30代の転職を成功させるコツと注意点とは?プロが教える転職方法

30代の転職

何歳で転職するかによって、求められる素質が異なります。一般的には年齢が高くなるほど転職活動は長期化する傾向にある一方、30代の転職希望者は年々増加しているとも言われています。

中には前職と異なる働き方を求めて、未経験の職種へ転職したいと考える方もいますが、30代でそのような選択をすることは実際に可能なのでしょうか。

今回は、未経験職へ転職する30代が考えなければいけないことや、転職活動を成功させるためのポイントなどについてまとめてみました。

前提:70歳まで働き続けられるか考える

30代の転職について考える前に前提を知っておきましょう。最近は定年退職後にも雇用を5年間延長して働き続ける人が増えました。

現在は年金を受給できるのは65歳からですが、今後は受給年齢が70歳まで引き上げられる可能性が高いこともあり、現在働き盛りの方はより自身のキャリアについてしっかり考えなくてはいけません。

でないと、60歳で退職してから年金受取が始まるまでの5年~10年を無収入で過ごさなければいけなくなってしまうのです。

このことを頭に置いた上で、30代の転職では「その仕事は70歳になっても続けられるのか」「70歳までに自活していけるスキルを身に付けられるのか」ということを考えなければいけません。

転職で30代という年齢は不利か?

採用にあたっては、新卒~20代のうちはやる気や将来性があるかを重視し、30代以降は即戦力やマネジメント力が重視されます。

これは多くの面接官もそろって口にしていることです。30代は新卒採用から7〜8年経っているわけなので、即戦力として会社に貢献できるかどうかは、当然重視されます。

つまり、年齢が問題なのではなく、即戦力としての実力があるかどうかがポイントになってきます。

30代で転職したときの不安要素

多くの方は「30代で転職して新しい職場に馴染めるか」とということを気にしています。20代なら周囲も「できなくて当然」と思って優しくサポートしてくれますが、30代では「できて当たり前」と思われるので、新しい職場で上手くやれるかどうかは確かに気になるポイントでしょう。

ですがリクナビNEXTのアンケートによると、30代前半で転職した方のほとんどは「年齢でハンディを感じたことはない」と回答しています。

ですので新しい職場に馴染めるかどうかは、転職にあたってさほど気にする必要はないかもしれません。

30代の転職ではどのくらいの選考を受ければいいのか

ただし30代の転職は、20代と比較して圧倒的に枠が少ないという状況にあります。ですから突出したスキルや高い専門性がない限り、50~100社は受ける覚悟で転職に臨まなければいけません。

もちろん自分の市場価値が低ければさらに受ける数を増やさなければいけませんし、転職すると決める前にある程度予測しておかないと「思っていたよりも転職活動が大変だ」と言うことになりかねません。まずは自分の市場価値を把握することが必要でしょう。

市場価値とは

会社にとってどのようなメリットをもたらすことができるか、が市場価値です。大きく「専門的なスキル」と「汎用的なスキル」の2つに分けられますが、このうち専門的なスキルとはソフトウェアエンジニアとしての経験や独自で構築した営業スキルなどを指します。

プロフェッショナルだと言い切ることができる、能力のことです。一方の汎用的なスキルとはコミュニケーション能力やマネージメント力などを指します。

これはどのような職種であっても業態であっても必要になってくる能力です。専門的なスキルのような希少性はありませんが、未経験業界でも役に立つものです。

これらの市場価値が高ければ高いほど、転職では優位になります。

市場価値を見誤らないこと

転職が上手くいかない30代は、この自分の市場価値を高く設定しすぎている傾向にあります。特に前職の給与が高かった人ほど、この罠に陥ります。

給与というものは会社によって基準がさまざまで、業績に応じて給与が上がるところもあれば人間性を評価して給与に反映するところもあります。

そして年功序列で自動的に給与が高い場合も。ですから給与が高いこと=市場価値が高い、ということではないのです。会社からのひとつの評価でしかない給与だけで、自分の市場価値を判断してはいけません。

