人事の仕事内容とは?転職方法・有利な資格・向いている人を解説

人事の仕事と聞いて、従業員の採用や給与の査定、人事異動などの権限を握っているというイメージを思い浮かべるのではないでしょうか?

しかも、冷静な顔でリストラを敢行したり、圧迫面接などを行ったりと、怖いイメージの方が先行してしまうようです。
ここでは、そんなイメージを持たれている、人事という仕事について説明していきます。

人事の仕事内容とは?

人事部の存在は、企業の規模によって違ってきます。

地方の小さな中小企業の場合、人事部という部署や人事という職務もなく、経営者が人事の仕事を行うことが殆どです。また、総務と人事を兼任していることもあります。

大企業の場合には、人事部の中に其々に担当する課が存在し、仕事を細分化していることもあります。

人員採用業務

転職活動中・就職活動中の方が、人事と聞いて一番に思い浮かべるのが、怖い採用面接官の顔ではないでしょうか?
仕様にかかわる業務は、人事の仕事の1つです。

人員採用業務の流れは、以下の通りとなります。

1.採用計画の立案

どの部署に、何人の人員を使用するのか、どの程度のスキルを持った人材を募集するのかなど、求人広告を出す前に、採用計画を立てます。

企業によっては、人材を必要としている部署が主体となって、計画を立てることもあります。

2.人員募集

採用計画を立てたら、今度は人員募集です。

募集方法は、ハローワークへの求人掲載、求人雑誌や新聞への求人広告掲載、転職サイトへの求人広告掲載、転職エージェントへの非公開として求人広告の掲載など、募集方法は様々です。

必要としている人員によっては、派遣会社へ人員確保の依頼をすることもあります。

3.書類選考

求人情報を見て送られてきた多くの履歴書・職務経歴書から、書類選考を行います。応募者に対して、選考結果を送付するのも、人事の仕事です。

同時に、書類選考に通過した方に対しては、面接日の調整を行います。

4.採用面接

書類選考に通過した応募者との面接を行います。面接を行うに当たり、会場の確保や会場の設定なども、人事で行うこともあります。

特に他部署からの依頼による人員募集の場合には、その人員を希望している他部署の担当者も、面接に参加します。そのため、面接日をその担当者に合わせて、日程調整を行います。

また、募集内容によって、役員面接を行うこともあります。

5.合否結果の通知

他部署の担当者との協議によって、人員採用の合否結果を出します。応募者に対し、合否結果を送付し、合格者との入社日の調整などを行います。

転職イベント・就活イベントへの出展

転職サイトなどが行っている、転職者向けの転職イベントや、新卒向けの就活イベントなどに、出店する場合にも、人事が活躍します。

自社を知ってもらうためのプレゼンテーションを行ったり、質疑に答えたりします。時には、製造や研究などの協力を得て、製品紹介や仕事内容の説明なども行います。

特に新卒採用の時期には、自社内で企業説明会を行ったり、大学や専門学校へ赴いて企業説明会を行ったりします。地方の学校へ行くこともあります。

人員配置と異動

企業が立てた目標を達成するために、必要な人員を確保し、その能力に応じた配置設定を行う仕事です。

適材適所という言葉にある通り、従業員個々の能力・適性を判断し、同時にスキルアップや業務の円滑化などを図って、異動や転勤など辞令を発します。

時には、他部署の上長の依頼や、新規事業・企画などに向けた人員移動なども行います。

社員教育・社員研修

入社した人材の教育と、既に在籍している従業員の研修などを企画し、実行します。

新入社員研修

新卒採用で確保した人員に対し、実施する研修です。ビジネスマナー研修や、社会人として必要となる基礎研修などを行います。

中途採用者研修

中途採用の人員に対しては、ビジネスマナー研修は必要ありません。代わりに、配属となる部署で必要となる知識や、技術習得の研修となります。

スキルアップ研修

既存の従業員に対し行われる研修です。仕事に必要な知識や技術の習得、ビジネススキルの研修などを行います。このスキルアップ研修は、外部へ委託することもありますし、社内の他部署に依頼することもあります。

評価制度の策定と運用

従業員の評価は、給与や昇進にかかわってくるため、正当な評価制度の策定が求められます。営業や販売などのように、売上という分かり易い数字によって評価できる部署ばかりではありません。

目に見えない成果・実績を、どのように評価するのかを考えることが、人事の仕事です。そして、その評価と、その評価に見合った報酬の決定方法について、透明性も求められます。

労務管理業務

例えば、中途採用で入社した人がいた場合、その中途採用者の社会保険等の手続きを行ったり、社員登録を行ったりするのも、人事の仕事です。

また、結婚や出産など、雇用家族が増えたり、変更が有ったりした場合に、社会保険手続きを行ったりします。この様に、従業員の社会保険業務や給与管理なども、人事の仕事です。

同時に、福利厚生制度の策定と維持も、人事の仕事です。時には、労働組合との折衝を行うこともあります。

また、有給休暇取得の勧告や、残業時間削減指導なども、人事が行います。

人事の仕事の1年の流れ

人事の仕事は、3月・4月10月が繁忙期になります。

3月・4月は、新卒採用した新入社員の入社式の準備や、入社準備、研修準備などがあります。同時に、労働組合との労使交渉がありますし、年度目標の設定、上半期の目標設定などもあります。

また、10月は新卒採用の内定などが決まってくる時期で、内定式などの準備を行うこともあります。同時に、社内の異動人事を決めるのも、この時期ですので、その準備や実施に忙しくなります。

比較的暇になるのは、これらの業務が終わった夏ごろと、11月です。

人事に必要なスキル

人事として求められるスキルとして、

  • パソコンスキル
  • コミュニケーション力
  • プレゼンテーション力
  • 企画力
  • 戦略立案力
  • 人間観察力
  • 労務知識
  • 人事・労務に関する法の知識

などがあります。

人と接することが多く、人前で話すことも多い仕事ですので、コミュニケーション力やプレゼンテーション力が求められます。

同時に、採用業務も担当しますので、人を見る目を持っていること、人間観察力なども求められます。

人事が持っていると有利な資格とは?

