失敗しないために知りたい第二新卒の転職方法と転職を成功させるためのポイント

第二新卒の転職方法

第二新卒の人にとって、転職ははじめての経験です。いまの会社を辞めても大丈夫なのか、新卒のときの就職活動と同じようにやればいいのか、本当に転職は成功するのかなど、第二新卒の人はいろいろな不安を感じているでしょう。

意外にも、企業にとって第二新卒者はメリットの大きい存在です。第二新卒の人には、短いとはいえ社会人経験がありますし、若い人材特有のパワーもあります。上手に転職活動をすれば、満足のできる企業へ就職することは第二新卒者にはけっしてむずかしいことではありません。

今回は、第二新卒の転職の可能性の高さ、転職のコツ、そして注意すべきことなどについてまとめました。せっかくの転職活動を成功させるためにも、これらの情報を有効活用してください。

2010年ごろから第二新卒の需要は急上昇

第二新卒が新しい職場をみつけることは、いまではまったくむずかしくありません。好景気に支えられて、2010年ごろから第二新卒をほしがる企業は大きく増えているからです。

日本経済に衝撃をあたえたリーマンショックがおこったのは2008年のことでした。その影響が落ち着き、各企業が経営に余裕をもちはじめたのが2010年ごろのことです。

一時は雇用を控えていた企業も、経営拡大のためにこのころには多くの人材を採用しなければいけなくなりました。

そこで企業が目をつけたのが第二新卒です。

基本的には新卒採用を重視する企業が多いのですが、これだけでは必要な人材を十分に集められないこともあります。また30代の転職者を雇いたくても、スキルのある自在を手に入れることは企業にとっても簡単ではありません。そこで、第二新卒で人材不足を補おうというニーズが企業側に生まれました。

第二新卒採用ブームの到来

2010年ごろから増え始めた第二新卒の採用は、いまも右肩あがりに増加を続けています。まさに第二新卒採用ブームといった状況です。

第二新卒の転職市場が拡大していくなかで、若い労働者の意識にも変化がみられるようになりました。新卒採用で勤め始めた会社でいつまでも働かなくてもいい、不満があれば辞めて転職すればいいという考え方が、いまでは若者のあいだで広まっています。

終身雇用が当たり前だったころとは、現在の若い労働者の意識は大きく変わってしまったといえるでしょう。

具体的なデータをみてみましょう。2014年の厚生労働省の発表によれば、採用後3年以内に離職する新卒者は全体の32.9%にのぼっています。

3人中1人の割合で、新卒採用者は会社を離職している状況です。こうした人たちが第二新卒として、次の年の転職市場にあらわれることになります。

参考元:厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(平成27年3月卒業者の状況)

また、転職市場もまた十分な規模をもっています。このなかに第二新卒が飛び込んだとしても、転職は十分に可能な状態です。

2018年に厚生労働省が発表した、転職市場の求人倍率についてのデータをみてみましょう。

転職市場の求人倍率推移

いまは非常な好景気で、転職しやすい状況にあることがわかります。

2010年から有効求人倍率はあがりはじめ、2018年1月には1.59倍に達しています。とくに首都圏では人手不足に近い状態で、東京の求人倍率は2.08倍を記録しています。

正社員採用を狙う転職者にとっても、とてもいい状況がつづいています。

正社員の有効求人倍率をみると、1.07倍を記録していることがわかります。同じく好景気だといわれていた、リーマンショック前の2006年でも、正社員の有効求人倍率は0.68倍どまりでした。

出典元:厚生労働省「一般職業紹介状況(平成30年1月分)について

まさに空前の好景気であり、転職市場は完全な売り手優位の状況です。日本経済のこうした好調ぶりが、第二新卒採用ブームをひきおこしたといえるでしょう。

また第二新卒は、企業にとっても魅力のある存在であることも確かです。これもまた、第二新卒採用ブームのひとつの背景でしょう。

いちから指導する手間がかからないうえに、仕事をバリバリこなせる活力を持ち合わせていることに、企業は大きな魅力を感じています。

新卒と違い、第二新卒の人はビジネスマナーを一応は身につけています。それでいながら、新卒と変わらない若いエネルギーとバイタリティにあふれているのが第二新卒です。

さらに、前職に対する強いこだわりがないことも、企業にとっての第二新卒の魅力になっています。

30代以上の転職者は、それまでの職場でのやり方や自分のキャリアに対して自信をもちすぎていることがあります。そのためこうした人たちは、転職先の方針に従うことができず、再び離職していくこともあるのが現実です。

前職への執着もこだわりもなく、転職先のやり方をすなおに受け入れてくれる第二新卒は、企業にとってとても使いやすい人材だといえます。

第二新卒とは 第二新卒とは?いつまで?転職しやすい理由と意外な転職事情について解説

第二新卒の転職で失敗する人がいるのはなぜか

とても転職しやすい状況であるにもかかわらず、次の就職先をなかなかみつけることができない第二新卒の人もいます。第二新卒の転職活動が失敗する理由について、ここではまとめておきます。

