海外営業ってどんな仕事?国内営業との違いや年収・やりがい・向いている人まとめ

海外営業とは

多くの日本企業のグローバル化が進んでいる中、営業の仕事もグローバル化されています。

市場を、日本国内だけでなく海外への広げていく必要があるため、大手企業だけでなく、中小企業などでもグローバル化が進んでいるのです。

そんな、グローバル市場で活躍する海外営業の仕事について、ご紹介します。

国内営業と海外営業の違いとは?

営業の業務としては、基本的には変わりありません。

新規顧客の開拓から、商談、契約と一連の流れは同じです。

新規顧客の開拓方法も、飛び込み営業もあれば、展示会営業もあります。

では、何が違っているのでしょうか?

ここでは、国内営業と海外営業の違いをご説明します。

国内営業と海外営業、どっちがつらい?

基本的には、国内営業の方が厳しいでしょう。

日本国内のお客様と、海外のお客様では、求めるもののハードルの高さが違います。

日本のお客様の場合、箱がつぶれているだけで返品となります。中身が大丈夫でもです。

しかし、海外のお客様の場合、箱が多少つぶれていても中の製品の問題が無ければ、返品はありません。

製品の精度に対しても同様で、僅かの差でも許さないのが日本人のお客様で、大まかに合っていれば良いというのが、海外のお客様です。

この、製品への要求の高さが、日本製品の精度の高さに繋がっていると言っていいのかもしれません。

この様な、製品への要求のハードルが高い分、国内営業の方がハードと言えます。

文化の違いによる苦労

国内営業では、地方による習慣の違いはあるものの、基本的にその習慣の違いや言葉の違いに苦労することは、殆どありません。

ですが、海外の場合、その習慣の違いから誤解を招くということもあります。

例えば、イスラム圏で親指を立てるということは、侮辱を意味します。ですが、欧米や欧米化が進んでいる日本において、親指を立て得るのは「GOOD」を意味しており、仕事が上手くいったときや、成功した時などに、仲間同士で行うこともあります。

この様に、その国や宗教の習慣や意味、文化を知らなければ、信頼を得るどころか、関係構築さえできません。

この文化や習慣、宗教の違いについては、現地のコーディネーターや担当者などに教えてもらいながら、慣れていくしかありません。

また、海外営業を行う前に、最低限のことは勉強しておく必要もあります。

営業1人で担当する範囲の違い

国内営業の場合、まず支店ごとに担当が振り分けられます。そして、その支店が担当する範囲を、所属営業によって割り振られます。

企業の規模によっても違ってきますが、例えば、東京23区全体だったり、新宿区だけだったりと、細かく区分けをされていきます。

ですが、海外営業の場合には、国単位や大陸単位と、広範囲に渡ることが一般的なようです。

取引企業が国内に比べ少ないという点も、広範囲になる要因です。

そのため、北米担当、アジア担当、ヨーロッパ担当と、何か国も担当することになります。

時差と出張期間

国内営業には時差というものはありません。

顧客によっては、国内出張がありますが、基本的に営業エリアが決められているため、営業が出張することはありません。

これに対し、海外営業の場合、顧客は海外にいるのですから、海外出張は付きものです。

海外に支社などの拠点があれば、そこから営業活動を行えば良いのですが、なければ、日本から営業先企業のある地域まで、行くこととなります。

当然、遠方であれば日帰りなどできず、海外に行ったのならそのまま他の地域も周って、営業活動を行うことになります。

また、国内で営業活動を行う場合も、相手企業の時間に合わせることで、深夜に出勤し、国際電話やネットなどで商談を行うこともあります。

そういった意味では、国内営業より大変かもしれません。

海外営業に必要なスキルとは?

