経理を辞めたいと思う理由と辞めたいときの対処法

1つの仕事を続けていると、誰しも「もう、辞めたい」と思うことがあります。特に、専門的な知識や経験が要求されるような仕事は、その責任も重く、時々投げ出したくなります。

特に、経理という仕事は、会社の心臓部であり重要な仕事でもありますので、その分重責が圧し掛かってきます。

そんな重圧から抜け出したいと思うのも当然でしょう。

ですが、ここで辞めてしまって本当に良いのでしょうか?

「もう、辞めた!」というのは簡単です。ですが、辞める前にもう一度辞めたい理由を考えてみて下さい。辞めずに「嫌だ」と思うことを回避することは出来るのではないでしょうか?

ここでは、そんな辞めようか続けようか迷っている方に、辞めたい理由とその対処についてご紹介します。

どうして経理という仕事を辞めたいの?経理を辞めたい理由

残業が多く、仕事も休めない

経理のお仕事をしている方の中には、毎日の残業や土日出勤が当たり前という方が居るようです。

特に、休みが取れない方は深刻です。

  • 有給休暇は取れなくて当然
  • 熱があっても仕事
  • 土日出勤の代休は夢のまた夢
  • 病院に行きたくても半休すら取れない

ということも、当たり前のように横行していて、社内がそのような状態なので皆さん諦めてしまうようです。

しかし、仕事が忙しく休みも取れないと、

  • 自分の時間が無い
  • 睡眠不足になる
  • 家族との団欒の時間が取れない
  • 体に不調がある
  • 心が病んでくる

など、心身ともに疲弊し、逃げ出したくなるのも当然です。

ですが、全ての経理職がそんなに忙しいのでしょうか?

確かに、決算前であればその年度の収支をまとめなければいけませんので、「決算前の1週間なんか殆ど寝れないよね」などと、経理の方から聞いたこともあります。

忙しいのは、せいぜい決算前だけだという話も聞いたことがあります。

年中忙しい経理職というのは、実はあなたの会社だけなのかもしれませんよ。

実際、自分の時間を持って新しい知識の為の勉強をしていたり、趣味の時間を持って楽しんでいたりする経理職の方もいるのですから。

あなたが辞めるべきなのは、経理職ではなく現在勤めている会社なのかもしれません。

人間関係が辛い

どのような職場、仕事にも人間関係はつきものです。そして、自分と合わないような人も、少なからずいるものです。

特に、人数の多い大手企業のような経理部では、全ての方と相性が良いとは限りません。

それでも人数が多い分、その相性の悪い方と直接かかわらなければ、特に問題はありません。

ですが、中小企業などの小さな経理部では少人数で仕事を行っていますので、相性の合わない上司や先輩がいれば、ストレスがたまる一方です。

これが、営業職などのように外出する気概が多ければ、多少の逃げ場があります。

ですが、経理職は外出する機会が殆どありません。1日中その部署の中で仕事をしなければならないのです。

そうなれば、仕事中にストレスを開放することもできず、そのストレスから心身を病んでしまうこともあります。

そんな状況から逃げ出したいと思うのも当然なのです。

どの会社に移っても、職種を変えても人間関係はつきものです。

それでも、環境を変えることでストレスから解放されることもありますので、経理という仕事を辞めるのではなく、会社を変わることを考えてみましょう。

専門知識が分からないので、仕事が辛い

経理という仕事をするうえで、税法や会計基準についての最低限の知識が必要となります。

会社の規模が大きくなればなるほど、その知識が求められます。

その専門知識が無く経理職を続けるのは、自分にとっても企業にとってもマイナスでしかありません。

専門知識の勉強はしたいけれど、時間が無い

残業が多く休みが少ないような企業で経理の仕事をしていると、自分の時間を持つことも難しいので、勉強をしたくても出来ません。

自分の力不足と残業や休みなしという環境から、仕事への意欲も失ってしまいます。

このような方は、勉強ができる環境へ移ることをお勧めします。

必要なのは、勉強が出来て資格を取ることを支援してくれるような優良企業です。

自分の時間を持てないほど忙しい会社というのは、ブラック企業の可能性もあります。

働く会社を変えて、そこで改めて勉強をする時間を取り、資格を取得することが、あなたにとっては一番良い選択です。

専門知識を勉強する気が無い

専門知識が必要とされるような職種で、その知識を学ぶ気が無いのであれば、そもそもその職種には向いていないということです。

例え勉強嫌いであっても、自分が興味を持ったことであれば、勉強しようという意欲が湧いてきます。それが無いということは、経理という仕事に興味を持てないということでもあります。

このような方は、その企業がブラック企業でないのなら、部署換えを望んでみては如何でしょうか?