【転職活動がうまくいかない理由その1】目的もなくやめたから志望動機がうまく書けない

転職活動では、応募先企業に対して、まえの退職理由と同時に志望動機を書いて提出しなければいけません。目的がなくやめてしまった人は、志望動機をつくるときにとても苦労をします。説得力のある志望動機をつくれないことが、第二新卒の転職をむずかしくする理由のひとつです。

企業をやめるのであれば、次の仕事での目標をもってやめることが第二新卒にとってはベストです。このスキルを伸ばしたいから転職を決意した、この資質を活かすには転職することが必要だったなど、前向きな目標をもつことが大切です。

前向きな目標がアピールされていれば、意欲のある人材だと判断されて採用につながる確率が高くなります。第二新卒での転職をめざすのなら、退職理由と絡めた良い志望動機を作すようにしましょう。

転職するのであれば、会社をやめるまえに少なくとも次のことは考えておきましょう。転職時、応募書類のなかで退職理由を書くときに役にたちます。

「会社をやめる前向きな理由はあるか」
「いまの会社で仕事を続けながら、悩みを解決できないか」
「どうしてもいまやめなければいけないのか」

転職先への志望動機に生かすために、次のことも考えてみましょう。将来へのはっきりしたビジョンをもつことで、説得力のある志望動機を書けるようになります。

「今後はどんなキャリアをつくっていきたいのか」
「どんな仕事をしたいと思っているのか」
「なぜその仕事に興味をもったのか」
「キャリアアップのために、どんな職場環境が必要なのか」

退職理由がはっきりせず、なぜ自社を選んだのかもわからない応募書類では、採用担当者の関心をひくことはできません。第二新卒としての転職を成功させたいのであれば、大した目的もなく退社することは考え直すほうがいいかもしれません。

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【転職活動がうまくいかない理由その2】志望動機のなかのキャリアと目的に一貫性がない

説得力のある志望動機をつくるには、いままでのキャリアと目的をうまくつなげることが大切です。目的と関係のないキャリアを書く必要はありません。

たとえば転職先で営業を希望しているのに、2級自動車整備士の資格をアピールしてもあまり意味がありません。秘書求人の応募書類のなかに、2級建築士の資格をもっていることを書いても評価されないでしょう。

キャリアと目的に一貫性のない志望動機をつくってしまうと、ものごとを整理して考えられない人ではないかと採用担当者に疑われるかもしれません。あるいはキャリアチェンジが激しすぎると思われ、飽き性なんだろうと思われてしまうリスクもあります。

志望動機をつくるまえに、自分のやりたいことと、そのために役立つスキルや経験を書き出し、整理しておくといいでしょう。必要なものだけを目的とうまく組み合わせれば、説得力のある志望動機ができあがります。

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【転職活動がうまくいかない理由その3】転職理由として前職の人間関係をあげる

前職の職場で同僚や上司とうまくいかなかったことを、退職や転職の理由として挙げてはいけません。たとえ本当のことだとしても、他人を非難するような言葉は転職活動では慎むべきです。

「前職では上司に好かれなかった」「先輩が丁寧に指導してくれなかった」などと書くと、身勝手なうえ、会社に不満があるとすぐにやめてしまう人かもしれないという印象を与えます。問題解決能力が低く、他人とのコミュニケーションがうまくできない人だと思われるかもしれません。

前職の人間を非難することは、その人の社会人としての資質の評価を下げることにしかなりません。真実であったとしてもそれはあえて書かず、前向きな目的があったから退職したことをアピールするといいでしょう。

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【転職に失敗するパターンその4】ターゲット企業に合わせた自己アピールをしない

志望動機や面接では、応募先企業に合わせた自己アピールをすることが大切です。その企業が求めている人材像をまず調べ、それに自分がいかに近いかを主張しましょう。的外れな自己アピールをしても、企業の採用担当者は興味をもってくれません。

けっしてやってはいけないのは、ほかの企業向けにつくった自己アピールを使いまわすことです。いま応募している企業が求めていない長所をアピールしたところで、そこで採用がでることはありません。

どんなにすばらしい長所があるとしても、企業が関心をもたないことは書かないことが大切です。

ホームページなどから、求められる人材像や長所を探り出し、その企業だけに向けた自己アピールをつくりましょう。いくつかの企業に応募するのであれば、この作業をその都度繰り返す必要があります。

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【転職に失敗するパターンその5】基本的なビジネスマナーができていない

第二新卒の場合、ビジネスマナーの基本ができていないと採用されにくくなります。短期間とはいえ企業で勤務したのですから、ビジネスパーソンとしての基本は身についていて当然だと企業は考えるからです。

企業訪問をしたときの態度、名刺の受け渡しの仕方、応募書類の書き方、面接での応答の仕方などから、採用担当者は求職者の資質を見極めようとします。ここでビジネスマナーがないと判断されると、社会人経験からなにも学べない人物だと思われることになるでしょう。

新卒と違い、ビジネスマナーについて第二新卒はきびしく評価されることはまちがいありません。転職活動を行うまえに、ひと通りのマナーができているかどうかをチェックしてみるといいでしょう。