なお、市場価値を正確に判断するためには、第三者である転職エージェントなどを使って一度評価してもらうと良いでしょう。

MIIDASというサイトでは無料で自分の市場価値を判定できます。

30代で転職するコツ

転職したい理由を明確に

一度「転職したい」と思ってしまうと、転職のことしか考えられなくなってしまいます。しかし「なぜ転職したいのか」と深く考えてみることも必要です。

今の会社ももともとは何かしらの夢や目標を持って入社したはずです。「なぜ転職したいのか」を分析しないままでいると、転職がうまくいって次の会社に入ったとしても同じような悩みですぐにまた転職したくなってしまうかもしれません。

それでは意味がないので、今の会社のどんな所が嫌で、どんな環境であれば頑張れるのかを明確にしておきましょう。

給与や条件だけでなく社風もチェックして転職先を選ぶ

いい転職先を見つけるためには給与や待遇、条件などを選ばなければいけないのは当然ですが、30代の転職では社風もチェックしておいたほうがいいです。

なぜなら30代にもなるとこれまでのキャリアが長い分、新しい社風に馴染めないケースがあるからです。

仕事のやり方も、コミュニケーションのとり方も会社によってさまざま。社員同士で出かけたりイベントに参加するアットホームな会社もあれば、ビジネス以外では口を聞かないような硬い会社もあります。

これまでに働いていた会社とまったく同じ雰囲気という会社が見つかるのは、稀です。このような社風はその他条件とは違って外からはなかなかわからないものですが、「Vorkers」などの口コミサイトを利用すればある程度感覚をつかむことができます。

「Vorkers」では実際にそこで働いていた社員や現職の社員による企業評価を見ることができるので、大変便利です。

これまでに培ってきた人脈を通して、社風をリサーチするのも良いでしょう。できるだけ社員の生の声にふれておくと、入社後のギャップを減らすことができます。

場数をこなしてよりよい転職を

転職活動は、いつもうまくいくとは限りません。自信をもって選考に臨んだ会社から不採用通知を受け取ることもあります。

しかも30代での転職は20代のころよりもハードルが高いので、不採用の確率も高いです。ですが不採用通知にひとつひとつ落ち込んでいたら、転職活動はうまくいかなくなってしまいます。

自信のない人は素敵に見えませんから、余計に選考に受からなくなるという負のループに陥ってしまうことも。

そうならないためには「ダメでもともとだ」くらいに考えて、練習もかねて場数をこなしてみてもいいかもしれません。

20社30社と選考に臨んでいるうちに、いろいろな会社について知ることもできますし、選考における自分の改善すべきポイントも見えてきます。

特に転職活動をはじめた直後は、できるだけたくさんの会社にアプローチしてみてください。合う合わない、向き不向きも見えてきますし、自己分析のためのデータを蓄積できるというメリットがあります。

自分のスキルと経験を欲しがってくれる会社を狙う

とはいってもまったく自分と関係のない会社の選考を受けても意味がありません。システムエンジニアとして働きたいのに、アパレル企業を受けても当然受かるわけはありません。

ではどういった会社の選考を受ければいいかというと、それはあなたのことを必要としてくれそうな会社です。システムエンジニアの経験があるならIT系企業で即戦力にもなれますし、採用の可能性が高まります。

ただし目立ったスキルや経験がない人は、どんな企業が自分を必要としてくれるのかがわからないかもしれません。

そんな時は転職エージェントを利用してみてください。転職エージェントとは求職者のニーズと企業のニーズをマッチングさせるサービスです。

転職エージェントは求職者に求人を紹介するだけでなく、企業に条件にあった求職者を紹介する役割も持ちます。

ですから、転職エージェントが教えてくれる求人は、すべて「あなたを求めている求人」だと言えます。

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30代の転職の注意点

転職しなくても良いのかもしれない

分析しているうちに、本当は転職しなくてもいいかもしれないと気づくこともあります。たとえば職務内容があっていないと感じている場合や、部署の人間関係に問題がある場合は、転職しなくても異動することで解決することがあります。

