人事のどこが辛い?人事の仕事の辛い点と辛い時の対処方法

人事の辛い点

人事部門の業務は、営業職のように目に見える成果がないので評価されにくいという特徴があり、あまり「僕もやりたい!」と言う人はいない業務と言えます。

それに、給与計算や社会保険業務などの複雑な数字を扱う事務や、人材採用や人材育成など社員のマネジメントまで、多岐に渡る業務を担当しなければならないためストレスがたまりやすい部門と言えます。

実際、人事部門の仕事はどれくらい辛いのか、その原因を調べてみましたのでご紹介します。

人事のどこが辛い?人事の辛い点

人事の辛い点①秘密を抱えることが多い

人事の仕事は個々の社員の評価や昇進・昇格に関するさまざまな情報を入手できるので、他言無用な秘密を抱えてしまう立場になります。

ですから、他の部門の社員との交流をある程度制限したり、お酒の席と言えども十分注意して自制しながらお酒を飲まなくてはならないので、堅苦しい付き合いになってしまうことが多くなります。

次第に「付き合いが悪い」「愛想がない」などと言われるようになり、あれほど仲の良かった社員たちとも疎遠になってしまうこともあるのです。

人事の辛い点②楽な仕事をしているように思われる

人事ですので、やっている仕事が人に明かせない以上、その仕事量も明かすことが出来ないため「楽な仕事をしている」と思われることも多いのです。

実際、ノルマに追われるわけでもありませんし、決算期だからと言って忙しくなるわけでもない職場なので、他部門からのやっかみがあるのは事実でしょう。

「普段何をしているのかわからない」と思われるのは辛いかもしれませんが、それに我慢できる場合は人事部門でも十分仕事を務められると思います。

人事の辛い点③時には嫌われ役になることがある

人事部門は勤怠の注意喚起、人事評価シートの提出など、決められたルールに則って仕事を行っていかねばなりませんが、それが時に社員から疎まれてしまうこともあります。

また、人事異動に関する発表直後は「なぜあの人事なんだ」とか「どうしてあの人が昇任しないんだ」などと他部門からの突き上げを受けることになりますから、嫌われ役になってしまうポジションと言えます。

逆を言えば「君は人事部門だから」と、他部門の人には話してくれることも話してくれないなど、疎外感を感じてしまう場合もあるでしょう。

もちろん、やがては人事部門から移動することもあるのでしょうが、人事部門での出来事は秘密にしなくてはなりませんから、その部分を知りたがって接近してくる社員などからは「ケチだな」とか言われて阻害される可能性も出てくるでしょう。

人事の辛い点④目標を自分で作らないといけない

人事部門には目に見えたノルマが課せられることはほぼありません。

やっている仕事は「地道」そのものであり、積み重ねていった仕事が、数年後にようやく実を結んで会社や組織が変わっていくような仕事でもあります。

ですから、目に見える数字とか件数とかで自分の仕事ぶりを判断しようとする人は、モチベーションを維持することが難しい職場とも言えます。

それに、人事部門はミスをしないことが当たり前で、成果が見えにくい仕事が多いこともあります。

繊細で慎重な作業を求められるにも関わらず、失敗しないのは当然と言われれば、モチベーションの維持にも一苦労です。

つまり、自分自身で目標を立ててモチベーションを高めていくことが出来る人でなければ、人事部門で勤めていくのはなかなか厳しいのかもしれません。

人事の辛い点⑤精神的に病んでいる社員のフォローが難しい

最近では社員のメンタルケアにも積極的に取り組む企業が増えていますが、たいていの場合担当するのは人事部門です。

メンタルケアのためには、社員個人それぞれの状況を確認して具体的な対応を迫られるのですが、具体的には人事異動が主な対応になるでしょう。

この人事異動と言うのが至難の技で、うつ病などの精神的疾病をり患した社員を移動させるのか、そのようなことになった原因者である同僚や上司を移動させるのかが人事部門に判断をゆだねられるわけで、どちらかを立てるとどちらかが不満を持つことになってしまうのです。

実際、精神的な問題というのは非常に繊細な問題になりますから、対策を間違えると訴訟問題にまで発展してしまうので、正直言って「面倒な仕事」であるものの「丁寧に」対応しなくてはいけないので、苦痛に感じる人も多いのです。

人事の辛い点⑥規則と現実にずれがある時

どんな会社にも法律によって就業規則を設けることとされていますが、状況によっては就業規則と実際の就業の実態がかい離している場合があります。

現実には時間外業務を強いられていて、おまけにサービス残業の状態になっていることがあったとしても、人事部門は就業規則を守るように指導する立場になってしまいます。

そうなると「就業規則がおかしい」「時間外勤務手当を出せ」などと他部門から突き上げられてしまい、経営陣との間で板挟みになってしまうのが人事部門のサガです。

人事部門の立場としては規則の遵守を求めていくことと、従業員からの理解を得るためには十分な説明が必要であることは当然の仕事なのですが、現実にはそうとばかり言えない部門もあると言うことは認識しておくべきでしょう。

