第二新卒とは?いつまで?転職しやすい理由と意外な転職事情について解説

第二新卒とは

第二新卒とは、卒業後に就職した企業を3年以内に辞めて、再び求職をしている立場のことです。

最近では、第二新卒者を採用する企業はたくさんあります。新卒者にはないメリットを、第二新卒に対して多くの企業が認めているからです。もしも自分が第二新卒にあたるのなら、ぜひ積極的に転職活動を行いましょう。

ただし第二新卒の人は、自分の立場にあったやり方で転職活動を進める必要があります。第二新卒は、新卒とも既卒とも違います。これを理解せずに転職活動をしても、なかなかうまくいかないかもしれません。

第二新卒が指す意味、企業が第二新卒に対して求めるもの、転職活動のときの注意点などについて、ここではお伝えしていきます。

第二新卒はいつまで?第二新卒の定義・期間について

ここでは、第二新卒の正確な意味についてご説明します。既卒のことだと間違える人も多いので、第二新卒と既卒との違いについても確認しておきましょう。

第二新卒の定義・意味

新卒として入社をしたあと、1年後から3年後までの期間に求職活動をしている人を、第二新卒と一般的によびます。

たとえば四年生大学を卒業後に就職をし、その後、第二新卒になる人がいるとします。四年生大学卒業時は22歳だとすると、この人の第二新卒の期間はおよそ23歳から25歳くらいまでのあいだです。

とはいえ年齢を基準にして第二新卒の期間が決まるわけではありません。大学浪人、留年、就職浪人あるいは留学などをすることもあるため、大学卒業時や初就職時の年齢は人によって変わるからです。

そのため第二新卒については、その人の年齢ではなく、さいしょの就職時からの年数をもとにして判断することになります。

ただし第二新卒の定義にはあいまいなところがあることも事実です。企業によって、あるいは転職エージェントによって、第二新卒の解釈が変わってくることもあります。

もっともスタンダードな考え方では、大学卒業後、さいしょの企業に「正社員」として入社した時より1年後から3年後までの人を第二新卒とします。

ですが企業によっては、卒業後に「契約社員」や「派遣社員」として1年から3年間働いた人のことも、第二新卒と考えることもあります。また大学卒業後に留学をし、少し遅れて就職活動を始めた人を第二新卒として扱うこともあります。

就職後1年未満や、3年以上の勤務後に退職した人は第二新卒ではない?

なかには就職後1年たたないうちに辞めていく人もいますし、3年間働いたあとに辞めていく人もいます。これらは本来であれば、第二新卒の範囲にははいらない人たちです。

ですが就労期間が1年未満のひとは、第二新卒のカテゴリーに含めることが一般的には多いです。

ただし企業のなかには、こういう人たちを第二新卒とは区別し、短期離職者や早期離職者とよぶところのあります。

このように厳しい区別をする企業へ応募するときには、1年未満で前職を辞めなければいけなかったことへのはっきりした理由を用意する必要があります。

3年以上働いてきた人たちを、第二新卒とよぶ企業はありません。3年以上働いたあとで求職する人は、一般の転職者と同じカテゴリーで扱われることになります。3年も働けば、社会人としてひと通りの経験は積んでいると考えられるからです。

第二新卒と既卒の違いについて

学校を卒業してはいるが、まだ就職経験のない人は既卒者とよびます。正確な定義はありませんが、卒業後の3年間が既卒とよばれるおおよその期間です。

第二新卒とは、卒業後に3年未満とはいえ就職をした経験のある人たちです。

卒業後に就職して働いた経験があるかどうか、つまり社会人経験があるかどうかで、既卒なのか第二新卒なのかを区別して考えます。

第二新卒者は多いのか?

第二新卒として転職活動をする人はけっして少なくありません。

厚生労働省の発表によると、大卒として入社した人たちのうち、約31.9%が3年未満で離職しています。この人たちのうちの多くが、次の就職先を求め、第二新卒として転職活動にはいることになります。

また転職市場には、前の年に就職先が決まらなかった第二新卒者も残っています。こうした人たちに加え、3年未満で会社を新たに辞めた人たちが、その年の第二新卒者として転職活動をいっせいに行うことになります。

企業が第二新卒に求めていること

企業が第二新卒に対して求めているのは、なによりもやる気、そして意欲などです。第二新卒を採用している企業に対し、採用基準についてのアンケートをとると、「熱意」「その企業への入社意欲の高さ」を重視するという回答が大半を占めます。

