転職面接で趣味を答えるコツと採用を勝ち取る趣味の例

転職面接の趣味の答え方

転職時の面接では、「趣味は何ですか?」と聞かれることがあります。こう聞かれると自分の好きなことを話せばいいと気楽に思ってしまいがちですが、面接では趣味も自己アピールにつながります。

そもそも面接官は貴重な時間を割いて面接をしているので、無意味な質問はしません。限られた時間の限られた質問数の中で、応募者の人となりを知ろうとしています。

ですから趣味について聞かれた際も、そのことを意識して答えなければいけないのです。今回は面接で趣味に関する質問が出た際の正しい答え方や、趣味を語って自己アピールするコツなどについてまとめてみました。

面接官が趣味を聞く理由

趣味はあくまでプライベートなもの。ですから面接で趣味について聞かれたとしても、ついありのままを喋ってしまいそうになります。

ですがそれでは単なる雑談になってしまいます。面接官はもちろん雑談がしたい訳ではありません。趣味という仕事とは直接関連のない質問で、あなたのことをもっと知ろうとしているのです。

ちなみに趣味のようなプライベートに関する部分を質問してくるということは、仕事に関する条件などはある程度クリアしていて、採用したいという気持ちが強くなってきているということでもあります。

つまり興味を持っているのです。ですからその興味をさらに惹くような答えができればベストです。

人柄を知るため

その人の趣味を知ることは、人柄を知るきっかけになります。例えば「週末に仲間とフットサルをするのが趣味」という人であれば、休日も時間を無駄にせず体を動かしていて、一緒にスポーツを楽しめる仲間に恵まれた人だということがわかります。

もし「特に趣味はない」と答えてしまうと、好奇心や向上心がないと思われてしまいます。

コミュニケーション力を知るため

趣味に関する話題は雑談です。雑談は特に明確なテーマがあるものではないので、会話力が試されます。「趣味は?」と聞かれて「ない」と答えてしまったら、それで会話は終わってしまいますし、コミュニケーション力が低いと思われてしまいます。

そうならないためには日ごろからさまざまな情報をキャッチしておくべきです。変化の激しい業界などでは情報収集能力も必要です。

最近話題のレジャーや流行っているスポーツなどについて話ができると、良いアピールになります。

仕事の適性を知るため

面接では、応募者が会社に適した人材かどうかをチェックされます。たとえ素晴らしいスキルやキャリアを持っていたとしても、社風に合わなければ会社にとても応募者にとってもいい結果にはなりません。

そんなとき趣味という質問をすれば、ある程度その人の適性が見えてきます。行動力を求める社風の会社であれば「海外一人旅が趣味」という人に合っているでしょうし、「趣味はプラモデル作り」という人ならコツコツと堅実な仕事を積み重ねていくような会社に合っているでしょう。

また、仕事でのパフォーマンスを向上するためにはプライベートも充実しているべきです。仕事でストレスが溜まっていたとしても、趣味や好きなことでそれを発散できる手段があるというのも社会人にとっては大きなことです。

隠された特技や技能を知るため

趣味からは思わぬ特技が見つかることがあります。長く続けている趣味があるのであれば「根気強い」という性質が見えますし、多種多様な趣味を持っていれば「順応力が高い」という性質が見えます。

ほかにもライブやコンサートに行くという趣味から、最近の音楽についての知識が豊富という能力が見つかることもあります。

これらは直接的に業務に役立つスキルであることもありますし、社内のコミュニケーション向上に貢献することもあります。趣味を聞けば、いろいろなことがわかるのです。

どのような趣味について語るのがベストか

とはいえ、どのように趣味について語ればいいか困ってしまうことがあると思います。好きなこと、と聞かれたらゴルフ、読書、映画鑑賞、スポーツなどたくさん頭に思い浮かんでくるはずです。

しかしそれを答えたり羅列するだけでは自己アピールにはつながりません。趣味について語る際には面接官に好印象を与えるコツがあるので、詳しくみていきましょう。

本当に好きなことについて語る

一般的にスポーツなどみんなで行う趣味は、人に良い印象を与えます。ですが本当に好きでもないのに「趣味はスポーツです」などと言ってはいけません。

それは単なる嘘ですし、深く魅力などを語ることもできないでしょう。それよりはたとえあまり一般的ではない趣味を持っていたとしても自分が本当に好きなこと、趣味だと自覚しているものについて語った方が良いです。

本当の気持ちであれば自信を持って話すことができますし、楽しそうに話す姿の方が好印象に映ります。ちょっと変わった趣味の場合は面接官の興味を惹くことができるかもしれませんし、実は面接官も同じ趣味を持っているかもしれません。

そうなると話が盛り上がりますし、ほかの応募者よりも強い印象を残すことができるでしょう。どんな風に思われるか、ということばかり意識せず、素直に話したほうがベターです。

面接官が質問しやすいトークをする

面接官はただ趣味だけを知りたいわけではありません。そこから見えてくる応募者の人柄を知りたいので、趣味を聴いた後にすぐ質問が浮かぶような内容にしておくと良いでしょう。

