っていきます。

時には、製造する製品への提案をしたり、ブランド企業とともにグッズの内容を考えたりと、クリエイティブな部分も求められます。

もっとイメージが付きやすい例としては、世界的に有名なスヌーピーやミッキーマウス、キティちゃんなどのキャラクターグッズの製造が上げられます。

OEMの仕事内容と、仕事の流れ

  1. 営業
  2. 受注
  3. サンプル制作
  4. フィードバック
  5. 製品製造
  6. 納品
  7. 請求・集金

大まかな仕事の流れは、上記のようになります。

OEM営業は、まず自分のクライアントを見つけることから始めます。

過去に、ノベルティグッズやキャラクターグッズなどを製造したことのある企業や、今後、その様なグッズ製造を行う可能性のある企業などに、営業活動を行っていきます。

営業活動の中で、営業先の企業がオリジナルグッズ製造の予定があるのか、何を作ろうとしているのかなどのヒアリングを行っていきます。

時には、自社で製造できるものを使った、オリジナルグッズの提案なども行っていきます。

営業活動が実り、受注が取れたら、クライアント企業からキャラクターやロゴなどのデータをお預かりします。

制作するグッズなどへの印刷や、そのキャラクターやロゴの形状を模ったグッズなどのサンプル製造を行います。

サンプルをクライアント企業に確認してもらい、修正やデザイン変更などを行いながら、最終形状を決定していきます。

最終案が決定したら、キャラクターグッズの製造に取り掛かります。

工場とも連携を取りながら、クライアント企業の希望納期に間に合わせるよう、調整も行います。

その後、クライアントへの納品を行い、請求書の発行と振込確認などを行って、1つの仕事が終了します。

このクライアント企業が、今後もキャラクターグッズなど販売や配布を計画しているのであれば、定期的に企業訪問をしながら、グッズのリピート発注をお願いしていきます。

OEM営業に必要とされるスキルとは?

営業職に求められるスキルは、当然求められます。

相手の情報を聞き取る力や、スケジュール管理が出来る力、それに、折衝力などです。

これらの営業職としての基礎的なスキルは、当然求められます。

それ以外には、製品の企画提案が出来る力と、自社製品の製造に関する知識が求められます。

例えば、アパレル業界であれば、製造している服飾の製造方法や使用している生地や糸に関する知識、織物や刺繍に関する知識と製造方法など、自社の製品がどのような材料で、どのように製造されているのかを知らなければ、クライアント企業に対してアピールすることが出来ません。

特に、生産管理の経験があると、製造工程が理解でき、全体の製造の流れが把握できるので、クライアント企業と製造工場との調整がし易くなります。

また、クライアント企業や製造工場などが海外の企業である場合には、語学力も同様に求められます。

OEM営業に求められるスキル

  • 企画、提案力
  • 製品と生産の知識
  • 生産管理の経験
  • 語学力
  • 海外生産経験

OEM営業が向いている人と向いていない人

営業職に向いている人、向いていない人と考えた場合、自己管理能力やPDCAサイクルを行える能力など、能力的な部分と、素直に謝罪できるか、諦めない強い心があるかといった、性格的な部分などで判断します。

OEM営業の場合には、それ以外の能力も求められています。

OEM営業に向いている人

特に、OEM営業職に向いている方は、以下のような能力を兼ね備えている方です。

先見の明がある人

クライアントから受注を取るためには、クライアントを新たに開拓することから始めます。

ただ、OA機器などの販売とは違い、企業によってはオリジナル製品を作るニーズが無い場合もあります。

そのため、やみくもに企業に電話をかけたり訪問したりしても、無駄が多すぎる割には、成果が上がりません。

OEM営業では、数ある企業の中から、オリジナルグッズやキャラクターグッズなどを、製造する予定があるかどうかを見分け、可能性のありそうな企業に絞って営業活動を行っていきます。

そのためには、業界の動向や新製品発売イベントの予定などを常にチェックし、ニーズを把握する必要があります。

例えば、ローソンでは定期的にスヌーピーやリラックマのオリジナルグッズの限定配布を行っています。

このように、定期的に行っている企画であれば、新しいオリジナルグッズの提案をすることもできます。

今後、新しいグッズ製作を予定している企業を見抜き、営業をかけられるかが、OEM営業の成功の秘訣ともいえるのです。

クライアントの希望を理解できる力がある人

オリジナルグッズ製造を希望する企業との打合せの中で、企業がどのようなことを望んでいるのか、本当はどんなグッズが良いのかなどを理解し、提案することもあります。

例えば、初めてオリジナルグッズ製造を行う企業など、何を作れば良いのかよく解らず、取り敢えずキーホルダーといった無難なグッズ製造を企画します。

OEM営業は、クライアントの打合せの中で、そのグッズがどのような形で配布されるのか、どのような効果を狙っているのか、また、そのクライアント企業がどのような企業なのかを、理解し把握していく必要があります。