人事に有利な資格1:キャリアコンサルタント系の資格

採用業務を担当したり、人事異動を行ったりしますので、従業員のキャリア設定に大きくかかわる仕事でもあります。

そのため、キャリアコンサルタント系の資格を、何か1つ持っていると、転職には有利になります。

特に、その資格を活かした仕事を経験していれば、尚転職に有利となります。

キャリアコンサルタント系の資格は、人事として働き始めてから取得することもできます。

人事に有利な資格2:社会保険労務士

健康保険や年金、雇用保険など、労務にかかわる専門知識を持っているという証明にもなるのが、社会保険労務士という資格です。

社会保険労務士という資格を持っていると、独立をして事務所を構え、企業に代わって従業員の労務関係の書類の作成や役所への転出代行などを行えます。

この資格を持っていれば、転職に有利となります。

人事に有利な資格3:衛生管理者

衛生管理者とは、職場環境を整備して、従業員の健康管理と安全管理を行う方の事です。この資格保有者は、従業員50名以上の支店、支社、事業所などに必要となります。

50名以上で1名、200名以上で2名、500名以上で3名、1,000名以上で3名以上の衛生管理者が必要となります。

特に、1,000名以上の場合は、3名の内1名は専任でなければなりません。

従業員の労働環境の整備や、健康管理などを行うのも、人事の仕事の一つであることから、企業によっては人事に配属されると、取得するように言われることもあります。

そのため、この資格を持っていると、人事への転職に有利となります。

人事に向いている人の特徴とは?

スキルや資格があっても、人事という仕事に向いている人と向いていない人がいます。

人間観察力が高く、人を見る目がある人
人事の仕事は、採用業務や、人事査定、人員配置など、人の資質に関する部分をしっかり見抜くことが求められる仕事です。

そのため、ただ人間観察をするだけでなく、その人の能力を見抜いたり、資質を見極めたりする力も同時に求められます。

特に、採用時には面接という限られた時間の中で、その人の適性などを見極め、採否を決定しなければなりません。

新卒採用の場合には、採用後の配属先を決定するためにも、その人物の適性を見抜かなければなりません。

人事に向いている人1:情を切り離し、冷静に対処できる人

人事の仕事の中には、従業員の評価査定と、その評価に対する報酬設定などを行います。

「この人は、良い人だから」「この人は、嫌いだから」といった、自己感情が入らないようにしなければなりません。誰に対しても、常に「公平」に対処しなければならないのです。

時には、リストラを実行するために、誰を切るかを選定しなければならず、ここにも情を持ち込むことが出来ません。

感情に流されず、業務を遂行できる方でなければ、人事という仕事は難しいでしょう。

人事に向いている人2:口が堅い人

人事では、従業員の個人情報が集まっています。

中には、社内のスキャンダルな内容もあります。

これらの情報を、軽々に他人に風潮することは出来ません。

多くの人は、何か秘密を知ってしまうと、ついつい「ここだけの話」と言いながら、人に風潮し広めてしまいます。
ですが、人事はその噂話を仕入れても、他人に風潮することは許されないのです。

そのため、人事は口の堅い人が向いていると言えるのです。

人事に転職するには?人事になるには?

人事職は、事務職営業職のように、入れ替わりの多い職場ではありませんので、求人数はそれほど多くはありません。

新卒で入社できたとしても、その年に人事部に空きが無ければ、配属されることはありません。

転職や退職などによって、空きが出た場合にのみ、求人広告を出します。その場合、求められるのは経験者で、即戦力となる人材です。

未経験で人事という仕事に就くのは、かなり難しいと言えます。

入社後、別の部署を経験した後、異動を申し出て人事の仕事に就くことはありますが、その時も、空きが無ければ、希望は叶いません。

以上の理由から、人事として転職するのは、かなり狭き門であり難しいと言えます。

そのため、自分一人で転職活動を行うのではなく、転職エージェントなどを使って人事の仕事を探してもらう方が、効率よく転職できるでしょう。

人事に強いおすすめの転職エージェントを比較 人事に未経験で転職するには?転職成功のために絶対に押さえておきたいポイント

最後に

人事という仕事は、従業員の能力を見極め、円滑に且つ、効率的に業務が遂行されるよう、人員配置を決定しなければなりません。

そのため、冷静に従業員の能力や資質を見極める力や、情に流されない強さが求められる仕事でもあります。時には、人に感謝され、反対に恨まれたりもする職場ですが、人に尽くし、人の成長を支え、企業成長を支える仕事でもあります。

大変な仕事ではありますがやりがいも多い、仕事でもあります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。