人材営業ってどんな仕事?スキル・やりがい・仕事内容を解説

人材営業と聞いて、どんなイメージを持っているのでしょうか?

人を商材として企業に売り込む仕事、派遣会社の営業、そう思っていますよね。
確かに、その通りです。

しかし、もう一つあなたが登録している転職サイトや転職エージェントに掲載されている求人情報を、企業からとってくるという仕事もあります。

どちらにしろ、求職者や登録している派遣スタッフのキャリアや生活が懸かっている仕事でもありますし、実は製造された機械よりも、扱いづらい商材でもありますので、辛い・きついというイメージが定着しているようです。

今回は、そんな人材営業の仕事についてご紹介します。

人材営業が活躍する企業とは?

人材営業の多くが、人材紹介業と言われる企業の社員です。

では、人材紹介業とはどんな企業なのでしょうか?

一番よく知られているのが、スタッフサービスのような、人材派遣企業です。

しかし、人材派遣にも「登録型一般派遣」と「特定派遣」の2種類があります。

「登録型一般派遣」の場合、派遣スタッフは登録型ですので、仕事が無いときには収入がありません。

「特定派遣」の場合は、派遣スタッフは契約社員や正社員として派遣企業に雇用され、派遣先が無い間の給与を保障されています。

どちらのタイプの派遣企業であっても、人材営業は彼ら派遣社員のために仕事を取ってこなければいけません。

派遣社員のスキルに合った仕事や企業を探すことが、人材営業の一番の仕事と言えます。

因みに、人材紹介業には「有料職業紹介」という業種もあります。分かり易い例としては、転職エージェントがそれに当たります。

人材営業の仕事内容とは?

仕事を取る仕事

電話営業

所属している派遣スタッフが働く企業を見つけることが、最大の仕事です。

そのため、ネットや電話帳から企業をリストアップし、ひたすら電話をかけまくります。

時には、転職サイトやハローワークの求人広告に掲載されている企業へ、営業電話をかけることもあります。

採用担当者や、人事担当者に繋がればいいのですが、大抵は居留守を使われてつないでもらえません。

担当者と繋がるまで、諦めることなく電話し続けることが、仕事を取ってくる第一歩となります。

飛び込み営業

電話をしても担当者と話が出来ない場合は、アポなしで訪問することもあります。

また、人材を必要としていそうな工事現場の現場事務所や、会社などへも見つけると飛び込みで営業をかけます。

この場合も、会ってもらえるまで、何度でも定期的に訪問し続けます。

企業ニーズと派遣スタッフのマッチング
企業側の担当者から、「こんな人が欲しい」と言われたら、その求める人材像について詳細を聞きます。

年齢、性別、資格、経験など、希望条件を聞きます。

同時に、雇用条件をある程度話し合います。

社に戻って希望条件に合う人材を、何名かピックアップし、企業側に情報を提供します。

同時に、登録スタッフにも、仕事の話がることを伝えます。企業側が気に入ったスタッフを連れて面接に行きます。

面接後、営業と企業側とで雇用条件等について最終打ち合わせをします。

そして、スタッフの返事待ちとなります。

スタッフが働くと言えば、それでマッチングが終了です。

ですが、働かないといった場合には、新しい別のスタッフを紹介することになります。

ここで、適当なスタッフが見つからないと、他社に仕事を取られてしまいます。

派遣決定後のアフターフォロー

企業に向けたフォロー営業

スタッフを派遣させた後に、企業に赴き、仕事ぶりを聞いたり、時にはクレームを聞いたりします。

また、新しい人材の需要が無いかの確認も同時に行います。

因みに、私がいたのは特定派遣の企業だったのですが、一度スタッフのクレームを受けたことがあります。「休憩中に、貸与しているパソコンで18禁のサイトを見ている」といったとても恥ずかしいものでした。