【転職活動がうまくいかない理由その6】新卒時のような気持で転職活動をしている

第二新卒と新卒とでは、仕事探しのポイントもやり方も違います。

とにかくたくさんの企業にアプローチをしていた新卒時とは違い、目標に合わせてターゲット企業を適確に絞り込むことが第二新卒には求められます。

応募書類のつくり方、面接時のアピールポイントも、社会人経験を経た人材らしく工夫しなければいけないのが第二新卒です。

新卒時の経験を参考にしたくなる気持ちもわかりますが、まったく別のことに挑んでいることを第二新卒の人は覚えておきましょう。

【転職活動がうまくいかない理由その7】前職をやめてから転職活動をしている

第二新卒にかぎらず、仕事をやめるまえに次の就職先を探すほうが、転職活動はうまくいきます。仕事をやめてしまったあとだと、精神的にも経済的にも余裕がなくなるからです。転職活動が長引くと焦りがでて、条件のよくない採用でがまんすることになるかもしれません。

たとえば、経済的にきびしいだろうと人事に見抜かれていると、採用内定後も有利な給与交渉ができなくなることもあります。すでに仕事をやめている求職者は収入のないまま何カ月もすごしています。

このことをよくわかっているので、企業の人事担当者も退職済みの求職者に対しては足元をみることがあります。

第二新卒の転職を成功させるためのコツ

具体的なキャリアプランをたてる

しっかりとしたキャリアプランのある人材は、面接でも高評価をうけます。具体的な目標をたて、それを転職先でどのように実現したいかを考えましょう。自社への就職の意欲が高いと判断されるので、採用を勝ち取りやすくなります。

10年後にどんな仕事をしていたいか、どんな成果を挙げたいか、そのためにどんな資格をとりたいかなど、できるだけ具体的に考えることが大切です。

キャリアプランは転職後も役にたつことがあります。仕事をしていくなかでモチベーションが低下しても、自分がつくった将来のビジョンを見直すことで、やる気を取り戻せることもあります。

転職先に求める条件について考えておく

転職活動にはいるまえに、どんな条件で採用されたいのかを決めておきましょう。福利厚生、給与、有給休暇、残業時間など、考えておくべき条件はたくさんあります。

たとえば、給与は前職のとき以上であること、育児休暇がとれることなど、自分なりの転職条件をはっきりさせておくことが必要です。条件が決まれば、それが叶えられそうな企業も絞ることができ、効率のいい転職活動ができます。

ただし、自分の条件にこだわりすぎてはいけません。きびしくしすぎると、ほかの条件がとてもいい採用を逃してしまうこともあります。譲れる条件と譲れない条件を決めておくべきでしょう。また譲歩するのであれば、どの程度までなら受け入れられるかについても考えておくことが大切です。

計画性のある転職活動をする

いつまでに採用内定をとりたいのか、おおよその目標をたてておきましょう。そこから逆算すれば、転職活動を始める時期もだいたい決まります。

就職活動シーズンが固定されている新卒とちがい、第二新卒の場合は自分の好きな時期に転職活動を始めることができます。自分や会社の都合を考えながら、できるだけ無理のないスケジュールを立てるようにしましょう。

また経済的な余裕をもって転職活動を行うためにも、退職まえに転職活動を始めることがお勧めです。仕事の合い間を使う転職活動はたしかに大変です。ですが収入が途絶える心配がないため、転職先探しをあせらずにすみます。

転職活動がどうしても退職後になりそうな人は、十分な貯蓄をつくっておく必要があります。貯金が少なくなってくると、余裕がなくなっていい転職先を見つけられなくなるからです。

めざす業界や職種によっても事情はことなりますが、最低でも1年間は、収入なしでも転職活動ができるくらいの貯金をつくっておくべきでしょう。

前向きな姿勢をアピールする

第二新卒に対して企業が強く望むのは、前向きな姿勢や熱意です。これを効果的に伝えるためにも、応募書類や面接のなかでは、前向きさを伝えるポジティブな表現を使うことが大切です。

たとえば前職で苦労した業務について面接で尋ねられたとします。そのときに、いかに大変だったかを話しても評価は得られません。

困難にぶつかったけれど、それをどうやって乗り越えたかをアピールするようにしましょう。粘り強さや工夫できる力を強調すれば、仕事に対して前向きな意欲のある人材だという好評価を受けるでしょう。

ただし前向きさをアピールしたいからといって、「私は前向きな性格です」というだけではだめです。かならず具体的なエピソードをいれることで、採用担当者が納得できる自己アピールをつくりましょう。

まとめ

経済が好調ないまは、第二新卒にとってとても転職しやすい状況です。次へのステップとして転職を視野にいれているのであれば、積極的に検討してみることをお勧めします。

とはいえ準備なしの転職活動はやめるべきでしょう。応募書類の書き方や面接の応答などで、細心の注意が求められることはまちがいないからです。転職の準備におすすめなのが転職エージェントの利用です。

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