そして、ただのキーホルダーではなく、使ってもらえるキーホルダーにすることで、付加価値をつけることが出来ます。

例えば、小さなライト付きのものであったり、500円玉が入る程度のコインケースだったりします。

企業がオリジナルグッズを配布する理由は、その製品を知ってもらうこと、企業を知ってもらうことが目的でもあります。

その様な、企業の隠れた希望やニーズを理解し、提案する力が求められます。

確認力がある人

オリジナルグッズの製造に関しては、特に細心の注意が必要となります。

クライアント企業が持っているキャラクターやロゴには、決められた色や形というものがあります。

良くあるクレームとしては、色が違うといったもののようです。

印刷や製造工程でのカラーリングによっては、オリジナルの色にならないこともあります。

ですが、「これでも良いか」ではクライアント企業は納得をしません。

忠実に再現することが、製造業者に求められるのです。

同様に、オリジナルグッズの出来にもクライアント企業の思いがあります。

その思いを込めたデザインに届かないような製品では、クライアントも納得できません。

オリジナルグッズを製造するに当たり、何度も試作を重ね、クライアントとの打合せを重ねて、完成形状まで近づけていかなければなりません。

そのためにも、例え小さなことであっても、クライアントに確認をしなければならないのです。

「これくらいなら、いいだろう」では、OEM営業は務まらないのです。

交渉力と調整力がある人

OEM営業は、クライアントと打ち合わせをして、発注を取る事だけが仕事ではありません。

実際にオリジナルグッズを製造する製造担当者や、グッズのデザイナー、完成品を検品する検品担当者、更には配送担当者とも、綿密に打ち合わせをし、納品に間に合わせなければならないのです。

特に、デザイナーや製造担当者は、自分のデザインや製品に対するプライドを持っているため、頑固な方が多く、交渉を間違えてしまうと、その後の仕事にも大きく影響してしまいます。

オリジナルグッズの製造には、デザイナーや製造担当者の協力は不可欠ですので、彼らとの交渉が一番のカギともいえるのです。

特に、クライアント企業の都合による納期の変更であったり、デザインや色の変更であったりと、その都度、デザイナーや製造担当者と打ち合わせをし、時にはお願いをして、変更に対応してもらわなければなりません。

そのためにも、OEM営業は交渉力と調整力が必要なのです。

OEM営業に向いていない人

営業には向いていても、OEM営業には向いていないという方もいます。

また、そもそも営業に向いていないという方もいます。

特にOEM営業に向いていない方は、以下のような方です。

臨機応変に対応できない人

オリジナルグッズの製造では、クライアントからの突然の変更依頼や、工場の製造ラインでのトラブルなど、様々なトラブルがあります。

この様なトラブルに対し、適切に対応できなければ、OEM営業としての信頼だけでなく、自社の信頼も失いかねません。

そうならないためにも、余裕を持ったスケジューリングと工程管理が必要となりますし、事前の打ち合わせも重要となってきます。

それでも起こってしまうのが、トラブルですので、そのトラブルに対する最善策を考えることが出来なければ、OEM営業としては失格です。

自分の感情を抑えられない人

クライアント企業の都合による変更だけでなく、トラブルによる予定変更など、様々な状況に置いても自分の感情を抑え、冷静に対処しなければなりません。

ですが、自分の思うようにスケジュールが進まなかっただけで、不機嫌になったり、ミスをしたスタッフを怒鳴りつけたりするようでは、スタッフの信頼を得られないだけでなく、クライアント企業の信頼まで失くしてしまいます。

OEM営業は、どのような状況でも自分の感情を抑え、冷静でいなければならないのです。

そのため、自分の感情を抑えることが出来ない方は、OEM営業には向いていないのです。

落ち込みやすい人

OEM営業に限らず、どのような営業職であっても、受注が取れないことは常時あり得ることで、その度に落ち込んでいるようでは、仕事になりません。

常に前向きで、へこたれない強さが営業職には必要なのです。

時には、クライアントから無理難題を言われたり、叱られたりすることもあります。

その様な場合でも、落ち込まず気持ちを切り替えて、仕事を進めることが求められます。

気持ちの浮き沈みが激しく、直ぐに落ち込んで、仕事への意欲を失くしてしまう方は、OEM営業だけでなく、どのような営業職にも向いていません。

OEM営業の平均年収・給与

どの様な業界で営業活動を行っているのかということでも、その平均年収は変わってきます。

ですが、専門性が高く業務の幅の広さから、どのような業界であってもOEM営業の平均年収は高めの水準のようです。

特に、定着を希望する企業側の意向が高く、昇給も多いのが実情です。

その気になる平均年収ですが、330万円~571万円です。

年齢や経験によっても、差が出てしまいますので、その平均年収にも幅が出てしまいます。

OEM営業の転職市場

自社製造に拘らなくなっている現在では、OEM営業の需要は高まる一方です。

そのため、多くの製造企業でOEM営業の求人が出されています。

暫くは、この傾向が続くものと思われます。

ということは、OEM営業は売り手市場ともいえます。

そんな需要のあるOEM営業として、より良い条件での転職を希望するのであれば、自分の持っている人脈や専門性をどの程度アピールできるかが、勝負のカギとなります。

ですが、報酬アップを希望するのであれば、自分で転職先企業と交渉するよりも、転職エージェントに登録をして、専任の転職アドバイザーなどに交渉を行ってもらう方が、成功する確率が高くなります。

最後に

営業職の中でも、特殊なOEM営業という仕事について、説明をしてきました。

未経験での転職が難しい職種ではありますが、自分の持っている専門性や人脈などをOEM営業として活かすことが出来るのであれば、未経験での転職も不可能ではありません。

転職エージェントを上手に活用することで、OEM営業への転職を実現させましょう。

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