転職活動で業界研究をするべき理由と業界研究の具体的な進め方・方法

転職活動の業界研究

「業界研究」と聞いても、何をすればいいのかわからない、どうしてするのか分からないという方の方が多いのではないでしょうか?

また、「企業のHPで所在地や役員の名前を調べればいいんでしょ。」と思っている方も少なくありません。

ですが、業界研究とは、転職活動をするうえでとても重要な転職準備の1つで、ここをおざなりにしてしまうと、あなたのキャリアプランが根底から崩れてしまう可能性もあります。

ここでは、業界研究とはどんなもので、何故行わなければならないのか、そして、どうやって行えば良いのかについてご説明します。

転職活動で業界研究をする意味ってある?業界研究をするべき理由

多くの転職者は「企業研究」は行っても、「業界研究」は行いません。

その理由として、

  • 業界を知ることの重要性を理解していない
  • 今現在の興味だけで転職先を決めている
  • 職種や企業にしか興味がない

などがあげられます。

確かに、「IT業界」「ブライダル業界」などに憧れを持ち、大学や専門学校で勉強をして、就職先を決める方もいます。

ですが、多くの転職者は、その業界について詳細に知ることなく、ただ憧れだけで転職を決めてしまいます。

業界研究をするべき理由①将来性を知らなければ安定した仕事への転職は叶わない

望む企業の属する業界が、果たして将来性があるのかどうかは、この先10年、20年と働き続ける上で重要な要素です。

発展も将来性もない業界に身を置くということは、いずれ衰退する企業の中で、上がらない給与のまま永年を迎えるのか、それとも、別の仕事を探すのかという選択を迫られることになります。

若年層であれば、転職を考えても恐らく別の仕事を見つけることが出来るでしょう。ですが、35歳以上になれば、求人数は圧倒的に少なくなり、正規雇用での転職はかなり難しくなります。

安定した仕事で、定年までという望みは絶たれ、不安定な老後を過ごすことになりかねません。そうならないように、業界の将来性を知るということは、転職活動において必要性が高いと言えるのです。

業界研究をするべき理由②今現在の業界が自分にあっているかどうか判断できる

「この仕事、自分には向いていないかも」と思い、転職を考える方の多くは、異業種・異職種への転職を試みようとします。ですが、転職活動において一番難しいのが、異業種・異職種への転職です。

業界の基本的な知識も、職種に必要なスキルも持たずに転職するということは、ある意味無謀なチャレンジとも言えます。

「この仕事、向いていないかも」と思ったとしても、あなたが現在いる業界が、あなたに合っていないとは限りません。また、同様に現在の職種も、業種が変わることで、楽しくなる可能性もあります。

例えば、営業という仕事は、どの様な業界にも必要とされる職種ですが、業界によってその営業スタイルや営業先が違ってきます。

住宅営業のように、買う意思がある方の方から来てくれるのを待つ、展示場営業という方法もあれば、病院の医局の前でただひたすら医師の時間が空くのを待ち続け、最新の医療機器を紹介する医療機器業界の営業もあります。

オフィス機器などの営業の場合には、殆どが飛び込み営業で、毎日オフィス街を歩き続けるような仕事もあります。

この様に、1つの職種を摂ってみても、業種によってそのスタイルが変わることもあり、その中には自分に合った仕事スタイルも見つかるかもしれません。

そういった意味でも、業界研究を行い、自分に合った業界を見つけるということは、転職活動において重要性が高いということが判ります。

業界研究をするべき理由③ニッチな業界を知る機会を持てる

業界と一言で言っても、多くの方は一般的に知られているような業界しか思い浮かびません。

ですが、一般的に認知度の低い業界というのも世の中にはあり、また、新しい分野での業界というものも、新しすぎて認知度が低いということもあります。

IT業界は、今では一般に認知されていますが、インターネットが一般家庭に普及し始める前は、ITという言葉すら、一般に認知されておらず、当然IT業界というものも、知られることはありませんでした。

この様に、技術の進歩や革新の中で新たに生まれる業界というのは、一般認知度が低く、求人情報を出したとしても、認知されにくいという理由で、有用な人材を集めることが難しい状況にあります。

業界研究により、様々な業界を知ることで、その様な競争率のあまり高くならないような、業界を見つけることにより、新たな仕事に就ける可能性も高くなります。

業界研究をするべき理由④転職理由・志望動機の理由の裏付けとなる

志望動機を書くに当たり、企業研究をしておくこと、募集職種について調べておくことは、今や常識です。ですが、特に異業種への転職となる場合、企業研究だけではその理由の裏付けとしては、少々弱く、採用担当者を納得させることは難しいでしょう。

ですが、業界研究まで行った上で、それらの情報を交えた志望動機なら、異業種への転職の理由として説得力のある内容となり、採用担当者にも納得してもらいやすくなります。

特に、その業界の将来性にまで言及した志望動機であれば、しっかりとした業界研究を行っている証しでもあり、同時に具体的なキャリアプラン、ビジョンを持った転職であるという証明にもなります。