即刻、別のスタッフとの交代を申し出て、そのクレームを受けたスタッフには厳重注意をし、契約更新をしませんでした。

派遣企業に置いて、派遣スタッフが商材となりますので、その方のスキルだけでなく、性格や社会人としての資質なども、しっかりと確認しておく必要があります。

派遣スタッフのフォロー

基本、派遣スタッフの仕事は契約内容に書かれている業務以外は、出来ないことになっています。

ですが、企業によっては他の社員と同じように、色々な仕事をやらせてしまうこともあります。

また、派遣社員は立場が弱いということから、パワハラの対象となったり、セクハラの対象となったりすることもあります。

人材営業は、派遣社員が適切な職場環境で仕事が出来ているかを確認したり、職場に対する要求が無いかを確認したりします。

企業側から苦言があれば、派遣スタッフに対し改善を求めることもあります。

同様に、派遣スタッフからの要望があれば、企業側と話し合うこともあります。
特に、派遣法や36協定に明るくない企業側には、丁寧に説明をして改善してもらうこともあります。

更新時の値段交渉

登録型の派遣スタッフの場合、一般的には3か月更新で契約を更新します。

特定派遣の場合は、6か月更新や1年更新という場合もあります。

どちらにしろ、正社員ではありませんので、永続契約とはなりません。

但し、スタッフが優秀だったり、問題が無かったりするとそのまま契約更新となっていきます。

何度か更新を繰り返す中で、スタッフのスキルも向上していますので、更新のタイミングで値段交渉を進めます。

様々な書類の作成

営業事務がいる企業では、書類作成の必要はありません。

ですが、所属する企業の規模によっては、営業事務や営業をフォーローしてくれる事務がいませんので、全て自分で行います。

契約書の作成、派遣先企業へ提出する書類や資料の作成、社内で提出する資料や書類の作成など、様々です。

転職サイト・求人雑誌の営業

最初の営業については、人材派遣企業の営業と同じです。

電話営業や飛び込み営業で、求人広告を取ってきます。

時には、他の転職サイトや求人雑誌に掲載されている企業に赴き、乗り換えてもらうように営業をかけることもあります。

扱うのが人ではありませんので、人材派遣業の営業よりは楽かもしれません。

人材営業に必要なスキルと資格とは?

人材営業に必要なスキル1:コミュニケーション力

人材を扱う営業ですので、企業側の担当者だけでなく、派遣スタッフともコミュニケーションを取らなければなりません。

時には、派遣スタッフに注意をしなければいけませんし、企業側に環境改善を申し出なければなりません。

また、派遣スタッフに対し、希望通りの派遣先ばかりではありませんので、説得して派遣先に行ってもらうこともあります。

この様に、人と人とをつなぐ仕事ですので、コミュニケーション力・対人力が問われる仕事です。

人材営業に必要なスキル2:精神力

扱う商材が人ということで、モノを言わない商品ではありません。

そのため、派遣スタッフの資質によってはクレームが頻発することもあります。
企業側からのクレームだけでなく、スタッフからのクレームもありますので、ストレスは溜まる一方です。

ストレスを溜めすぎてしまうと、仕事への意欲を失くしたり、病気になったりします。

人材営業では、他の営業よりも気を使う仕事ですので、ストレスを溜めない、解消法を知っている方の方が、向いていると言えます。

人材営業に必要なスキル3:人を見る目

派遣スタッフの登録や採用には、人材営業は関わることは殆どありません。
人事担当が、面接をしてスタッフを登録したり採用したりします。

ですが、その登録されたスタッフを、企業に派遣するのは人材営業の仕事ですので、そのスタッフの書面から見えるスキルや資質だけでなく、言動から見える性格や社会人としての資質なども見なければなりません。

優秀なスタッフを派遣できれば、派遣先企業との信頼関係を築くことが出来ますし、お付き合いも長くなります。

逆に、優秀でない問題が多いスタッフを派遣してしまうと、最悪取引停止になってしまいます。

そうならないためにも、人の資質を見抜く力が必要となります。

人材営業に必要なスキル4:景気動向と戦略

派遣スタッフを派遣する人材営業の場合、景気動向や業界の動向など、常にチェックをし、求人が出そうな企業をリストアップします。

景気が良い企業の場合には、人手が足りなくなり求人が出やすくなりますので、即座に対応できるよう、準備もしておきます。

特に、派遣スタッフを導入することのメリットを、相手企業に理解してもらったり、どんな人材を準備できるかといった提案をしたりといった提案営業が中心となっていきます。

そのためには、十分な戦略を立てる必要があります。

戦略を立てるためにも、情報収集は重要となってきますので、常に業界の動向に目を向け、分析できる力が必要です。

人材営業のやりがいとは?