30代はキャリア形成期でもありますから、転職より異動を選んだほうがいいこともあります。社内でこれまでに築いてきた地位や人脈を捨て、待遇が悪化する可能性が高い転職をあえて選ばなくてもいいかもしれません。

長く同じ会社で働いたほうが昇進や退職金の面で有利になるという意味でも、異動で済むのなら異動にしておいたほうが安心です。何にせよ、大切なのは一時的な衝動で転職を決めないことです。

自己分析は徹底的に

しっかり分析した結果、やはり転職という道を選ぶのであれば、自己分析が欠かせません。先にも述べましたが30代の転職では即戦力になれるかどうかという点がチェックされるので、「自分にはどんな能力があるのか」を自分の言葉できちんと伝えなければいけないからです。

また、自己分析によってわかることはほかにもあります。それは新しい会社でどんな仕事をして、どんなキャリアを積んでいきたいのかということ。これがわかっていないと、転職したところで同じ失敗を繰り返してしまうだけです。

たとえば毎日忙しく働いてどんどんキャリアアップしていきたいのか、それともプライベートの時間を大切にしつつ働きたいのか、本当に自分が求めているのはどちらでしょうか。

プライベートを大切にしたいと思っているのに、そうではない働き方の会社に入ってしまえばきっとまた転職したくなってしまうはずです。

自己分析で自分が仕事にどんな考え方を持っているのかも、しっかり把握しておきましょう。30代の転職希望者は、過去、現在、未来それぞれの側面から自己分析を行ってください。

転職で20代の求職者と戦ってはいけない

同じ能力を持っている20代と30代の求職者がいれば、企業は人件費が安く済む上に将来性がある20代を選びます。ですからやる気や将来性を求めている企業への転職では不利になってしまいます。

30代なら30代らしく、これまでの経験とスキルを活かせる転職をしたほうが良いでしょう。もし今そのようなスキルがないことに不安を覚えるのであれば、転職するには時期尚早かもしれません。

ある程度の期間、ひとつの職場で成果を上げ続ければ、自然とスキルや能力は身についてくるものです。長く働いているうちに、重要度の高い仕事を任される場合もあるでしょう。

ですから短期間で転職を繰り返さず、じっくりと腰をすえて今ある環境で最善を尽くすというのも大切なことです。結果的に転職をすることになっても、それは絶対に役に立ちます。

転職活動は在職中に始める

現職をやめてから転職活動を始める必要はありません。むしろ、在職中に転職活動を始めたほうが良い結果が得られます。

在職中に転職活動をするのは時間的な制約があり大変であることは間違いありませんが、金銭面や精神面で不安を感じずにすみます。

もし退職してから転職活動を始めたとしたら、その日からの生活資金にも困りますし、すぐに新しい職が見つからなかった場合は精神的にも追い詰められていきます。

また、どうしても会社に通っていたころのような規則正しい生活がしづらくなるので、転職活動へのモチベーション維持も難しくなってしまいます。

結果、焦ってしまって妥協して転職先を決めてしまったり、転職活動自体が面倒になって適当に転職先を決めてしまうといった可能性もあります。

「前職の方が給与が良かった」「業務内容がブラックだった」などの失敗も起こりえます。転職はよりよい働き方を求めてするものですから、これでは意味がありません。

在職中に転職活動をしていれば少なくとも給料があるので金銭的負担が少なくなりますし、転職活動がうまくいかなくても働き続けることはできるので安心です。

未経験の仕事に転職したいなら収入ダウンも覚悟する

多くの人は転職して収入をあげたいと思っているはずです。しかし未経験の仕事に転職する場合は、収入のアップは見込めません。

前職でのスキルや経験が生かされないので、即戦力になれないからです。また、いきなり未経験者を正社員で雇用するとも限りません。

専門知識が問われる職業の場合は、未経験者はまず非正規雇用として採用することがあります。企業にとっては未経験者を採用することはリスクでしかないので、条件が悪くなるのは仕方のないことです。