転職活動における業界研究の進め方・やり方

業界研究を、どのように進めればいいのか、ご説明します。

業界研究のやり方①興味のある業界と、自分がいる業界について調べる

全ての業界を調べようと思うと、結構な時間も手間もかかります。そこで、現在自分が働いている業界について、調べてみましょう。

また、転職を考えた際に、興味を持った企業が属する業界についても調べます。

転職サイトなどを見ればわかりますが、細かく分けると120以上の業界があります。それら全てを調べる余裕があれば、頑張って調べてみても良いかもしれません。

ですが、あまり時間が無いという方は、業界の一覧表などを見て、興味を持った業界について、調べてみましょう。

業界の分類一覧

業界分類 特徴 業界
メーカー モノづくり 食品、農林、水産、建設、自動車、医療機器 等
商社 モノを動かす 総合商社、専門商社
小売 モノを売る デパート、スーパー、コンビニ 等
金融 お金を動かす 銀行、証券、クレジットカード、保険、信販 等
サービス 無形物を売る 人材、医療、福祉、ホテル、旅行、飲食 等
インフラ モノや人を運ぶ 鉄道、運輸、物流 等
マスコミ 情報伝達 広告、新聞、放送、出版
ソフトウェア・通信 情報に付加価値を付ける インターネット、ソフトウェア、通信
官公庁・公社・団体 役所 市役所、県庁、省庁、公社、団体

この表は、ほんの一部です。ここに上げた以上の業界があります。

業界研究のやり方②業界研究ノートを作成しよう

興味のある業界について、何を調べれば良いのでしょうか?

後で少し説明しますが、業界研究には「会社四季報」や「就職四季報」という書籍を使って行います。また、業界雑誌や業界新聞などからも、情報を得ることが出来ます。

これらから、以下の内容をチェックしましょう。

3年離職率・勤続年数

  • 職場環境が分かる
  • 回答が無い場合は、要注意

営業利益

  • 売り上げ-原価・経費等=営業利益
  • 営業利益の推移をチェック
  • 営業利益が少ない=やりたいことが出来ない

記者評価

  • プラス面だけでなく、マイナス面もチェック
  • ネット情報よりも信憑性が高い

男女採用比率・採用実績

  • 性別による排除がないかチェック

文系・理系の採用比率・採用実績

  • 自分の学歴でも採用されるかどうかチェック

その他、転職サイトや転職エージェント、企業説明会、企業HPなどから、以下の内容についてチェックします。

業界規模

  • 業界全体の売上
  • 分かれば売上推移

業界内の職種

  • 業界に特化した職種をチェック

業界の問題点

  • 現在業界が抱えている問題点
  • 減益、衰退が続いているのか?
  • 代表的な企業
  • 業界最新ニュース、最新の話題
  • 新技術、新商品等の発表

これらをノートにまとめたら、感想を書きます。

  • 業界に魅力を感じるか?
  • 業界に不安を感じるか?
  • 自分の強みを生かせるか?
  • キャリアプランやライフプランを叶えることが出来るか?
  • 社会貢献が出来るのか?
  • 自分がその業界で働くイメージが持てるか?
  • 業界発展に貢献できるか?
  • 不振な業界を立て直したいと思えるか?

以上の事を、業界ごとにノートにまとめましょう。

業界研究に必要な媒体・もの

書籍・新聞・雑誌

会社四季報や就職会社四季報には、各企業の詳細な情報が載せられています。元々四季報とは、株式投資をする方のための、企業の業績を表す数字が掲載されている四半期に1度刊行される雑誌です。

各企業の業績を見ることで、業界の将来性が判ります。

業界雑誌や業界新聞は、その業界内の情報が掲載されていますので、業界全体を知るためには有益な媒体です。
図書館などで見ることが出来ます。

経済紙なども、業界動向を知るには必要な媒体です。

インターネット上の情報

企業の公式HPには、その企業の情報が掲載されています。特に、業界を代表する幾つかの企業HPをチェックするだけで、業界全体のイメージも判断できます。

また、転職サイトや転職エージェントなども、業界情報を知るためには有用な媒体です。特に新卒向けの就職支援サイトには、業界情報が掲載されていることが多く、簡単に業界について調べることも出来ます。

転職エージェントの比較 おすすめの転職エージェントの比較と失敗しないための選び方 転職エージェントとは? 転職エージェントとは?他のサービスとの違いや使うのがおすすめな人を解説!

実際にその業界や企業で働いている方の口コミサイトは、業界の良い面悪い面が書かれています。ですが、特に悪い面は辞めた方が書いている可能性が高く、信憑性は低くなります。

口コミサイトの情報は、あまり参考になりません。

転職口コミサイト 転職口コミサイトの情報は信用していい?信用できる口コミの見分け方とおすすめの転職口コミサイト

転職フェア・企業説明会

実際にその企業・業界で働いている方の、生の声を聞く機会ですので、積極的に参加しましょう。媒体による情報だけでは見えてこなかった、魅力も見えてくる可能性もあります。

興味のなかった業界の話しも、聞いてみると新たな可能性が広がります。

転職フェアとは 転職フェアとは?参加するメリット・デメリットとおすすめの転職フェア・服装・持ち物まとめ

最後に

興味のある業界であっても、調べてみると自分には合っていなかったり、興味がうせたりすることもあります。逆に、興味のなかった業界が自分に合っていたり、それによって興味を持ったりすることもあります。

知らなかった業界について知るということは、転職するうえで選択肢を増やすということだけでなく、今後の仕事にも大きく役立ってきます。

転職活動の1つとして、重要な意味を持つ業界研究です。時間も手間もかかりますが、自分のためにも是非行ってください。

企業研究の方法 転職活動の企業研究とは?賢い企業研究の方法とやり方のコツを紹介

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