人材営業のやりがい1:感謝される仕事

多くの営業が、感謝をされる仕事ですが、一般的には相手先企業からの感謝だけです。

ですが、人材営業は派遣先企業と派遣スタッフ双方から、感謝される仕事です。

派遣先企業、派遣スタッフ双方にとってメリットのあるマッチングが出来れば、どちらからも感謝されます。

人と人、人と仕事をつなぐ仕事ですので、自分自身の頑張りによって、喜ばれる仕事でもあるのです。

「ありがとう」という一言は、頑張った甲斐があったと思える瞬間です。

人材営業のやりがい2:人の長所が分かるようになる

人は、無意識のうちに相手の欠点を見つけようとしてしまいます。

ですが、人材営業では派遣スタッフとの触れ合いの中で、相手の長所を見つけるようになっていきます。

これは、派遣企業へ派遣スタッフを紹介する際に、スキルだけでなくスタッフの魅力も同時に伝えることが多いからです。

人としての魅力・長所を見出し、売り込まなければなりません。

そのため、人の長所を見るようになるのです。

同時に、人を見る目も養われ、人の裏の顔も見えるようになります。

人材営業のやりがい3:様々な人との交流

物販やサービスの営業の場合、接するのは、基本クライアント企業の担当者だけです。

ですが、人材営業は、人を扱う仕事ですので、派遣先企業の担当者のほか、自身の会社に登録している多くの派遣スタッフとの接することがあります。

多くの人との交流は、視野を広げることが出来ますし、人を見る目を養うこともできます。

しかも、色々な考え方の人と出会えますので、自分の価値観を変えることもあります。

人材営業を通じて、人としての成長もあるのです。

人材営業として、どんなところで働くのか?

求人広告を取ってくる仕事と人材を紹介する仕事

人材営業と言っても、派遣会社などで派遣スタッフを企業に紹介する仕事と、企業から自社の転職サイトや求人雑誌に掲載してもらう求人広告を取ってくる仕事があります。

人材を紹介する仕事

転職エージェントや派遣会社など、クライアントに人を紹介する仕事です。

新規開拓営業もありますが、基本的にはこれまでお付き合いのある企業に対し、新しい人材の紹介をしたり、求人のニーズを聞いたりすることが殆どです。

そのため、人材のマッチング力が問われる仕事となります。

報酬が発生するのは、紹介した人材が採用された時点ですので、採用されるような人材を見つけること、企業とマッチングさせることが重要なのです。

求人広告を取ってくる仕事

自社の転職サイトや求人雑誌に掲載する求人広告を、企業からとってくる仕事です。基本は、広告営業と同じです。

お付き合いの長い企業から、求人広告を掲載してもらえることもありますが、基本的には長期間求人を出すということはありませんので、どんどん新しい求人広告が必要となってきます。

そのため、新規開拓営業が基本となります。

転勤OKなのか、転勤NGなのか

大手の人材派遣企業の場合、日本全国に支店や支社があります。

その場合、地元で就職したとしても、転勤する可能性も出てきます。

人材派遣企業の中には、地元に根付いた地元密着型の中小企業もあります。そのような企業の場合には、全国に支店を持っていませんので、転勤はありません。

ただし、大手人材派遣企業と違い、知名度が低く企業から信用を得ることが難しいという点と、派遣スタッフが集まりにくいという点があります。

仕事のしやすさで考えれば、大手人材派遣企業の方が、信用度・知名度という点から、企業側の仕事を取りやすく、派遣スタッフも集めやすくなります。

最後に

ここまで、人材営業について説明してきました。

確かに、人材営業は他の営業から比べてストレスも多く、大変な仕事かもしれません。

ですが、人の役に立つ・人に喜ばれる仕事でもありますので、人とかかわる仕事をしたいという方には、お勧めのお仕事でもあります。

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