外資系企業へ転職するメリット・デメリット・転職方法や求められる人材

外資系企業への転職

外資系企業と聞くと、何をイメージしますか?外資系企業の社内には外国人ばかりで、会話は英語。オフィスは先進的なデザインのレイアウトで、給与も高い。そして自分には関係のない世界だ、と思ってしまうのではないでしょうか。

ですが実はこれは誤ったイメージです。英語が喋れなくても、一流大学出身でなくても、外資系企業で働くことはできます。

もし語学力や学歴、経験などの理由で外資系企業への転職を諦めているとしたら、それはとてももったいないことです。

外資系企業は日本企業にはない魅力がたくさんあるので、転職を考えている方はぜひ候補に入れてみてください。

ここでは外資系企業に転職したいと思っている方はもちろん、外資系企業についてまったく知らなかった方、外資系企業がどういったものか知りたい方のために、外資系企業のあれこれをお伝えしていこうと思います。

外資系企業で働くことのメリット

外資系企業は日本企業とはまったく風土が違うので、外資系企業がどういうものなのかを知らずに転職活動を進めることは難しいかもしれません。

まず、外資系企業で働くとどのようなメリットがあるかを知っておきましょう。

給与が高い

一般的に外資系の企業では年収を12分割する年俸制を採用しています。日本の企業は月給制でボーナスがあることが多いですが、外資系企業にはボーナスという概念はありません。

ボーナス分も加えて年収を12分割するため、月々の収入でみると外資系企業の方が給与が高くなります。

また、スキルや経験があればどんどん年収が上がっていくので、「もっと稼ぎたい」と思う方が外資系に転職する傾向にあります。

なお、最近では日本の慣習にあわせボーナスに合わせて年俸を14分割し、ボーナス月に14分の2の給与を振り込む外資系企業も増えてきています。

実力が正当に評価される

日本の企業はいまだ年功序列や男尊女卑などの慣習に縛られていることも。正直、女性は男性よりも出世の機会が少ないのが現状です。

しかし外資系企業では完全に実力のみが評価の対象です。年齢が若くても、女性でも、実力さえあればトップに立つことが可能です。

日本のベンチャー企業とも似ていますが、実力を磨けばだれにでも大きなチャンスが与えらえるので、年収や役職を上げていきたいという方にぴったりです。

年齢や性別で差別されないので、成長意欲が高い人も満足できるでしょう。

優秀なメンバーと仕事ができる

外資系企業は実力社会なので、優秀な人材が揃っています。外資系企業は年次で契約の更新を行うため、優秀でなければ実力主義の会社では生き残っていけません。

そのため外資系企業で働けば「仕事ができない上司」や「使えない部下」などといった人材面での苦労をしなくてもすみます。

社員同士が切磋琢磨し努力を怠らない環境なので自分も成長できますし、最適なパフォーマンスで仕事ができるはずです。

自由なワークスタイル

日本の企業と違って、働き方も自由です。服装も堅苦しいスーツを着用しなくていい場合もありますし、勤務時間もフレックス制を採用しているところが多いです。

社員の自主性を重んじるため、のびのびと働くことができます。外資系企業ではオンとオフの差を明確にする傾向があるため、不必要な残業や休日出勤を強いられることもありません。

