転職エージェントのデメリットには何がある?転職エージェントを使う際の注意点とは

転職エージェントのデメリット

転職エージェントと言えば、求職者にとっては、とても心強い相談相手であり、アドバイザーでもあります。

ですが、転職エージェントも企業の1つですので、当然利益を上げなければなりません。利益を上げるためには、企業に有益な人材・優秀な人材を紹介しなければなりません。

求職者の支援者でもありますが、企業側の味方でもあるのです。

それに、転職エージェントで働くキャリアアドバイザーは、プロであると同時に人間でもありますので、決して万能というわけではありません。当然、自分に合う人と合わない人がいるのです。

そんな転職エージェントに、頼り切って転職活動を行うことで、もしかしたら転職に失敗してしまうかもしれません。

今回は、あまり触れられていない転職エージェントにデメリットについて、詳しく紹介していきましょう。

転職エージェントの利用者側ののデメリット

先程も少し触れましたが、転職エージェントは企業に優秀な人材を紹介することで、企業から紹介手数料という報酬を受け取っています。

デメリット①スキル・キャリア・学歴によってはサポートしてもらえない

優秀な人材を企業に紹介したい転職エージェントとしては、紹介しても採用される確率の低いと思われる、スキル・キャリア・学歴の低い方のサポートを「丁重にお断り」してくることがあります。

実際、転職エージェントの公式サイトを良く見ると、登録した経歴などによっては「仕事を紹介できない」と、はっきり明記しているところもあります。

以下のような方は、「お仕事を紹介」してもらえない可能性があります。

  • 年齢が高すぎる
  • 正社員としてのブランクが長い
  • 年収が300万円以下
  • 未経験者

但し、転職エージェントの中には、中高年の転職に強みを持っているエージェントもありますし、第二新卒のように、正社員経験のない未経験者の転職に強みを持っているエージェントもあります。

また、仕事の紹介は受けられませんが、そのほかのサービスは受けることが出来ます。

デメリット②希望職種によっては仕事を紹介してもらえない

営業職や飲食店のスタッフなど、特に秘匿する必要のない求人で大量に採用する場合、高い手数料を支払ってまで転職エージェントに依頼をする企業はありません。

この様な場合には、手数料の安い転職サイトやハローワークを頼ります。その為、求人情報自体が、転職エージェントにはなく、紹介することが出来ません。

転職エージェントにない職種
  • 飲食店の正社員
  • 小売店の正社員
  • 不動産の営業、人材営業 など

デメリット③キャリアアップを望んでも、学歴・社歴で制限される

誰でも知っている有名企業などの場合、新卒採用時から学歴フィルタをかけています。当然、中途採用者にもフィルタをかけます。

その為、いくら大手企業への就職を希望したとしても、企業側のフィルタではじかれるかの世が高いので、当然転職エージェントもフィルタをかけてきます。

因みに、大手航空機産業では、派遣社員にもフィルタをかけています。設計開発部門の派遣には、最低でも工業大学卒、製造部門でも工業高校卒です。年齢フィルタもありますが、概ね学歴フィルタがかけられています。

この様な現状を、説明してくれるキャリアアドバイザーもいますが、殆どは説明してもらえません。

デメリット④高望みは調整される

求職者の多くは、現状に不満を持っていますので、当然次の就職には大きな希望を抱きます。年収・役職など、現状よりも高いものを望むこともあります。

ですが、転職エージェントとしては「高い年収で就職させる」という内定獲得率の低い方法より、「確実に就職させる」という、内定獲得率の高い方法を選びます。

何度も言いますが、転職エージェントは企業に人材を紹介することで、紹介手数料を得ることが出来ます。つまり、内定が取れなければ報酬は0となります。

高い希望を持つことは良いのですが、高望みと思われるような希望を持っていると、調整するよう説得されてしまいます。

デメリット⑤地方在住者は、転職サービスを使えない

大手転職エージェントでも、地方の主要都市にしか支店・営業所を持っていません。その為、地方在住者の中にはそのサービス自体を受けることが出来ません。

また、近くの営業所まで出向いたとしても、希望する地域に求人を出している企業が無い場合があります。地方の中小企業の場合、高い紹介料を払ってまで、人材募集をすることが少なく、その為転職エージェントで紹介できる求人数が圧倒的に少なくなってしまいます。

地方在住で、地元企業への就職を希望するなら、ハローワークでの求人検索が一番お勧めです。

デメリット⑥時間をかけて転職活動を行う場合、後回しにされる

一般的に、転職エージェントのサポートは凡そ3か月で、その間に就職させようとします。しかし、求職者の中には在職中の方もいて、その様な方の多くは、転職時期を半年後、1年後に設定している場合があります。