営業マンとして求められる基本的なスキルは、国内営業と同じです。

顧客との関係構築や、提案力、忍耐力などです。

これらのスキルは、どのような営業でも求められるものです。

しかし、海外営業には、それ以外のスキルも求められています。

語学力

海外での営業が基本となる海外営業に、最も求められているのが、この語学力です。

特に、ビジネスでの交渉を英語で行えることが、必須となってきますので、高い語学力が求められます。

また、海外の顧客であっても、その相手によっては英語が話せないこともありますので、英語以外の語学が出来れば、尚重宝されます。

貿易の知識

海外への物品販売となれば、それは貿易ですので、当然、貿易知識は必要となります。

貿易を行うには、各国で決めた協定や条約などの決め事を知らなければなりません。

一般の方でも知っているのは、ワシントン条約で、動物を保護することを目的とした条約です。

このワシントン条約も、貿易に関する条約の1つなのです。

その他にも、日本国内の貿易に関する法律や、取引企業の国内法、それに国際法の知識も、求められます。

但し、これら法律関係に関しては、弁護士に相談しながら行うこともできます。
専門的なことではなく、最低限の知識として、必要なことは覚えておくことです。

習慣・文化・宗教への理解

海外営業は、他国で営業をすることになりますので、当然、その国の文化・宗教・習慣についての知識も求められます。

特に、宗教や習慣についての知識が無ければ、大きなミスを犯してしまうことにもなり兼ねません。

海外の習慣の中には、時として日本人には理解し難いものもあります。それでも、良好な関係構築のためには、それら理解し難い習慣・風習にも理解を示す必要があるのです。

強引なほどの積極性

日本人の美徳の中に、「奥ゆかしさ」「控え目」というものがあります。

そのため、強引なほど積極的な営業マンは、時として嫌われてしまうこともあります。

ですが、海外営業の場合には、「奥ゆかしさ」「控え目」は美徳ではなく、消極的で商品を売り込む意欲が無いと思われてしまいます。

特に、海外での値段交渉などでは、曖昧な表現が嫌われ、はっきりとものを言う方が好まれます。

また、「上と相談してからお返事します」では、他国の企業に負けてしまいます。

他国の企業では、上司に相談することなく営業マンがその場で即決します。リスクは高くなりますが、他社に仕事を取られないためには、それだけの積極性が必要となるのです。

その場で即決をするためには、社内で事前に十分な打ち合わせと根回しが必要となります。

判断力・決断力・調整力

商談の場で、即決するためには、判断力と決断力が必要となります。自分の判断が間違っていると、自社に損害を与えてしまうこともあります。

また、同時に社内での根回しをするために、調整力も求められます。

日本の文化を知る

日本人が海外の文化に興味を持つように、海外の方も同様に日本文化に興味を持っています。

時には、その文化について質問されることもあります。

私たち日本人が、その国の人なら知っていて当然だと考えるように、彼ら海外の方も日本人なら日本文化や歴史を知っていて当然と考えています。

特に、昨今は日本のサブカルに対する興味も高くなっていますので、漫画・アニメ・アイドルに関する知識が求められることもあります。

「興味が無いので、解りません」では、会話が続きませんので、広く浅くでも良いので、海外に今何が受けているのかを知り、必要な知識は仕入れておきましょう。

時には、戦国時代の武将について聞かれることもありますし、葛飾北斎や国重について聞かれることもあります。もしかしたら、柿右衛門や荒川豊蔵かもしれません。

因みに、国によって有名な日本人が違いますので、その有名な日本人についても、知っておくと良いでしょう。

海外営業のやりがいとメリットとは?

異文化交流

国内営業では経験できないのが、異文化交流です。

海外の方と触れ合う機会は、日本にいても出来ますし、海外旅行でもできます。
ですが、海外営業という仕事は、異邦人として訪れるのではなく、その国の人との密な交流によって関係構築を行うことから始まります。