社内での部署異動が難しいのであれば、思い切って異職種への転職を考えるのも1つの方法です。

「辞める!」と宣言する前に、転職のための準備を始めましょう。

自分の力不足がイヤになる

専門知識が無かったり、経験が浅かったりすると、度々ミスを犯してしまいます。

しかし、これらの場合には、勉強したり経験を積んだりする中で徐々に無くなっていくものです。

それでもミスを犯すのであれば、他に何か原因があるはずです。

まずは、その原因を考えてみましょう。

ミスを犯す原因として考えられるのが、

  • 慎重性に欠ける
  • 集中力が無い
  • 時間に追われて慌てて処理をした
  • 確認ミス
  • 引継ぎが無く、何が何やら全く分からない
  • 細かい作業が苦手
  • 計算が苦手

などです。

この内、③④⑤については、ミスをした本人だけの責任ではなく、部署内・企業内の問題です。ミスを犯した方1人が、その責めを負う必要はありません。

部署として、社として、今後ミスを犯さないように対策を練れば良いのです。

それに対し、①や②のように、性格的に集中力や慎重性が無いという方の場合、慣れてきたり、その仕事に対する責任というものを理解できるようになって来たりすれば、変わることが出来ます。

また、これらの集中力も慎重性も、経理職でなくても求められることがある要素です。集中力を欠いているというのであれば、お茶やたばこ、トイレなど、小休憩を入れることです。

そうすることで、再び集中力が回復することもあります。

⑥の細かい作業が苦手という方も、慣れてくれば問題なく作業をこなせるようになります。

但し、慣れるまでが結構大変ですので、経理という仕事が好きなのであれば、諦めないことです。

⑦の計算が苦手だという方には、経理職は難しいのかもしれません。特に、数字を見ると頭が痛くなるというほど、数学や算数が苦手だった方にとっては、毎日数字とにらめっこをするような経理職は、拷問に近いほどの苦痛でしょう。

そのような方には経理職ではなく、別の職種への転職をお勧めします。

お勤めの会社へ異動願を出すか、転職準備をしましょう。

人とのコミュニケーションが苦手

経理の仕事は1人で完結できるものではありません。部署内の方とはもちろんのこと、社内の他部署の方とも、お金のことで度々話をすることもあります。

経験に応じて、外部の取引先企業の方とも、支払いのことなどで連絡をしなければなりません。

人と話をするのが苦手であったり、他人とかかわるのが苦手であったりする方には、経理という仕事は難しいでしょう。

コミュニケーション能力が要求されるような経理の仕事で、コミュニケーションが取れないのは致命的ともいえます。

時には厳しい意見も相手に言わなければならない仕事ですので、毅然とした態度と強い心も必要です。

人とかかわれない、コミュニケーションが取れないというのであれば、経理には向いていません。

ただ、どのような職種であっても他人とのコミュニケーションは大なり小なり付いてきます。

他人とかかわらずに仕事をすることは、一般的な企業ではありえないと思ってください。

経理の何が辛いの?経理の辛い点、辛い理由とその対処法

経理を辞めたいと思った時の対処法:経理を続ける場合

ホワイト企業に転職する

経理の仕事をするうえで必要な知識を学んだり、資格を取ったりする時間が無いのであれば、その時間が作れる企業へ転職するのも、経理の仕事を続けていく上での1つの選択です。

仕事の合間に専門学校へ通ったり、独学で勉強したりと、経理の資格を取得する方法は様々です。

ですが、その時間すら取れないのであれば、残業が少なく自分の時間が取れるようなホワイト企業に転職してから勉強をするか、現在の仕事を辞めて資格を取ってから転職を探すかのどちらかです。

どちらの方法で資格を取得するのかは、あなたの経済事情や家庭事情と相談して決めることですが、現在の職場では知識を得ることもスキルアップもできないと思うのであれば、転職を視野に入れながら資格取得の方法を考えましょう。

職場を変える

現在の職場の人間関係によって大きなストレスを抱えているのであれば、職場を変わることです。

経理の仕事が嫌いでないのであれば、他の会社で続けることもできます。

但し、先ほども書いたように、どのような企業でも合う方と合わない方というものがあります。心を病んでしまうほどの人間関係であれば、我慢の必要はありませんので、職場を変えることです。

ですが、仕事と割り切って付き合える程度の人間関係であれば、気持ちを切り替えてその会社で仕事を頑張ってみましょう。

合わない方が1人だけで、特にパワハラやモラハラがあるわけでないのなら、割り切り方でお付き合いが出来ます。

それでもダメな時にもう一度、転職を考えてみましょう。

他人と上手く付き合えない理由の中には、あなたのコミュニケーション不足か、相手のコミュニケーション不足というものもあります。

特に、あなた自身が他人とコミュニケーションをとるのが苦手だという理由で、人間関係が上手くいっていないのであれば、残念ですが、あなた自身が変わらなければどこへ行っても同じです。