例えば「読書」という趣味であれば、「最近読んだ本は」「一番好きな作家は」といった質問が引き出せます。逆に「特に意味はありませんが、電車で人間観察をするのが趣味です」などと答えてしまうと、面接官はそれ以上質問することがなくなってしまいます。

質問を引き出せないということは、自分の人柄をアピールするチャンスを失ったも同然です。これでは大変もったいないので、できるだけ面接官の興味を引くようなトークをするよう心がけてください。

人間観察が趣味だったとしたら、最近電車で感銘した人の行動を付け加えて話すなど、面接官が水を向けやすい事項を盛り込むと良いでしょう。

また、あまりにマニアックな趣味を持っていた場合、それを答えても面接官は質問しづらいと思います。そんなときは自ら「これはこういったものです」と話してみてもよいでしょう。

趣味を言って、それで会話が終わってしまうことが一番良くありません。

趣味を通して培ったものをアピールする

面接官は趣味を通して経験したこと、得たものなどを知りたいと思っています。

せっかく趣味について語るのであれば、それを踏まえたエピソードも添えましょう。例えば野球が趣味なのであれば、練習に取り組む中で得られた経験、仲間たちとのふれあい、目標をクリアするために工夫したことなどです。

ただし無理矢理エピソードを語ったり嘘をつく必要はありません。語れるようなことがなければ、趣味について説明することに注力しましょう。

仕事との接点を明示する

さらに、趣味が仕事にどう生かされるかもアピールできるとベストです。ただ楽しく趣味に取り組んでいるだけではなく、仕事に生かせる趣味を持っているということは強みになります。

たとえばマラソンが趣味であれば、「体力があるので仕事でも頑張れる」「ストレス耐性がある」などが仕事にも生かせる部分でしょう。

読書やゲームが好きなら「集中力がある」「豊富な知識を持っている」などもアピールポイントになります。

理由も伝える

単に「楽しいから」「面白いから」といった理由で趣味を語るよりも、その趣味を行うようになった具体的なエピソードも加えると良いでしょう。読書が趣味だとしたら、きっときっかけとなった一冊があったはずです、また、両親がよく本を読んでいた、近所に書店があったというような環境も影響したかもしれません。こういったきっかけを話せば、面接官は応募者の人間性をよりイメージできるでしょう。

内容は具体的に

悪目立ちすることを恐れて、「読書」「映画観賞」「音楽鑑賞」などといった無難な趣味を答える方もいらっしゃいます。

確かにこれらの趣味は悪い印象は与えませんし、誰でも少しは経験したことがあるものなので話しやすいでしょう。

しかしそれはほかの応募者も一緒。ほかの応募者に紛れてしまって、面接官の印象に残りにくいでしょう。無難な答えを選んだと思われてしまうこともあります。

本当に読書や映画観賞、音楽鑑賞が趣味なのであれば、具体的に語るようにしましょう。例えば好きな作家や監督の名前を挙げる、年間にどれくらいの作品に触れるか数字を述べる、特に好きな作品を紹介する、などです。

ですがあまりにも大衆的な作品や軽薄な印象を与えかねない作品については具体的に述べない方がよいこともあります。

わかりやすく話す

趣味の質問に限りませんが、面接でははっきりした声でわかりやすく話すことが大切です。面接官が出した問いに対してしっかり説明できるかどうかという力もチェックされています。

趣味について述べる際は、まず「私の趣味は〇〇です」と結論を述べ、次になぜその趣味が好きなのかという理由、趣味にかける時間など取り組み方を説明します。

そしてまとめとして趣味を通して得られたものや、仕事に活かせる能力について語るようにするとよいでしょう。

特に、結論を先に伝えることは重要です。話してみればわかると思いますが、最初に結論を述べておくとあとに続く説明を自分の頭の中で整理しやすくなります。これは趣味の質問に限らず面接での受け答えに共通するポイントなので、覚えておきましょう。

面接で趣味を聞かれた時にやってはいけないこと

ここまで面接で趣味について聞かれた際に、好印象を持ってもらうためのコツを解説してきました。続いてやってはいけないことも列挙しておきますので、あわせて参考にしてください。

ネガティブな趣味は言わない

趣味について語ることは、自分の人柄について語ることでもあります。とはいっても自分自身の全てを明らかにする必要はありません。

人には明るい部分もあれば暗い部分もあります。面接においては、ことさら暗い部分まで披露する必要はないのです。

たとえば「女性のグラビア画像を集めること」「匿名掲示板への投稿」などが趣味であれば、それはあえて言う必要はありません。

人によってはネガティブな印象を受けてしまうからです。できればそういったネガティブにつながる趣味は避けて、自分の印象をよくするために効果がありそうな趣味について語るようにしましょう。

嘘をつかない

また、アピールをしたいあまり、趣味について嘘をついたり話を盛ったりしてはいけません。ロッククライミングなどしたこともないのに趣味だと言い、さらには大会で優勝したなどの経歴を披露したりすれば、いずれバレてしまいます。