働くときは働き、休むときは休む、というワークライフバランスを重視しています。有給消化率も高く、長期の連休を取得することも可能です。

どれだけ忙しくても休暇をとることが推奨されているので、ストレスを溜めずに仕事をすることができます。

上司からの誘いで業務時間外にお酒やゴルフに付き合う必要もありません。日本企業では仕事=生活になりがちですが、外資系企業では仕事=生活する手段という考え方です。

英語力を身に付けられる

外資系企業では社内公用語が英語であることがほとんどです。本社との会議をインターネットを使って英語で行うこともあります。

すべての外資企業で英語が必須というわけではありませんが、日本語だけを使う外資系企業は珍しいです。

社内にいれば当然英語が身近にあるため、英語力を高めたいと思っている方にとってはかなりいい環境でしょう。

仕事をしながら生きた英語を学べるので、スキルアップに役立ちます。

外資系企業で働くことのデメリット

ここまでメリットを述べてきましたが、当然のことながら何事もいい面があれば悪い面もあります。外資系企業で働く際のデメリットについても把握しておきましょう。

ただ、メリットとデメリットは基本的に表裏一体です。実力主義という言葉を「正当に評価してもらえる」と考えるか、「プレッシャーが大きい」と考えるかは人によってそれぞれです。自分にとって何がメリットでデメリットなのか、見極める必要があります。

競争が激しい

メリットでもある実力主義ですが、裏をかえせば「常に成果を出し続けなければいけない」とも言えます。

日本企業よりもドライで純粋に成果のみで判断されるため、成果を出せなくなった時点で容赦なく切られてしまうこともあります。

ですから社員全員がハイレベルな戦いを日々繰り広げているようなものです。ですから常にプレッシャーにさらされてしまいます。これがストレスになってしまうこともあります。

福利厚生は手薄

外資系企業は日本企業と比べて福利厚生が手薄です。家賃補助、資格補助といった制度はもちろんで、退職金がでないこともあります。

これは外国には「ひとつの企業で定年まで勤め上げる」という文化がないためです。安定志向の方にとっては、これがデメリットになってしまうかもしれません。それと付随して、雇用に関する環境も安定していません。

会社に不要だと思われた時点で解雇されることもざらですし、ひとつの部署がそのまま撤退することもあります。

退職金もなく、突然解雇という最悪のパターンです。日本企業であれば事業撤退のあとも部署移動などのフォローがあるかもしれませんが、外資系企業ではそのまま失業になってしまいます。

失職のリスクについては必ず把握しておきましょう。また、長く同じ会社で働き続けたいという方には向いていないでしょう。

収入が不安定

成果主義がゆえに、収入が安定しないこともデメリットに挙げられるでしょう。成果を上げられないとそれがそのまま収入に反映してしまいます。

特にインセンティブ制の企業では、翌年からガクンと収入が減ることもあります。

ちなみにその収入を決めたり解雇するかどうかの決定権は、直属の上司になります。直属の上司次第で昇進も解雇も決められるので、上司の指示には特に注意をはらう必要があります。

外資系企業の文化としては上司との付き合いもドライで問題ないのですが、出世のためにはやはり上司を無視するわけにはいかないようです。

外資系企業に求められる人材

外資系企業には上記のように、はっきりとした特色があります。

そのため「普通の人」であれば問題なく働ける日本企業と違い、合う・合わないが明確です。企業側が求める人材も、合っている・合っていないが顕著に現れます。

外資系企業で働くのにもってこいの人材は、下記のようなタイプの方でしょう。

日本的慣習に染まりきっていない人

日本企業の文化は、世界的に見ると真面目すぎるようです。一度日本企業で働いたことがある人が外資系に転職すると、まずその「ゆるさ」にびっくりするそうです。

取引先で商談相手とゲームに興じたり、背中がざっくり開いたセクシーなドレスでオフィスに現れる女性など、日本の企業では考えられないことばかりあります。

転職したあとにこういったギャップに驚き、社風に馴染めないという方も実際にいらっしゃいます。順応性が高く、「文化の差だ」と思って仕事に取り組むことができる方でないと、厳しいのかもしれません。

もちろん、日本企業の文化がダメだと言っているわけではありません。日本企業における細やかな心遣いは、外資系企業の上司の心を掴むことができるでしょう。日本企業で働いた経験を活かしつつ、外資系企業に馴染める人であれば、最高の人材になれるでしょう。