とはいえただ熱意があれば、その人材を企業が評価するというわけではありません。企業が第二新卒に対して求めているのは、新卒者にはない、はっきりした目的のある熱意ややる気です。

3年未満とはいえ、第二新卒者は企業で働いた経験をもっています。そのなかで、自分のやりたい仕事や取りたい資格などについて、はっきりした考えをもつことができたはずだと、企業は考えるのです。

また、就労経験の少ない第二新卒には、即戦力になるような高いスキルを企業はあまり期待していません。むしろ、採用後に大きく成長しそうな可能性を、人事は第二新卒に対して求めているといえます。

第二新卒としての転職を成功させるためのポイント

理由があるからこそ、せっかく就職した企業を辞めて第二新卒になる道を選んだはずです。なぜ前職をやめたのか、次はどのカテゴリーで求人に応募すべきかなどについてまとめておきます。

第二新卒になった理由

第二新卒の人が前職を辞めた理由は、大きく2つのケースに分けられます。ひとつは、さらにスキルアップやキャリアアップをめざして、別の企業で働きたいという目標ができたケースです。

もうひとつは、人間関係の悩みなど、前職の職場に不満があったケースです。

代表的な理由をみておきましょう。

第二新卒になった代表的な理由
文章

  • 将来のためにも、もっとスキルアップのできる企業で働きたくなった
  • 前職の職種には適性がないことに、働きはじめてから気づいた
  • 別の職種で働いてみたいと感じた
  • 前職の会社は業績がわるく、いつまでも働き続けることが不安だった
  • 前職は給与が低かった
  • 前職では有給休暇をとることがむずかしかった
  • 前職の企業は福利厚生があまり充実していなかった
  • 前職の職場で人間関係に悩んでいた

こうした理由からもわかるように、企業でじっさいに働いてみて、いいことやつらいことをひと通り経験してきたのが第二新卒の人たちです。

第二新卒が転職を成功させるには、自分なりの理由をふまえて、どんな新しい目標を設定できるかがカギになるでしょう。

応募をするのは第二新卒枠か新卒枠か

自分のキャリアに自信がもてないために、あえて新卒として応募しようと考える人が第二新卒のなかにはいます。しかし1年以上の就労経験がある人は、まちがいなく第二新卒枠で応募すべきです。

いまは多くの企業が第二新卒に期待をし、そのために採用枠を設けています。キャリアはまだ低くても、前職での学びや失敗を活かして活躍できる人材も、企業にとっては必要だからです。

たしかに第二新卒であっても、新卒枠の求人へ応募することはできます。

しかしその場合、なぜ第二新卒として応募しなかったのかと、採用担当者から面接のときにまちがいなく尋ねられるでしょう。前職での体験を教訓にできず、ただ自信をなくしただけだとその場でわかれば、その人の評価はかなり低くなるはずです。

1年以上働いてきた人は、第二新卒として応募することが、本人にとっても企業にとってももっとも良いやり方です。前職での失敗やつらい経験は、プラスの目標にあえて置き換え、自信をもって第二新卒枠に応募しましょう。

第二新卒を企業が採用する理由とは?

第二新卒のなかには、情熱や意欲、そしてたしかな目標をもった人材がたくさんいます。やる気だけでなくはっきりした目標のある人材は、企業にとって育てやすいものです。これが、企業が第二新卒を採用しようとする理由です。

目的が定まり、さらにやる気にあふれている人は、いずれ大きく成長する可能性が高いです。将来性を考えれば、企業が第二新卒に期待するのは当然ともいえます。

たとえばある第二新卒者が、「前職で働くうちに、御社の○○の業務のすばらしさに気づいた」「御社でなら本当にやりたい仕事ができると思った」と面接で熱心に話すとしましょう。

前職での経験を経たうえで自社を選んだのだから、大いに貢献する人材に成長する可能性があるなと、採用担当者は考えるはずです。

どんなに熱意と意欲があっても、新卒者に対して企業はあまり大きな期待はしません。働いた経験はないわけですから、いくらやる気をみせられても、新卒者がその後どうなるかはわからないと企業側は考えるからです。

将来につながるやる気と目標をもっている第二新卒者は、企業にとって大いに魅力ある存在だといえます。

第二新卒者が転職で有利になる理由

ひと通りのビジネススキルを備えている

社会人経験のある第二新卒者は、基本的なビジネススキルやビジネスマナーを身につけています。これは新卒者にはないもので、転職に際して第二新卒者のアピールポイントとなります。

たしかにスキルはまだ低いものの、社会人として必要なすべてのことを第二新卒者に対して教育する必要はありません。新人研修から始めなければいけない新卒者に比べ、すぐに業務を行えるという強みが第二新卒者にはあります。