人事の辛い点⑦リストラを命じるのが辛い

会社の経営状況によっては「リストラ」を行う必要も出てきます。

リストラを命じるのは当然人事部門であり、担当者がその説明から手続きまでの段取りを担当しなければなりません。

ここで人事部門に数少ないノルマ「人員削減」が課せられるのです。

ノルマをこなした経験が少ない人にはこの時点で苦痛ですが、さらにリストラ対象者となった人に、退職を勧奨する言動などを行うことが何より苦痛になります。

「今なら年金を多めにもらえます」とか「今なら退職金を2倍にします」とか言いたくないのにそれを言わざるを得ないのは苦痛でしょう。

人をやめさせると言うことはその人の人生を変えることであり、そのことがプレッシャーになって人事部門を離れていく社員も多いのです。

人事の辛い点⑧若い社員達の感性・感覚の違いに戸惑う

近年「ゆとり世代」「さとり世代」というように、今までの常識ではなかなか理解できない若者を揶揄するエピソードが耳に入ってきます。

確かに、若い社員の指導をしていると話を聞いているようで、実際には全然理解しようとしてなかったりと、若い世代の社員の行動にクエスチョンを投げかけたくなるようなことにしばしば出くわします。

そう言う年代の社員も立派な戦力となりように教育するのが人事部門の仕事なのですが、とは言われても一般常識まで教えなくてはならないようなありさまだと人事部門もあきれてしまいます。

ちょっときつめに指導すればそれで「パワハラだ!」と言われかねない今のご時世、人事部門の担当者は研修などの機会を苦痛だと思うことが多いです。

人事の辛い点⑨評価について不満が寄せられる

一般的に社員個人の評価は直属の上司がつけることになっており、人事部門の担当者は評価を集計して評価に反映させる作業を行う仕事をしています。

ですが、上司に言っても仕方がないとばかりに、直接人事にやってきて評価の苦情を申し出てくる社員も多いのです。

人事部門の人間から言わせれば、直接一緒に仕事をしていない社員の評価などできっこないですし、それゆえに各部門の管理職に評価をゆだねているのですから、苦情を言われても答えの返しようがないのです。

それでも「不当に評価されている!」と言われれば一応受け止めなくてはいけませんし、内容によっては関係者に事情を聴くことも行わねばなりませんから、仕事の手間が増えるだけなので本当に面倒くさいのです。

かといって、評価基準を明確に数字化しようものなら「数字だけではわからない評価がある!」とか労働組合に言われるでしょうから、本当にこれが苦痛になってしまう人も多いのではないでしょうか。

人事の仕事が辛いと感じるときの対処法

今まで紹介したように、人事の仕事は本当に苦痛なことや辛いこともたくさんありますが、仕事との向き合い方を工夫したりすれば、何とかこれらの辛さから解放される可能性があります。

では実際に、どのような方法があるのかをご紹介することにしましょう。

人事が辛い時の対処法①業務フローの効率化

社員が当たり前のように行っている仕事のうち、時間外勤務や休日出勤の原因となるフローを見直して効率を図るように改善することです。

他部門にも影響するフローは人事部門が間に入って調整をすることになりますが、無駄のない業務フローができれば、最適なシステムの導入やアウトソーシングなど、労働時間の短縮につながるなど様々な対策も可能です。

人事が辛い時の対処法②年間スケジュールの見直し

通常フローの見直しと同時に、年間スケジュールの見直しもお勧めです。

繁忙期と閑散期がある仕事も多いでしょうが、閑散期に繁忙期を迎える前の準備を前倒して行うなど、年間スケジュールを見直せば繁忙期の業務量を減らすことも可能でしょう。

人事部門は他部門の時間外労働量などを把握していますから、どこが繁忙期でどこが閑散期なのかを踏まえて業務の見直しを提案できる立場であります。

例えば、部門を超えて協力するプロジェクトを提案したり、そのためのシステム導入などを率先して提案できるのが人事部門なのですから、その権限を行使しない手はないでしょう。

まとめ

仕事が辛いと思うことは、人事部門に限らず、どんな仕事でもあることです。

ですが、人事部門の辛さは仕事をしても批判されることや納得してもらえないことによる「むなしさ」が最も影響していると思います。

そのこともあって、人事の仕事は目標が見えにくいですし、目標そのものが作りにくい業務であることは事実です。

そんな中でも懸命に働いていかなくてはならないのですが、せめて自分の中でモチベーションをしっかりと維持できるような「個人的な目標」を定めて実践できるような労働環境が望ましいでしょう。

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