経理を辞めたい時の対処法:経理を辞める場合

そこそこ大きな企業にお勤めの方であれば、部署を異動するという方法があります。

転職をしようと思うと、時間がかかったり、新たな人間関係を構築したり、場合によっては引っ越しをしないと通えなかったりと、簡単に出来るものではありません。

ですが、社内での部署異動であれば、上司に相談するだけで済みますので、簡単です。

あなたに経理の仕事が向いているのかどうかは、普段のあなたの仕事ぶりを良く見ている上司であれば、ある程度判断できます。

会社は辞めたくないけど、仕事は変わりたいと思うなら、思い切って上司に相談しましょう。

入社2~3年目の方が別の部署へ異動するのは、珍しいことではなく人事として普通にあります。

社内の人間関係に疲れて、会社も変わりたいのであれば、今の会社に残ったまま転職活動を行うことをお勧めします。

経理を転職する場合におすすめの仕事

経理の経験を活かせるお仕事

公認会計士になる

資格が必要な仕事ですが、会計士事務所に所属してから取得します。

主な業務としては、資本金5億円以上の企業や負債200億円以上の企業の財務調査・会計調査です。

これまで自分が作ってきた決算書類などを、今度は監査役としてしっかりと出来ているかどうかをチェックする立場になります。

これまでの経験を活かすことが出来ると同時に、チェックをする側であることから、年間の決まったスケジュールに縛られたルーティンをこなすのではなく、契約している様々な企業の監査を行ったり、決算書類や会計の相談にのったり、時には経営コンサルタントとして企業の経営相談にのったりと、業務内容も様々です。

税理士になる

会計士同様、資格が必要な仕事です。資格取得には、公認会計士よりも条件が厳しく、簿記1級資格も持っていなければいけませんので、その資格が無い方の場合は、そこから勉強を始めなければいません。

ですが、これまでの経験や知識を活かしてできる仕事でもありますし、やる気があるのであれば転職先の1つとして税理士事務所も視野に入れておきましょう。

主な業務としては、企業の税に関する仕事の代行です。

企業の納税にかかわる書類の作成代行や、申告の代行のほか、企業の税に関する相談などがあります。

企業で働く従業員の年末調整なども、税理士のお仕事の1つです。

大企業とのおつきあいよりも、個人経営者や中小企業などがクライアントです。

財務部に転職する

経理との違いが分かりにくい部署でもありますが、その仕事内容は経理の仕事とは全く違うものです。

財務部の主な仕事は、予算管理・資金調達・資産管理と運営です。

日々の入出金管理や起票・記帳を行う経理とは違い、現在の会社の資金状況に応じて、資金調達を行うのが財務の仕事です。

経理も経験を積んでスキルアップすることで、企業の経営陣に近い仕事が出来ますが、財務は更に経営偉人に近い位置での仕事が出来ます。

経理と財務の仕事を一緒にできる企業に入る

ベンチャー企業や中小企業など、それほど大きな規模でない会社の場合、経理・会計・財務が全て1部署にまとめられていることがあります。

企業によっては、2~3人程度でこの3つの業務を行っています。

日々の入出金管理だけでなく、企業全体の資金計画や資金調達などにも関わることが出来ます。

1つの業務に対するスペシャリストになるのではなく、ゼネラリストになるのも1つの方法です。

会計システムの開発に携わる

会計システムの開発には、専門家の知識が必要となります。開発のための提案や、顧客のサポートなどを行うのが主な仕事となりますので、システム開発の知識が無くても十分に活躍できます。

会計コンサルタントとしての仕事

税理士事務所で扱っている企業よりも規模の大きな会社の、税務や会計の相談を受ける仕事です。

規模が大きくなる分、税理士事務所の仕事よりもハードです。しかし、高収入を望めるとして、転職する方も多いようです。

経理関係の仕事はしたくないという方の転職活動

デスクワークやルーティンが苦手な方には事務系職種はお勧めできません。

特に、慎重性に欠けるとか、細かい作業が苦手だという理由で経理の仕事を辞めた方には、同じような事務系の仕事は苦痛に感じるようになります。

転職する前に、自分が何をしたいのか、どんな事に向いているのかをよく考えてから、転職活動を始めましょう。

人とのコミュニケーションに問題が無いのであれば、営業職や販売などといった人と接する仕事もあります。

転職後にまた直ぐに、同じような理由で転職をしないためにも、「何がしたい・何が向いている」ということをしっかりと考えた上で、転職活動を行いましょう。

転職活動を行う場合は自分に向いている仕事や転職に関するアドバイスを貰える転職エージェントの利用がおすすめです。

転職エージェントの比較 おすすめの転職エージェントの比較と失敗しないための選び方

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。