論理的思考で結果を残せる人

外資系の企業は実力主義なので、「迅速に最高の結果を出せる人」が優秀な人材だと評価されます。

そのためには物事を効率よく進めるための論理的思考、ロジカルシンキングが必要です。外資系企業で働きたいと思うなら、必ず身につけておきたいスキルです。

誰とでも付き合えること

論理的思考とも少し通じる部分がありますが、感情的にならず人と付き合うことができる人材も求められています。

先にも述べましたが外資系企業での人事権は、人事部ではなく直属の上司が握っています。

ですから上司とうまく付き合えなければ、出世も活躍もありません。もともと日本の企業で働いていた人なら上司への気遣いが身についていることもあるので、それと同じことを外資系企業でも行えば「こんなところまで気を配ってくれるのか」と良い評価をしてもらえるでしょう。

ただし人事権を上司が握っているということは、上司からのセクハラ・パワハラが起きやすいということでもあります。これは外資系企業における大きな問題なので、その分人事部や外部のコールセンターの対応も徹底しています。

セクハラ・パワハラをうまくかわしていくスキルも必要ですが、「ひどい」と思った際には遠慮せず訴え出て問題ありせん。

自己管理ができる人

外資系企業は個人の裁量で自由に働くことができます。

日本の企業のように「今日中にこれを仕上げる」といったような指令はなく、「いついつまでに仕上がっていれば問題ない」という考え方です。

そのためサボろうと思ってしまえばいくらでもサボれてしまうので、モチベーションをいかに維持するかが重要なポイントになってきます。

だらけてしまったり、ついついやるべきことを後回しにするようなタイプは、外資系企業では活躍できないでしょう。

常に勉強し続ける向上心を持ち、肉体的にも精神的にもきちんと自分をコントロールできる人材が求められます。

また、決められた時間内にタスクを片付けるタイムマネジメント能力も必要です。

突発的な仕事が発生したときや、複数の仕事を並行して進めなければならない場合でも、優先順位を考えてタスクをこなせる人が求められています。

とはいっても外資系企業ではオンとオフの切り替えを大切にしています。何時間も残業したり休日出勤を繰り返してタスクをこなしているようでは、よしとされません。

オンとオフをしっかりつけながら、優先順位に基づいてタスクと自分を管理できる人が評価されるのです。

甘えのない人

外資系企業で働く人は成果次第で高い年収を得ることもできますし、逆にリストラの対象になることもあります。

こういった状況にあって、リストラを恐れて怯えてしまうような人は外資系企業に向いていません。

外資系企業に向いているのは、「いつリストラされても問題ない」と思えるくらい、自己を高めていける人です。会社という組織に甘えることなく、自分自身の力で仕事を切り開いていける人でなければ、外資系企業で働くのは難しいでしょう。

外資系企業に勤めながら副業でもしっかり稼いでいる人もいます。万一リストラされたとしても、生活に困るようなこともありません。

外資系企業では副業を認めているところも多いので、会社以外で稼げる場所を見つけておくと良いかもしれません。

外資系企業は「競争に負けて会社をやめる」人よりも「自分から進んでやめる」人が多い世界です。会社に依存しない体質こそが、外資系企業で必要とされます。

自分の意見を言える人

日本の企業と違って外資系企業では自分の意見をきちんと主張のできる人が求められています。

会議やミーティングなどでも積極的に意見を述べる人のほうが、会社に貢献しているとみなされます。

会議で聞き役に回っていたり空気を読んではっきり自分の意見を言わなかったりすると「会議に参加している意味がない」などと言われてしまいます。

たとえリーダーのポジションに就いていなくても、リーダーシップが求められるのです。なお、外資系企業にはさまざまな国籍の人が集まっています。

そういった考え方や文化がもともと違う人たちの中にあっても、しっかり自分のことを主張してコミュニケーションをとれるリーダー的存在になることができればベストでしょう。