そのため、一過性の旅行では味わえないような、異文化交流を楽しむこともできます。

また、異文化に触れることで、これまで見えていなかったものが見えるようになったり、考え方が変わったりすることもあります。

異国の出会い

海外営業では、様々な国へ行くことが多くなります。

日本国内にあまり来ていないような国の方とも合う機会が増えます。

世界各国の方と、仕事として出会うこともありますが、滞在が長くなれば、それ以外での出会いも増えていきます。

その海外の方との交流の中で、知らなかったことを学ぶこともできますし、視野を広げることもできます。

特に、日本人にはない考え方や物の見方を知ることも出来るので、とても良い刺激になるでしょう。

そんな、他国の方と意思の疎通を図るのは、最初は難しいかもしれません。

しかし、相手の理解を得ることが出来て、商談が成功すれば、国内営業の頃には考えられないほどの達成感も味わえるでしょう。

コミュニケーション力の向上

海外営業では、異文化の方に製品のメリット・デメリットについて説明するだけでなく、その製品に関する理解を深めてもらう必要もあります。

更に、値段交渉なども行いますので、当然、コミュニケーション能力が求められています。

ですが、営業マンであれば、コミュニケーション力は当然備わっているものです。異文化の方との交流の中で、既に備わっているコミュニケーション力が、向上するのです。

プレゼンテーション力の向上

海外企業のトップの演説を聞いていると、そのプレゼンテーション力の高さに驚くことがあります。

そして、海外企業の営業マン達も同じように、プレゼンテーション力が高く、交渉力もあります。

そんな海外の企業に負けないように、仕事を取ってくる必要があるため、必然的にプレゼンテーション力が向上していきます。

契約を取れたとき・目標を達成できたとき
異文化の方々との難しい交渉を経て、契約が取れた時や、その契約が重なることで、売上目標を達成できたときは、国内営業以上の喜びを感じるようです。

日本では通用する営業方法が、海外では通用しません。そんな状況の中、交渉力やプレゼンテーション力を磨き、海外の企業に認められれば、仕事の成功だけでなく、自分の成長も実感できるので、二重の喜びになります。

テレビで取り上げられたとき

取り扱う商品によっては、ニュースや情報番組で取り上げられることもあります。

分かり易い例でいえば、自動車の輸出やボジョレヌーボーのようなワインの輸入です。

その他、日本文化の輸出も、情報番組で取り上げられることもあります。

また、海外での食品展示会や、展覧会など、日本企業数社が集まって海外で行っているイベントも、ニュースなどで取り上げられることがあります。

自分の企業や、扱っている製品などが紹介されると、誇らしい気分になることもあるようです。

海外営業に向いている人

語学力が高い人

海外営業の基本は、外国語が話せることです。

ビジネスの場では基本的には英語ですが、中には英語を話せない方もいます。
その様な方とも、円滑に商談を進めなければなりません。

また、英語も旅行や日常会話に問題が無くても、商談となると通用しないこともあります。高度なビジネス会話を成立させるためには、専門用語も英語で話せなければならず、相手の言葉も解しなければなりません。

そのため、求められる語学力は、かなり高いものと言えます。

環境適応力がある人

日本という国は、治安面だけでなく、衛生面に置いてもとても恵まれています。
水道水を不通に飲むこともできますし、トレイも水洗が当たり前です。しかも、道路が整備され、街中もきれいです。

屋台で食事をしても、生物を食べても、まず病気になることはありません。

ですが、海外の中には治安が悪かったり、衛生面に問題が有ったりと、日本とは全く違った環境です。

水道水は飲まないように注意をされますし、渡航先によっては渡航前に予防接種が義務付けられていたりします。

また、気候も違うのですから、当然、その様な環境に慣れなければ、長期に滞在することは出来ません。

この様な、異国の環境に慣れることも、海外営業には必要なのですが、治安面・衛生面で慣れることが出来ないのであれば、海外営業には向いていません。

精神力が高い人

国内営業とは違い、意思の疎通を図ることが難しいのが、海外営業です。

慣れない海外で、仕事もなかなかうまくいかないとなれば、ストレスは溜まりまくりでしょう。

そんなストレスを抱えた状態で、仕事を続けることが求められますので、精神的に強くなければ、務まりません。

気持ちを切り替えることが出来る方や、ストレスの発散方法を持っている方なら、仕事を続けることが出来ますが、ストレスを溜めやすく、落ち込みやすい方には、向いていないかもしれません。