このような場合には、キャリアアドバイザーも積極的に求人情報を紹介することはありません。彼らとしても、早期に転職しえくれる方に、力を入れる方が企業としても彼ら個人としても、メリットがあるからです。

転職の可能性が高い方の場合には、寧ろ早期転職を促してくることもあります。

デメリット⑦休日出勤・深夜残業が多い職場では、転職エージェントを利用しにくい

転職エージェントでサービスを受ける場合、登録して終わりではなく、登録後の面談が必須条件となります。在職中の求職者の為、多くの転職エージェントでは平日20時頃まで、土曜日も18時頃まで面談を受け付けています。

ですが、職場によって毎日のように残業が有ったり、休日出勤が有ったりと、面談時間が取れない方もいます。このような場合、折角登録をしても面談が出来ずに、その後のサービスを受けることが出来ません。

転職エージェントの中には、現状を相談することで、時間外に面談を受けてくれることもあります。登録時に相談してみては如何でしょうか?

デメリット⑧営業トークの旨さに騙される

キャリアアドバイザーは、就職コンサルタントであると同時に、営業マンでもあります。その為、中には営業トークの旨いキャリアアドバイザーもいます。

この様な方の場合、上手く求職者を誘導し、転職させてしまうことがあります。

どの様な業種であっても、営業マンにはある程度のノルマがあります。当然、キャリアアドバイザーにもノルマがあります。求職者を企業に紹介し、転職すると紹介手数料として、その求職者の提示年収30%程度を受け取ります。

キャリアアドバイザーの中には、この紹介手数料を得るために、割と強引に求職者を転職させてしまうこともあり、希望していなかった仕事に就いてしまうということもあります。

デメリット⑨質の悪いキャリアアドバイザーもいる

キャリアアドバイザーの中には、仕事に慣れたベテランもいれば、アドバイザーになったばかりの新人もいます。また、年齢が高いからと言って、キャリアアドバイザーとしての経験があるわけでもありません。

前職での経験もありますが、当然、新人アドバイザーの場合には、質の低いサービスとなってしまうこともあります。

経験が浅いということは、自分自身の経験から転職に関するアドバイスが出来ませんので、通り一遍等のマニュアル的な回答しか得られないこともあります。

デメリット⑩転職エージェントによって得意分野がある

転職エージェントによっては、得意分野があり、自分が希望するような業種にはあまり知識やコネが無いこともあります。

業種に特化した転職エージェントの場合には、最初からその様に看板に掲げていますので、登録前に気付くことが出来ます。ですが、総合型の転職エージェントでも、やはり業界による強みと弱みがあり、希望する業界への転職が難しくなることもあります。

これは、転職エージェントだけに言えることではなく、キャリアアドバイザーにも言えることです。特に、転職組のキャリアアドバイザーの場合、前職での経験業種や職種に強みを持っていることもあります。

但し、逆に言えばその専門性と自分の希望する職種などが合致した場合には、強い味方となります。

デメリット11保有している求人を優先する

転職エージェントが利益を上げるためには、企業が出している求人に対して有効と思える人材を、企業に紹介できるかどうかがカギとなります。

その為にも、抱えている求人情報に見合わない人材をサポートしても、転職エージェントとしてはメリットがありません。それが、いくらスキルの高い人材であっても。

その為、自分のスキルに見合わないような、キャリアダウンしてしまうような求人情報を紹介されたり、求人情報を紹介してもらえなかったりします。

中には、登録自体を断られることもあります。

デメリット12転職を成功できるかはエージェントの質による

転職エージェントの中には、質の良くない企業もあります。

とにかく、誰でも良いので企業に紹介して紹介手数料を稼ごうとする企業です。このような企業の場合、当然企業側からの信頼が得られません。

適当に紹介した人材の多くは、定着することなく早期退職してしまいます。その度に、求人を出さなければなりませんので、企業側としてもデメリットしかないのです。

この様な転職エージェントに登録している企業の多くは、従業員を使い捨てに考えているブラック企業が多いという特徴もあります。

デメリット13ブラック企業を紹介される場合もある

上の項目と少し似通ってしまうのですが、一部転職エージェントの中には、ブラック企業と分かっていても、求職者を紹介します。

売り上げを上げるためには、より多くの求職者を転職させる必要があります。ですが、ホワイト企業の殆どが求職者に対する条件が高く、誰でも簡単に転職させることが難しいという現状もあります。

その為、多少問題があるような企業でも、しっかりと売り上げを出している企業ならと、求職者を紹介してしまいます。

デメリット14希望通りの求人情報が無い場合も

大手転職エージェントでも、全ての職種・業種の求人情報を網羅しているわけではありません。そのため、希望する職種によっては、望むような企業や条件でないこともあります。