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外資系企業に転職する際に押さえておきたいポイント

「やはり外資系企業で働きたい」と思った方に知っておいて欲しいのですが、外資系企業の中途採用は日本企業のそれとは異なります。

下記の点を意識して転職活動を進めるようにしましょう。

即戦力としてのスキルをアピール

外資系企業では即戦力としてすぐに成果をあげなければいけません。

履歴書や職務経歴書、面接でも「どれくらい会社に貢献できるのか」という点が重視されます。

ですから応募書類などにはこれまで自分が携わってきた仕事でどのように目標を達成したか、どのような成果をあげて会社にどのような利益を与えたか、ということを具体的な数値をもって示しておく必要があります。

面接では積極的にアピール

実力主義の外資系企業なので、面接で控えめな態度をとっていてはいけません。面接という場でも臆せず自己PRできる人材が求められています。

自分のことを上手にアピールできないと、外資系企業への転職ではマイナス評価になってしまいます。

企業研究は徹底的に

応募先企業についてはしっかり調べておくようにしましょう。

応募先の企業が日本の企業との共同出資によって設立された企業であった場合でも、海外資本の比率が高ければ仕事の方針は本社の影響を強く受けます。

逆に日本の資本比率が高ければ、日本の文化の影響が大きいかもしれません。

外資系企業とひとくちに言っても、さまざまな形態があるので、応募先企業がどれに該当するのかを把握しておかないと選考で誤ったアピールをしてしまう可能性があります。

海外資本先の企業の動向なども把握しておくと良いでしょう。もちろん、企業の業績や事業計画についても調べておく必要があります。

こういった企業研究をしていれば、求められているスキルや人材がわかってくるはずです。

語学力はあったほうがいい

社内の公用語に英語を採用している企業も多いため、英語力は身につけておいたほうがベターです。

英語以外の外国語が話せるとなお良いです。ただし必ずしもネイティヴレベルの語学力が求められるわけではありません。特に技術系の専門職などでは語学力よりも経験やスキルが重視されます。

外資系企業に未経験で転職する方法 外資系企業に未経験でも転職できる?未経験で外資系に転職する方法と裏技

外資系企業に転職する方法

実は、外資系企業に転職する一番確かな方法は「知り合いの紹介」です。社員からの紹介を奨励している外資系企業はたくさんあります。

これは、社員が紹介する人材であればよい人材に違いないという考え方に基づいています。

知り合いを頼って転職することや、スカウトされるといったことも当たり前にあります。

もし外資系企業への転職を考えているのであれば、その企業に知り合いが勤めていないか調べることから始めてください。これが一番の近道です。

外資系の世界では横のつながりが強いので、ビジネス向けSNSのLinkedInに自分のプロフィールを入れておくと交流が生まれることもあります。

ぜひこういったツールも利用してみてください。ちなみに外資系企業では転職回数はキャリアアップを重ねた結果だとポジティブに評価されます。

日本の企業のように「何か問題があるのではないか」とは思われないので、自信を持ってツテを探しましょう。

転職エージェントを利用するのも方法

外資系企業にツテがない場合は、外資系に強い転職エージェントを使ってください。

様々な外資系企業で人材発掘の機関として転職エージェントが機能しているからです。

転職エージェントはプロの視点から、転職についての様々なサポートを行なってくれます。自分は外資系企業に向いているのかといった相談もできるので、一度登録しておくと便利です。

今すぐに転職をするという場合以外でも、将来のキャリアプランを一緒に考えてくれるので、「転職」という言葉が頭に浮かんできた時点で利用してみるのも良いかと思います。

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まとめ

日本の企業にはない魅力がたくさんある外資系企業。実力主義なので、人間関係のしがらみなどに煩わされることなく、どんどん活躍できるのが魅力です。

結果を残すことができれば、大幅な年収アップも期待できます。

ただし仕事ができなければあっさりリストラされることや、自己主張ができない人間は評価されないなど、日本の企業にはないリスクもあります。

外資系企業は人を選ぶと言えるでしょう。外資系企業に転職したいという場合は、しっかりと外資系企業のメリット、デメリットを把握してから転職活動を始めましょう。

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