「それでもやりたい仕事かどうか」をしっかり考えておきましょう。未経験で前職よりも収入がアップするということはあまりありませんが、もしも条件がよくなるような求人があった場合は、「なぜか」ということを掘り下げて考えてみてください。

「未経験者の新しい目線で社を改革したい」などという理念がある場合はいいですが、ただ条件だけがいい場合は、「未経験者であっても採用せざるを得ないほど、人材が集まらない会社」の可能性もあります。

あらゆる手段を使って転職活動をする

転職エージェントが便利なのはもちろんですが、それだけに頼らず多方面から転職活動をすることをおすすめします。

友人や知人から紹介してもらうのもありですし、企業のホームページを見て直接応募してみるのもありです。

SNSが発達している現代では、Facebookなどから企業と直接コンタクトをとることも可能です。逆に、企業からダイレクトメッセージなどでスカウトがくることもあります。

SNSは個人の考え方や人柄が一目瞭然の場なので、人間性を把握しやすいとして企業が採用ツールとして利用するケースも増えてきています。「LinkedIn」や「Wantedly」といったビジネスに特化したSNSを使ってみるのもひとつの方法です。

転職も出会いですから、どこにどんな出会いのチャンスが転がっているかわかりません。それを逃さないためにも間口は広げておいて損はないです。

もしSNSの利用に躊躇してしまうのであれば、最低でも3つの転職サイトに登録しておきましょう。

30代におすすめの転職エージェントと転職サイト

最後に30代の転職におすすめのサイトと転職エージェントも紹介しておきます。

リクナビNEXT

リクナビネクスト

リクルートが運営する、国内最大規模の転職サイトです。転職者の8割が登録するといわれているほど人気が高い求人サイトです。

掲載求人数も5,000件以上と業界最大手ならではの数。豊富な求人から、自分にあった求人を選ぶことができます。

また、登録後は限定公開の求人を見ることができたり、企業側から直接オファーが届く「スカウトサービス」も利用可能です。転職するならまず登録しておいて間違いのないサイトでしょう。

リクナビネクスト リクナビネクストの評判から見た特徴、向いている人や向いていない人を解説

リクルートエージェント

リクルートエージェント

国内最大手の総合転職エージェント。内定決定数はNo.1だといわれています。コンサルタントの営業力が強いので、よい求人をたくさん紹介してもらえます。

サポートもて一定しているので、使うべきエージェントのひとつです。

リクルートエージェント リクルートエージェントの評判からみた特徴や弱点、登録方法を解説

doda

doda

パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営している、大手の転職エージェント。リクルートに負けず劣らずの求人数を抱えています。

「30代の求人」だけに絞っても、常に3000件ほどの案件があるので、安心して転職活動に臨むことができます。こちらも使っておくべきエージェントでしょう。

doda dodaってどうなの?評判からみた強み・弱点と向いている人

マイナビ転職

マイナビ転職

こちらはマイナビグループが運営する大手の転職サイトです。マイナビ転職でも全国各地の幅広い求人を取り扱っています。

どちらかというと大手よりも中小・ベンチャーに強いという特徴があります。ユーザーも20代後半から30代前半が多く、「これからどんどんキャリアを積んで成長していきたい」といったやる気に満ち溢れた人が登録しているようです。

まとめ

30代の方が転職活動を成功させるためには、新卒のときよりも周到に準備をしておかなければいけません。

しっかり自己分析をしたり企業について調べたり、たくさんのことを考えながら転職活動をしなければいけないので、正直大変だと思うこともあるでしょう。

しかもほとんどの場合は在職中に転職活動を始めるので、余計に大変です。そんなときは転職エージェントを有効活用してみてください。

転職のプロの力を借りれば、ある程度余裕を持って転職活動を進めることができるはずです。

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