ない求人情報を紹介することも出来ませんので、希望職種によってはデメリットとなります。

転職エージェント利用のメリット

転職エージェントの利用には、メリットもあることを忘れてはいけません。

メリット①無料でサービスを受けられる

一部有料の転職エージェントもありますが、基本的には転職エージェントは無料でサービスを受けることが出来ます。

サービス内容は、

履歴書・職務経歴書の添削、作成代行

登録された求職者の情報から、忙しい求職者に代わって履歴書や職務経歴書などを作成代行してくれます。また、作成した履歴書・職務経歴書の添削や作成指導もしてくれます。

求人情報の紹介

保有している非公開求人から、求職者にマッチングする求人情報を紹介してもらえます。

面接日の調整

在職中の転職活動では、面接日を調整するのも大変です。その為、求職者に代わって求職者のスケジュールに合わせた面接日の調整を行ってくれます。

面接対策、模擬面接

応募企業に合わせた面接対策をしてもらえます。これまでの経験から蓄積されたデータや、企業側から仕入れた情報をもとに、面接対策をしてもらえます。

雇用条件の交渉

求職者にとって、一番面倒で厄介なのが、この雇用条件の交渉です。希望配属先、希望年収などできれば叶えたいのですが、自分で企業側に電話をして交渉しても良いのかと悩みます。交渉することで、悪い印象をもたれるのではないかと、不安も抱きます。

キャリアアドバイザーが、代行してくれることで、スムースに自分の希望を企業側に伝えることも出来ます。

入社日の調整

在職中に内定を貰っても、直ぐに転職することは出来ません。退職に最低でも1か月はかかってしまいます。

近隣であれば、退職した翌日に転職することも可能です。ですが、引っ越しなどを必要とするような転職の場合、引っ越し手続きなどもありますので、退職した翌日の転職というわけにもいきません。

この様に、企業側の希望する日に転職が叶わない場合、事情を把握しているキャリアアドバイザーが代わりに入社日も調整してくれます。

就職相談

転職活動をするうえで、悩みや不安を抱えることもあります。また、就職先の方向性が決まっていないこともあります。これら、求職者の転職に関する悩みなどに対し、的確なアドバイスをしてもらえます。

面談などで話を聞いてもらえますので、不安を解消して転職活動を行えます。

適職診断

転職エージェント独自の診断テストがあり、最初の面談時に適職診断や性格診断を行ってくれます。面談は、登録したスキル・キャリアだけでなく、これら診断結果も踏まえて行ってもらえます。

特に、キャリア設計や転職の目的が無い場合などには、自分の方向性を知る機会となります。

キャリアの棚卸しの手伝い

最初の面談時に、応募時に登録したキャリアやスキルをさらに掘り下げて、色々と聞いてもらえます。これにより、自分でも気づいていなかったスキルやキャリアを見出すことが出来ます。

企業への応募時に、紹介状を作成

求人に応募するときに、キャリアアドバイザーが企業側に根回しをしてくれたり、紹介状を書いてくれたりします。これにより、より良い印象を企業側に持ってもらうことが出来ます。

転職エージェントによっては、定着率を上げるために、就職後も一定期間定期的にサポートをしてくれます。

特に在職中など、転職活動に時間をさけない方にとって、転職活動の一部を代行してもらえるのは、かなりのメリットと言えます。

メリット②非公開求人がある

多くの転職エージェントには、保有する求職情報の内の約80%程度、非公開求人を保有しています。非公開求人は、企業側の意向によって非公開になっています。当然、求職者が知ることは出来ません。

転職エージェントでは、登録している求職者と保有している非公開求人とのマッチング度をみて、求人情報を紹介する求職者を選んでいます。

つまり、非公開求人情報を知るには、転職エージェントに登録をしていなければならないのです。

企業が非公開で人材を募集するには、幾つかの理由があります。

非公開求人がある理由
  • 条件が良すぎるため、応募者が殺到するのを避ける
  • 新規事業立ち上げのために、ライバル企業や世間に秘匿したい
  • 特定のポジションの求人の為、ある程度条件で絞り込みたい(ハイクラス求人)

条件の良い求人が多いのも、非公開求人の特徴でもあります。

メリット③経験と蓄積データに基づいた転職アドバイスを受けられる

デメリットに書いた通り、質の悪いキャリアアドバイザーもいます。ですが、ある程度の経験を積んでいるキャリアアドバイザーの中には、質の高いサポートをしてくれる方もいます。

自分の経験から、転職の傾向や業界動向など、求職者の役に立つような情報を提供してくれます。また、蓄積されたデータをもとに、面接対策をしてくれたり、志望動機の書き方や自己PR文の添削なども行ってくれます。

もし、質の悪いまたは、自分に合わないキャリアアドバイザーに当たっても、変更してもらうことも出来ます。

転職エージェントを使った方が良い人とは?