転職先企業の社風をすなおに受け入れることができる

第二新卒者は、転職先の企業の社風や方針をすんなりと受け入れることができます。勤務年数が少なかったため、前職の社風に染まり切っていないからです。こうした柔軟な考え方ができることは、第二新卒者にとって強みになります。

職場の方針に逆らったり、いままでのやり方を貫こうとする人材は、企業にとっては扱いにくいものです。第二新卒者がもつすなおさや柔軟性は、企業にとっても受け入れやすい特長だといえます。

はっきりした目標やキャリアプランがある

前職で自分の適性や能力を見極めた第二新卒者は、応募先企業で達成したい目標がはっきりしています。これを強くアピールすることで、採用試験では大いに有利になります。

第二新卒者は、自分ができること、これから磨いていきたいスキルなどが自覚できています。こういう人材は、目標達成のためにわき目をふらずに努力してくれるだろうと採用担当者も評価するものです。

第二新卒が転職で不利になる理由

第二新卒であることが、転職活動で不利にはたらくこともあります。転職を成功させるためには、こうしたことをよく覚えておき、面接で上手に回避することが大切です。

第二新卒であることが、転職活動で不利になった代表的な事例を挙げておきます。

第二新卒が原因で転職が不利になったパターン
  • 今度もまたすぐに辞めてしまうのではないかと聞かれた
  • ビジネスマナーが不十分であったことが、面接時の低評価につながった

第二新卒とは、前の職場を入社から3年以内という短期間で辞めた人のことです。前職を辞めた確かな理由を示さなければ、気まぐれで飽き性な人なのではないかと疑われるのは当然ともいえます。

なぜ離職を決意したのかをしっかりと説明することで、こうした疑いを晴らすことが第二新卒者には必要です。

社会人を経験している第二新卒者は、ひと通りのビジネスマナーは心得ているはずだと採用担当者は考えています。新卒者なら見逃してもらえるマナー上のミスでも、第二新卒者に対してはそうはいきません。

うかつな態度や失礼な言葉づかいを面接でしてしまうと、第二新卒者は評価を一気に落とすことになるでしょう。

転職の面接に挑むまえに、自分のビジネスマナーについて第二新卒者はよく見直しておくことが大切です。

また採用を勝ち取れたとしても、退職金や昇進の面で、第二新卒者はやや不利になるかもしれないことを覚えておきましょう。

新卒採用者に比べ、第二新卒者は勤続年数が短くなります。このため受け取る退職金は低くなることが考えられます。

また企業によっては、第二新卒者は昇進が遅くなることがあるのも事実です。

ただし昇進については、企業ごとに方針が大きく異なります。あくまで能力重視で、新卒か第二新卒かという点では昇進に差をつけない企業もあります。第二新卒者は、昇進の方針についてもよく調べてからターゲット企業を絞るべきでしょう。

第二新卒は転職エージェントを活用しよう

第二新卒の人にとって、転職活動ははじめての体験です。どうやればいいのかわからないというのが、第二新卒の皆さんの本音でしょう。

不安の多い第二新卒の人にこそお勧めしたのが転職エージェントです。

転職エージェントとは、人材の転職を支援する無料サービスのことです。ここに登録すれば、求職者1人ひとりに対して担当のキャリアアドバイザーがつきます。

自分に最適な転職先がすばやく見つかるだけでなく、プロのキャリアアドバイザーの指導のもとで、応募書類を作成したり、面接対策について学んだりすることができます。

採用内定後も、手厚いサポートを行っているのが転職エージェントです。たとえば給与額についても、担当キャリアアドバイザーが企業の人事と代理で交渉してくれます。給与交渉など経験したことのない第二新卒者にとって、これはとても安心できるサービスでしょう。

第二新卒者のような、若手を支援する転職エージェントもたくさんあります。初めての転職活動を成功させるためにも、第二新卒の人は転職エージェントにぜひ登録しましょう。

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まとめ

第二新卒の意味や、第二新卒であることが転職時に有利になる理由、また第二新卒であることが不利になる理由などについて今回はまとめました。

第二新卒に期待する企業はいまや少なくありません。第二新卒枠の求人が増えていることも、そうした事情を反映しているといえます。

いまの職場に不満を感じている人、新しい環境でチャレンジしたいと思っている人は、第二新卒としての転職も検討してみるといいでしょう。決心がつかないときは、転職エージェントのキャリアアドバイザーに相談するとよい助言が得られるかもしれません。

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