好奇心とチャレンジ精神

海外で営業をしようと思うなら、海外に対する興味が必要です。

好奇心が旺盛で、異文化でもどんどん興味を持って理解しようとする方には、海外営業は向いているかもしれません。

しかも、これまで行ったことが無いような外国での営業活動ですので、チャレンジ精神もなければ挑むことは出来ません。

特に、海外の方は日本人ほど優しくなく、興味が無ければ見向きもしません。

そんな海外の方の興味を引こうと、あれこれと戦略を練り、挑み続けることが出来るのであれば、海外営業に向いていると言えます。

初対面でも問題なく会話が出来る

「私、人見知りだから初めての人とは話せないんだ」と言っている方を時々見かけますが、海外営業ではそんな言い訳は通用しません。

誰とでも、臆することなく会話が出来る方が、海外営業でも成功できる方です。

人と話をするということは、情報を収集するということでもありますし、相手への興味を示すことでもあります。

会話を通じ、お互いに理解することで、関係構築もできます。

海外営業は、この誰とでも話すことが出来る人でなければ、難しい仕事でもあります。

海外営業の平均年収・給与

海外営業の仕事は、大手のグローバル企業ばかりではありません。

地方の中小企業や個人商店のような会社でも、必要とされる職種です。

そのため、平均年収も企業の規模や売上高によって変わってきます。

おおよそ、400万円~500万円といったところですが、必ずしもこの金額が保障されるわけではありません。

外資系企業であれば、日本企業よりも年収は高くなります。

インセンティブによって変わる

営業職の多くは、インセンティブ制をとっています。

当然、海外営業でも、その売上成績に応じたインセンティブが貰えます。

このインセンティブに関して、企業によって規定に違いがあり、導入していない場合もあります。

インセンティブ制を導入している場合、基本給の設定が安いことがあります。成績が良ければ給料は高くなりますが、成績が悪ければ安い基本給のままということもあります。

実力主義に応じた給与制度ですので、実力をつけていけば高収入を得られます。

海外赴任手当・出張手当

海外に拠点を移して営業活動を行う場合は、海外赴任手当が支給されることがあります。

また、国内に拠点を置いて出張する場合には、出張手当が付くこともあります。

どちらにしても、特別手当ですので、企業によっては支給されません。

転職を考えているのであれば、この手当についてもチェックが必要です。

業務内容によっても報酬額が変わってくる

営業スタイルが、新規顧客開拓なのか、既に居る顧客を訪問するだけのルート営業なのかによっても、その報酬額が変わってきます。

新規顧客の開拓であれば、0からのスタートとなりますので、よりスキルの高い営業マンが求められます。当然、仕事の難易度も高く、新規顧客を開拓できればその分の評価も高くなります。

一方、ルート営業の場合には、既に顧客がいるのですから、業務内容としてはそれほど難しくはなく、海外営業の初心者でも問題なくできてしまいます。

そのため、それほど評価は高くありません。

ですが、様々な人脈を開拓し、専門知識を持ち、多くの顧客を持てるようになれば、多い方では1,000万円近くの報酬を得ることもあります。

営業という仕事は、最も実力主義が浸透している職種でもありますので、実力に応じた報酬を得ることが出来ます。

海外営業に転職したいなら?

自分のスキルを活かし、海外営業にチャレンジしたいと思っているのであれば、転職エージェントを活用することをお勧めします。

転職エージェントなら、あなたのスキルの棚卸を手伝ってくれるだけでなく、あなたが気付いていないスキルまで見出してくれます。

しかも、そのスキルを活かせる転職先も見つけてくれるのです。

転職活動を行うなら、転職エージェントの活用は必須です。

営業におすすめの転職エージェント 営業職に強いおすすめの転職エージェントを徹底比較!

最後に

海外営業という仕事は、日本の製品やサービスを海外に売り込む仕事です。

そのため、国内営業とは違う難しさがあり、簡単には出来ません。

しかも、営業先企業のある国の風習や習慣、宗教に対する理解も必要となります。

ですが、その分、国内営業よりも高い報酬を得ることもできます。

異文化交流・他国への渡航に抵抗が無く、自分のスキルを向上させたいと思っているのであれば、挑戦する価値のある職種です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。