転職面接での逆質問の答え方のポイントと採用を勝ち取る例文を紹介

転職面接の逆質問

面接の最後で会社側から聞かれる「逆質問」。この機会をチャンスにできるかどうかで、会社側へどんな印象を与えるかが大きくちがってきます。

「逆質問」の場こそアピールのチャンスになる時もあります。逆質問時の質問内容によっては採用に有利に働くことも、逆に不利になることもあります。もちろん、ご自身の感じた疑問や質問を投げかけてもかまいません。

しかし、逆質問時のポイントを押さえていなかったために相手方に悪印象を与えたことで不採用になってしまったら、非常にもったいないとは思いませんか?

ここでは面接の逆質問で会社に好印象を持ってもらい、自分をアピールするポイントと例文を紹介していきます。

転職面接で会社が逆質問する理由

逆質問をすることで会社側が得られる利点は、大きく分けて4つあります。

1)応募者の志望度をみるため

企業側は、中途採用であれば職戦力として社内で活躍してもらうことを考えているでしょう。自社で働いてもらう以上、責任感を持って積極的に業務に取り組んでもらうことを求めています。また採用したのなら、自社で長く働いてほしいとも考えているはずです。

大企業であっても3年以内の離職率は2割を超えます。さらに規模の小さい事業所では採用者の半数以上が3年以内に離職する場合があるそうです。

そのような中でも、志望度が高い人が多い企業・業種ほど離職率が低いことが分かっています。また志望度が低いということは、別の会社が本命であるため内定辞退される可能性が高いとみなされます。

そのため多くの企業では離職可能性が低く、内定辞退しないであろう「志望度が高い」人物を優先的に採用する傾向があります。

企業側が応募者の志望度を判断する材料の一つが面接時の対応になります。志望度の目安として見られやすいのが自社にどれだけ興味を持っているか、言い換えれば「十分な下調べをおこなっているか」という部分です。

特に同業種からの転職だとしたら内情が分かる分、より念入りに下調べができるはずという思いもあるかもしれません。

また、企業は十分な下調べができていれば、必ず質問がでてくるはずだと考えています。そんな中「質問は特にないです」という人に対し、志望度が低いために下調べを十分していないのではという捉え方をしてしまうのは、ある種仕方のないことです。

2)会話能力をみるため

こちらから自発的に話しかけなければならない逆質問では、相手のことも考慮しつつ話を構築しなければなりません。

企業として採用後のことも考えると、多少緊張する場面でも的確な会話ができる人物というのは、ぜひ採用したいと考えるでしょう。

面接の最後ということで気が緩みがちになる逆質問ですが、最後の一押しほど重要なものはありません。ここでボロを出してしまっては元も子もないです。しっかりと準備し、会話を成立できるようにしましょう。

3)会社との相性の良さを判断するため

面接中と比べて発言の自由度が高い逆質問では、質問した側の性格が表れやすい傾向にあります。さらに質問の内容で、応募者が社風と相性が良いかどうかの判断材料にすることもあります。

例えば、質問時に応募者が「指示をきちんと守り、言われた通りに業務を遂行する」ことをアピールした場合、企業側が「率先してアイデアを出して行動して欲しい」と募集者に望んでいる時には相性が悪いと判断するでしょう。

4)会社に信頼感を持ってもらうため

採用するからには、長く務めてもらいたいと会社側は考えています。応募者側が感じている不安や疑問を取り除くことで、会社への信頼感を持ってほしいと思っているでしょう。

逆質問する上でのポイント

1)面接までに質問をいくつか準備をしておく

逆質問用の質問を事前に用意しておきましょう。質問を用意していても、面接の中で答えが出てしまう場合もあります。

特に逆質問までに出た話題について繰り返し質問してしまうと、人の話を聞かない人という悪印象を与えてしまうことになりかねません。最低でも5つ程度は質問を用意しておきましょう。

2)面接相手の下調べはしっかりと

逆質問時に少し調べればわかることを聞くことは、相手に「下調べ不足→志望度が低い」と捉えられる可能性が高いです。

面接に臨む前に求人情報やホームページなどで下調べを行い、疑問に思ったことは詳しく調べてまとめておきましょう。

それでもわからないことは逆質問用の材料になります。メモをとるなどして忘れないよう控えておきましょう。

3)質問のジャンルは複数用意する

仕事内容、勤務形態、仕事の自分のスキル、配属先など、複数のシチュエーションを想定して質問を用意しておきましょう。

同じジャンルの質問、例えば仕事内容に関する質問に偏って準備していると、それまでの面接内容と被ってしまうことがあります。

せっかく事前に準備したのに、面接の間の会話内容によっては、その場で質問を考えているのではと捉えられるかもしれません。

最悪、既に説明したのにまた質問されたと思われる可能性もあります。状況に応じて臨機応変に対応できるよう、準備しておきましょう。

4)質問内容は自己アピールもできるものを

例えば入社後に必要な知識について確認するため、「何を勉強しておけばいいでしょうか?」という質問より、「御社での業務に〇〇の知識がいるのではと思い勉強中なのですが、他に勉強しておいた方が良いことがあれば教えていただけますか?」とした方が、向上心があることをアピールできます。