自分の身の丈以上に、よく見せようとしなくてもいいです。ただでさえ面接官は年間で多数の人に合うので、だいたいの趣味については把握しています。

深いところを突っ込まれたり、面接官自身がその趣味に精通していたりするとややこしいことになってしまいます。

面接官によい印象を与えようとすること自体は悪いことではありませんが、嘘をついてまで自分をアピールしてはいけません。

‌長く話しすぎる

面接時間の中で、趣味の話ばかり長くしてはいけません。趣味についての質問はあくまで人柄を知るためのひとつのツールでしかありません。

ですから人柄がアピールできたらそれでおしまいでいいのです。人は自分が大事に思っていることについてはついつい長く話してしまうものです。

ですが面接の場であることをきちんと意識し、「相手が本当に知りたがっていること」について語らなければいけません。

面接における趣味は、長く語るべきテーマではないということは、冷静に考えてみればわかるはずです。

面接官にすれば短い時間でできるだけたくさんの質問をして応募者の人となりを見抜きたいので、趣味にばかり時間を使ってしまうとマイナスの印象を与えてしまいます。

時間配分を考えて、伝えたい情報を整理してから話し始めるようにしてください。

転職面接でおすすめの趣味の例

では、あくまで一例ではありますが、面接で「趣味は何ですか?」と質問された場合、どんなことをアピールすべきかということも列挙しておきます。

これをベースに、自分なりの答えに置き換えて考えてみてください。

コミュニケーション能力をアピールしたい場合

仕事の多くはチームで取り組むものです。そのため他社と円滑なコミュニケーションがとれるかどうかは、社会人として必須の能力です。

しかも学生時代とは違って、幅広い年代の人との協調性がとれるか、複数人をまとめるリーダーシップがあるか、などと求められるコミュニケーション能力も高いものになってきます。

仕事によっては高齢者や子どもと密に接することもありますし、公的機関やライバル企業など利害関係のパートナーと仕事を進めなければいけないこともあります。

そんなときにはそれぞれの考え方・感じ方・思いを探り、受け止める力が必要です。こういったコミュニケーション能力が備わっていることをアピールしたいのであれば、こういったコミュニケーション能力といった趣味を持っていると良いでしょう。

根気強さや辛抱強さをアピールしたい場合

仕事では責任感も重要です。任されたことや自分が手をつけたことは、最後まで責任を持ってやりきらなければいけません。

中には一筋縄ではいかないこともありますし、仕事が円滑に進まないこともあるでしょう。プレッシャーもあります。

でもどんな辛い状況にあっても仕事を投げ出さず、根気強くチャレンジしていく姿勢が必要です。ですから根気強い、辛抱強い、諦めないといった点は長所として高く評価されます。

こういった点をアピールするのにぴったりな趣味は、ジョギングやマラソン、筋トレなどでしょうか。一見つらいことでも乗り越えるととても気持ちがいい、という経験を話すとより具体的で面接官にも伝わりやすいでしょう。

行動力をアピールしたい場合

ほかにも一見困難のようにみえる挑戦や大きな目標にひるむことなく、果敢に一歩踏み出せる力も求められます。

一歩一歩やるべきことを丁寧に遂行する姿勢は、どんな仕事においても大切なことです。そのためには他人の嫌がることでも率先して笑顔で取り組めるような心が必要でしょう。

資格取得のためにスクールに通うことや、仲間を募って勉強会を開くこと、ボランティア、はたまた掃除なども趣味として語るとよい印象を与えられるでしょう。

計画性をアピールしたい場合

仕事にはかならず納期や締め切りがあります。さまざまな業務と並行してスケジュールをやりくりしなければ仕事を完遂させることができない場合もあります。

そんなときには「自分が今何をすべきか」「何から始めたらよいか」という計画性がとても大切になってきます。

そんな計画性は、旅行などの趣味を語ることでアピールすることができます。旅のスケジュールを立て、旅の目的を果たすために下調べや準備をすることは計画性につながります。

創造力をアピールしたい場合

コピーライターやデザイナーといったクリエイティブな職種には、創造力が求められるというのはよく知られていることです。

ですがそれだけではなく、サービス業や営業職にも創造力は必要な能力です。「もっとお客様に喜んでもらうためにはどうしたらよいか」と考えることにも、創造力を働かせなければいけないからです。

写真、イラストを書くこと、小説を書くことなどは創造力が養われていることをアピールするのに適した趣味です。

まとめ

面接で趣味についての質問が出たら、自分の人柄をアピールできるチャンスだと思ってください。たかが趣味、とあなどってはいけません。

趣味からはその人の興味関心、特性、仕事の向き不向きなど、さまざまなことがわかります。ポイントはネガティブなことは言わず、自分が本当に好きなことについて自信をもって語ることです。

面接の前には一度自分の趣味について振り返り、「この趣味ではどのような力を培うことができたのか」と分析してみてください。

きっと趣味からどのような点をアピールしたいのか、ということが見えてくるはずです。

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