以下のような方は、転職エージェントを頼りましょう。

  • 在職中で、転職活動の時間が取れない
  • 転職活動に失敗したことがある
  • 応募書類や面接に不安がある
  • 転職について誰かに相談したい
  • 今回の転職が初めて
  • 遠隔地への転職を希望する人
転職エージェントの比較 おすすめの転職エージェントの比較と失敗しないための選び方

第二新卒・フリーターなど、正社員経験がない若年層

若年層や第二新卒に強みを持っている転職エージェントをお勧めします

管理職から管理職への転職を希望

ハイクラス求人を扱っている転職エージェントをお勧めします

年齢層が高く転職サイトで求人情報を見つけられない人

中高年専用の転職エージェントをお勧めします

無料サービスは徹底活用しよう

転職エージェントで受けられるサービスは、基本全て無料です。受けられるサービスは徹底利用して、より良い転職活動を行いましょう。

担当キャリアアドバイザーの質が悪いと思えば、チェンジしてもらいましょう。

また、幾つかの転職エージェントに登録することで、キャリアアドバイザーを本気にさせることも出来ますし、けん制することも出来ます。

求職者側としても、キャリアアドバイザーの比較検討が出来るというメリットもありますので、最低でも2~3社の転職エージェントに登録しておきましょう。

転職エージェントを使うべきでない人

次のような方の場合、転職エージェントを利用するメリットがありません。

  • 未経験職種を希望する中高年
  • 正社員経験のない中高年
  • 離職率が高く、常に人材の入れ替わりがあるような職種を希望する人
  • 地域密着の中小企業への転職を希望する人
  • 未経験職種を希望する中高年・正社員経験のない中高年

残念ながら、日本企業の多くは未経験人材の場合、若年層を必要とします。年齢と社会人経験を重ねた中高年に求めるのは、その積み重ねてきた経験です。

これまでの経験を活かせるのであれば、未経験職種でも転職は可能かもしれません。それでも内定確率は低くなります。

転職エージェントはあくまでも、商売として求職者に仕事を斡旋します。内職確率の低い方には、あまり熱心にサポートをしてくれないのが実情なのです。

特に、正社員として働いたことが無い場合、それが30歳以上となると、残念ながら多くの企業が敬遠します。そのため、転職エージェントとしてもサポートをするメリットがありません。

もし、30歳以上で正社員としての経験がないのなら、転職サイトやハローワークなどを通して、転職活動をし、正社員としての経験を積みましょう。

離職率が高く、常に人材の入れ替わりがあるような職種を希望する人

デメリットでも紹介しましたが、一部の営業職や飲食店スタッフは、常に入れ替わりがあり、求人情報も年中掲載されています。

この様な職種の場合、企業側としては転職エージェントを利用するメリットはありません。転職エージェントの紹介手数料は、転職サイトの求人情報掲載料よりも高額となります。その為、転職サイトは頼りますが、転職エージェントに頼ることはありません。

以上の事から、離職率の高い営業職などを希望する場合は、転職エージェントの利用にはメリットがありません。

但し、営業職も1種類ではありません。中には、転職エージェントを利用する方が転職しやすい営業職もあります。

地域密着型の中小企業を希望する人

転職エージェントのデメリットの1つに、地方の求人が少ないというのがあります。確かに、中にはIターンやUターン転職に力を入れている転職エージェントもあります。

ですが、多くの転職エージェントはその支店や営業所の所在地を、主要都市に限定しています。更に、地方の中小企業の中には、高額な紹介手数料を支払うことが難しく、転職エージェントを利用していないケースもあります。

いくらメリットがあっても、高額すぎる場合にはデメリットとなってしまうこともあるのです。

この様な企業が人材を募るときには、ハローワークを頼ります。また、あまり高額ではない転職サイトへの求人広告掲載を選択します。

地方在住で、地元での転職を希望するなら、転職エージェントよりもハローワークの方が、頼りになることもあります。

ハローワーク ハローワークの評判ってどうなの?注意点や活用方法を紹介

最後に

転職エージェントの転職サポートは、決してボランティアで行っているわけではありません。経済活動の1つとして行われている「商売」で、当然利益を求めます。

転職エージェントが利益を得られるのは、企業へ優秀な人材を紹介できたときです。提示年収の30%程度の紹介手数料が貰えることになっています。

つまり、転職エージェントとしては、内定確率が高い方や、提示年収が高くなりそうな方の転職活動には、積極的にサポートをしてくれるのです。

とはいえ、無料で利用できるサービスでもありますので、決してデメリットばかりではありません。利用できるサービスを使い倒すことも、転職エージェント利用の方法の1つでもあります。

現在、転職を考えていて転職エージェントを利用するかどうか迷っているのなら、大手の転職エージェントにまずは登録をしてみましょう。

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