またこのような構成の質問であれば、返す側にとっても応募者がどのような返答を望んでいるのか予想しやすく、親切な質問にもなります。

5)福利厚生、給与、残業時間などの質問はNG

これらの質問内容は、企業側がネガティブな印象を受ける可能性があります。そのほか、離職率や勤務形態などの内容も避けるようにしましょう。

どうしても聞きたい場合でも、直接的に聞かない、面接時の状況に配慮するなど、注意が必要です。

6)漠然とした内容の質問・はい/いいえで答えられる質問は避ける

漠然とした内容の質問は、質問された側がどのような意図で質問されたか判断に困りやすいです。そのような質問では相手に不親切なうえ、よい印象を与えられないでしょう。質問があまりに短く漠然としている場合は、質問の最初に主観や少し具体的な説明をいれてみるなど工夫しましょう。

はい/いいえで答えられるような質問も控えましょう。面接官はあなたのことを知るために面接をしています。ある程度、会話のキャッチボールができるような質問を考えましょう。

7)相手が答えやすい内容にする

その企業の面接官だからといって、すべての部署の事情に精通しているとは限りません。技術職として応募して、面接官が人事部の方だった場合、面接官が現場の細かい事情へまで把握していることはまれでしょう。

そのような質問に対して、面接官は応募者の意欲を察することができるものの話題がそれ以上発展しないので、せっかくのアピールが不発になってしまうかもしれません。

可能であれば、面接官の立場に合わせた質問を、難しいならオールマイティーに聞ける内容の質問をあらかじめ用意しておきましょう。

8)必ず質問を用意する

前述したとおり、質問をしないことで「志望動機が弱い」「積極性が低い」という評価を受けるかもしれません。

面接によっては質問がなくても採用に影響しない場合もありますが、ごく少数であると考えましょう。面接が終わる直前になるため気が抜けやすいですが、逆質問も面接の一部です。面接での他の受け答えと同様、「質問する必要があるもの」として準備をしておきましょう。

9)逆質問がなかった時には

面接官に逆質問を聞かれない理由はいくつかあります。面接の予定時間が押しており早めに切り上げるためや、面接官が逆質問を忘れてしまっている場合などです。

また、逆質問に至るまでの段階での評価が良くないために省かれている可能性もあります。最後の理由で省かれたのなら、自分から質問を切り出してみるのもいいのかもしれません。

どのような質問をすると受けが良い?逆質問の例文

採用後のイメージができる逆質問

応募者の業務遂行能力はもちろん、面接官は同じ会社の仲間として働けるかどうかにも注目しています。働く意欲があることはもちろん、配属先で良好な人間関係を築くことができそうな好印象の人を優先して採用したいと思っています。

一つのテクニックとして、面接官に自分が実際に働いている場面を想像してもらえるような質問をする、というのがあります。

質問を準備する際には、実際に自分がその職場で働いていることをイメージしながら作成するのもいいでしょう。

(例文)

  • 「一日でも早く仕事を覚えて御社に貢献したいと考えております。他の職員の方はどのくらいの期間で業務を一通りこなせるようになるのでしょうか」
  • 「入社予定日までに時間があるので、勉強しておいたほうがいいものがあれば教えていただけませんか?」
  • 「私の経験やスキルで不足に感じたところがあればご指摘いただければと思います。」
  • 「今後の参考にしたいので伺いたいのですが、どのようなスキルを身に着けると、業務の役に立ちそうですか?」
  • 「入社前に心の準備をしておきたいので、業務内容や勤務シフトなどについて覚悟しておいた方がよいことがあれば、教えて下さい。」
  • 「最初に研修期間があると伺いましたが、その後はどの部署に配属予定なのかよろしければ教えていただけますか?」
  • 「私と同じような中途採用者でも、御社で活躍することは可能なのでしょうか」
  • 「私と同世代の職員はどのくらいいますか?どのような活躍をされていますか?」
  • 「御社に勤めていて、最もうれしかったことは何ですか?」

自分のスキル・長所をアピールする逆質問

「私は〇〇の経験があるのですが~」という質問にすれば、自分をアピールしつつ質問をすることが可能です。業務に関係ありそうな資格を持っているなら、その資格の使いどころについて聞くのもいいでしょう。

ただし、アピールしすぎて嫌味ととられてしまう可能性もあるので、加減には注意しましょう。あくまで「さりげなく」です。

「□□が得意です」という言い切り型ではなく「□□を活かしたいのですが~」という伝え方をすれば、より謙虚に伝えられ、業務への積極性をアピールすることができます。

(例文)

  • 「前職では△△という業務上、〇〇という心持ちで仕事をしてきました。これからの仕事に対してどのような態度で仕事に向かっているのかを参考にしたいので、教えていただけないでしょうか?」
  • 「疑問点や改善の余地を発見した時、積極的に意見を述べて状況の改善に努めたいと考えております。私の配属先では、そのような意見を積極的に述べてもよい雰囲気があるでしょうか?」
  • 「前職では、企画進行や他の職員のマネジメントを行っておりました。御社ではどのような場面でこのようなスキルを活かすことができそうか、お教え頂けたらと思います。」
  • 「御社の〇〇事業に興味を抱いております。私の△△というスキルが活かせるのではと思っているのですが、将来的にその事業にかかわる機会を頂くことはできるのでしょうか?」
  • 「現在〇〇の勉強をしているのですが、もし他にも勉強しておいた方がいいことがあれば教えていただけたらと思います」

自分の性格と社風の相性を確認する逆質問

仕事を続けるためには、職場の雰囲気や人間関係なども重要です。例えばバリバリ働きたい人がのんびりとした雰囲気の会社に勤めたとしても、長続きしにくいことがあります。

もし就職するに当たって重視したい雰囲気があるのなら、逆質問の間に聞いてみるのもいいでしょう。逆質問の場は、会社側も応募者もそれぞれが相性を確認し合える場でもあります。

有効に活用して、今後に役立てましょう。

(例文)

  • 「前職では、チーム単位で一つの仕事をこなすことにやりがいを感じておりました。入社後の業務はチームで行う場合と一人でこなすものどちらの仕事が多いのでしょうか」
  • 「(面接官)さんが御社のいいところを一つ上げるとしたら何なのか、お教えいただけますか?」
  • 「中途採用者に求めることや、今後こうなってほしいというイメージがあればお教え願いますでしょうか?」
  • 「御社の雰囲気について、和気藹々としていると感じているのですが、普段の雰囲気もこういう感じなのでしょうか?」
  • 「他部署の人と関わりながら仕事を進めていくのが好きなのですが、御社でも他部署とそのような関わり合いを持つことはできるのでしょうか?」

NGな逆質問とは

話題的にNGな質問

応募者として福利厚生や給料などが気になりますが、自分から質問することはやめましょう。企業側としては業務内容に興味を持ってもらいたいと思っています。

そこで給料などの話題を出すと、仕事に対する優先順位が低いと受け取られる可能性があります。

ただし、育児休暇などを会社側が積極的にアピールしている、将来的に出産・子育ての予定が入っているなどの場合は、控えめに質問してみてもいいかもしれません。

(例文<NG>)

  • 「有給休暇は好きな時に取得できますか?」
  • 「配属される部署では、残業はどのくらいありますか?」

ただの感想になっている質問

逆質問の場は、互いに相手への理解を深める場です。質問に感想を取り入れるのは構いませんが、感想だけ言って会話が続かなくなるという事態にならないよう、工夫しましょう。

(例文<NG>)

  • 「〇〇の商品を愛用しています」
  • 「御社の商品の△△が非常に素晴らしいと思っています」

すぐに調べればわかる質問

会社に対する興味が薄い、あるいはTPOをわきまえた会話のできない人をいう印象を与えてしまいます。避けましょう。

(例文<NG>)

  • 「従業員数はどのくらいですか?」
  • 「御社の強みは何ですか?」
  • 「御社のサービスの押しは何ですか?」

はい/いいえで回答できてしまう質問

会話が続かないような質問はやめましょう。面接官は会話を通してあなたのことを知りたいと思っています。そんな相手の想いを無下にするような質問なので、慎みましょう。

(例文<NG>)

  • 「(面接官)さんは、仕事にやりがいを感じていますか?」
  • 「通勤手当を頂くことは可能ですか?」

質問の意図が不明瞭な質問、ネガティブな印象の質問

面接の場に限らず、意図が不明瞭な質問は相手に対して不快感を呼ぶものです。また、内容によっては上から目線という印象を与えてしまう可能性もあります。さらには場面に則した会話ができないと判断されてしまうかもしれません。

またネガティブな印象の質問によって、志望度を低く見積もられてしまう可能性も出てくるので注意しましょう。

(例文<NG>)

  • 「御社がこれから目指していることを教えてください」
  • 「中途採用者にとって不利な点はありますか?」

質問をしない

何度も書いていますが、逆質問の場は互いに相手のことを理解するための場です。積極的に理解してもらえるようにふるまいましょう。

まとめ

面接の最初の5分で採用・不採用が決定するとよく言われますが、最後の2分での巻き返しも不可能ではありません。逆転のチャンスこそ逆質問にあるといっても過言ではないでしょう。

緊張しすぎて最初に失敗してしまっても、そのあとのフォローがうまくいけば採用の可能性がグンと高くなります。

様々なサイトや指南書で面接時のマナーやテンプレ回答などがありますが、逆質問はテンプレから少し外れて相手に自分をアピールするチャンスでもあります。

マナーやポイントは抑えつつ、他人との差を逆質問でしっかりとつけられるようにしましょう。

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